傭兵ギルド ◇

傭兵ギルド ◇

ナイニーアには 傭兵ギルド というものが存在する。
傭兵ギルドは、戦力を欲する者が腕に覚えのある者を雇うために設立されたギルドである。
ナイニーアは深い森や高い山脈に囲まれた土地であり、
そのような非文明地からくるモンスターの脅威は他国の比ではない。
従って、旅をするのが生活の糧と結びついている者(吟遊詩人や商隊など)が、
戦える者を雇える組織を欲するようになっていったのは自然の成り行きだったのである。
傭兵ギルドには、他のクラスの者がいないことはないが、ファイターがやはり一番多い。

賞金首制度 ◇

君主国には、ある特定の者を捕えることができれば、
それをクラウンに交換することができる、賞金首制度というものが存在する。
この制度は、激しい階級差別を根として発生したものである。
ナイニーアは差別の激しい国である。
他国と比べればその厳然とした階級制度は明らかであるが、
英雄君主アーサーの時代以前は今よりもさらに酷いものであった。
そしてそんな激しい差別は、かつて都市を警護するガードたちにも広く見受けられた。
そのほとんどが中流階級出身であったシティガードたちは、
当時、下流階級者の法的な訴えを聞きいれることは極めて希だった。
法律をあてにしても、自分たちの生活が改善されなどしないと悟った下流階級者たちは、
なけなしの財産を掻き集めて戦士を雇い、踏み躙ってきた者に復讐するようになった。
それが賞金首制度の始まりである。
発足した当初は、これを止めさせようとする上流階級者たちもいた。
しかし、自分たちの道具にも成り得ると感じるや、彼らもそれ以上は何も言わなくなった。
また廃止させようにも、このナイニーアという怪物どもの脅威が蹂躙する国では、
傭兵を雇い入れる者が後を絶たず、上流階級者たちがいかに思惑を働かそうとも、
潰すことなどできなかった、というのが本当のところである。
こうして、傭兵ギルドと賞金首制度は、雑草のごとく生き延びた。


賞金首リスト ◇

ここでは、傭兵ギルドにリストアップされている、
その身柄の引き渡しに際しギルドがクラウンに交換してくれる者たちが記されている。
(帝国暦:0614/04/01の時点のリストより)
彼らを冒険先で見かけたら、腕に覚えのある者は捕縛を試みても良いだろう。
ただし、捕縛を行う際に傷害その他のいかなる損害を被ったとしても、
傭兵ギルドは一切の責任を負わない。

表の見方 ◇

賞金額賞金首の通称/ 名前
その賞金首の大まかな概略

賞金首リスト ◇

100000gp"堕ちた戦乙女" モイラ
現君主エドワードIII世の御夫君、君妃マリー殿下を殺害した元ヴァルキュリア。
その槍の腕前は、現ヴァルキュリア筆頭ジュリアと互角の腕前と言われている。
生死不問。

60000gp"葡萄酒中毒" カーライル
30 年前、1 年戦争の際にロガールに寝返った傭兵。
寝返る際、自部隊の詰める砦で裏切り、砦の軍需物資ごとロガール側に走っている。
生死不問。


50000gp怪盗 アルコール・ショパンIII世
かつて大陸中を騒がせた大怪盗、アルコール・ショパンの孫を自称する盗賊。
その被害額はすでに莫大なものになっている。
ただし、殺人は1度も犯していないため、可能な限り生かして捕らえるべく努力せよ。
死亡させた場合、賞金は20000gpしか支払われない。

20000gp"サソリ" アン
殺人淫楽症の弊が見うけられる暗殺者。
あらゆる手段を用いて、様々な者を陥れて後に殺害することを好む。
アン本人の生死は不問。
ただし、アンが所持すると思われる紅玉 "ケ=ヴィシュズスフィア" の奪回は必須事項。
もし奪回できなかった場合、賞金は半額しか支払われない。

13000gp"発情馬" アルテュール
軽薄な、ワィングスタン出身の戦士。港町リルンガップの、豪商の夫人に暴行を働いた。
死亡させた場合、賞金は半額しか支払われない。

12000gp"偽りの騎士" ベルンハルト
ロガール帝国出身の騎士。
もっとも最近の対ロガール戦の時に寝返ってきたが、後に二重スパイと発覚。
死亡させた場合、賞金は支払われない。

8000gp"海のハイエナ" ヴィーボルグ
ナイニーア正規海賊軍の隙を見ては、上がりを横からさらっていた海賊。
現在、国内にはいない可能性あり。
生死不問。

8000gp"己惚れ" ルーク
ヒューマノイドを従えて辺境の村々を襲っているマジックユーザー。
関係者の話によると、エリアエフェクト呪文を習得し、その力に浮かれたのが原因らしい。
すでに甚大な被害を出させているので裁判の必要はない。
生死不問。

5000gp"眠らせ姫" ジュディス
富豪の男を見繕っては、たらし込んだ後に睡眠薬を盛り、金を巻き上げている。
死亡させた場合、賞金は支払われない。

4000gp
"9番目の使徒" ファーディナント
ユグドールのボルケン聖堂に入り込んでいたラカラカーンの使徒。
現在、脱獄して逃亡中。
死亡させた場合、賞金は支払われない。

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