PC ラカスタ ◇
patch ver. 2.00


ラカスタキャラクターの役目は, 他のデミヒューマン同様,
基本的にはファイターに似ています:つまり, 前衛として戦うのです。
ラカスタの武装は, 全てエルフに準じています。
そして, ラカスタ専用の武器:ウォークローを効果的に使える唯一のクラスです。
また, ウォークローは両手にはめ込んで戦うため, 同時にシールドを使用できません。
ウォークローのその独特な使用方法から,
AC5 より防御力のある重たい鎧を着用しながらだと,
効果的に扱うことが難しくなります。
サマリー
  1. クラスとしてのラカスタを選ぶには STR が 9 以上必要
  2. 主要能力値は Dex です。Dex が 13 以上だと +5%, 16 以上だと +10% の XP ボーナスを得ますが, 8 以下だと -10%, 5 以下だと -20% のペナルティを被ります。
  3. エルフが装備可能ないかなる武器, 防具を扱うことができます
  4. ドワーフやエルフと同様のインフラビジョンをもちます(60ft)
  5. 同レベルシーフとしてヒアノイズを行なえます
  6. Normal Monster レベルに到達した時点で, 限定的なディテクトインビジブル(10 ft 範囲)をもちます。これは魔法ではなく, ラカスタの鋭い感覚(匂いや音, 気配などを敏感に感じとることができる)から得られる天然の能力です
  7. 戦闘においてウォークローという独特の武器を扱えます
  8. Normal Monster に達した時点で, どうもうなかみつき攻撃を習得します
  9. レイシャルスキル
    Bravery (Wis)
    動物調教 [sabre-tooth](Wis)

ウォークローの使用
ラカスタの戦士の攻撃は普通, 爪2/ かみつき1 で行なわれ,
ダメージはそれぞれ, 1 - 2/1 - 2/1 - 4です。あるいは武器1となります。
爪の代わりにウォークローを装備すると, そのダメージは 1 - 4 になります。
最大で 1 ラウンドに 3 回までの接近戦攻撃を繰り出すことができます。
ただし, これはラカスタがシールドを着用していない時の話です。
ウォークローというラカスタ独自の武器は,
両手にガントレットの様にはめ込んで用いるので普通は両手で攻撃します。
そしてラカスタだけが, ウォークローを用いての戦闘で,
各ウォークローの命中判定に +1 のボーナスを得ることができます。
これは動きを妨げない, レザーアーマーやチェインメイルのような,
軽めの鎧までを着用した時ならば可能ですが,
プレートメイルなどの重いヨロイを着込んでしまうと,
もはやボーナスを受け取ることはできません。
アーマークラスが 5 よりも良くなってしまうヨロイ,
つまりはチェインメイルよりも重たいヨロイは,
普通はラカスタたちによって使われることはありません。

ウォークロー ウェポンマスタリー
BS: 1d4
no off-hand penalty
SK: 1d6 M:-1AC/2 Double damage (20)
EX: 1d8 M:-2AC/3 Double damage (19 - 20 )
MS: P:1d10+1
S:1d8+1
M:-3AC/3 Double damage (18 - 20 )
GM: P:1d12+2
S:1d10+2
M:-4AC/4 Double damage (17 - 20 )
P:=M
cost: 12 gp (each) silverd: 120 gp (each)
enc: 20 cn (each)

ウォークローの一次的目標は M 型です。
投げて使うことは普通できません。
() の数字が, 修正前の 20 面ダイスで出れば(かつその目で命中したら),
ダブルダメージを適用します。
ウォークローのダブルダメージが適用されるのは,
相手が鎧を着込んでいない時だけです。
(普通の怪物がヨロイを着込んでいることはないでしょうが,
人間のファイターだったら普通は着ているでしょう)
ウォークローを効果的に扱えるのはラカスタだけであり,
他の種族にとってはただのダガーにしかならず,
戦闘中に両手で用いることもできません。


ラカスタスペルキャスター
Normal Monster に到達したラカスタはいつでも,
スペルキャスターを選択することができます。
ラカスタのスペルキャスターはシャーマンですが,
通常のシャーマンではなく, 純粋なクレリックとなります。
ただし, ターニングアンデッドはできません。


PC ラカスタのアライメント
ラカスタは, モンスターデータによればニュートラルとなります。
従って彼らは基本的にニュートラルの存在になります。
もちろん, PC はその他のアライメントを選ぶこともできます。


ラカスタキャラクターの背景
ラカスタは, 外見はエルフのようにスレンダーで華奢なつくりをしています。
体表はうすい猫毛で覆われており, 頭は猫に似ています。
彼らは, 純粋に肉食獣であり, 肉しか食べません。
特別に邪悪な生き物というわけではないのですが,
ラカスタたちは非常に好戦的で, またとても怒りやすい性質です。
「無礼な」と感じるや, すぐにでも切りかかってくるでしょう。
にもかかわらず, 彼らは知的(平均 Int 12 )で, 独自の文化を持っています。
要するに彼らの本質は「武士道」のようなものであり,
名誉を重んじる傾向にあると言えます。
ゆえに, バカにされたり怒らせたりすると,
すぐに決闘に発展してしまうのです(特に決闘の名誉が重要)。
人間に近い, どの文明圏に属すかにより, だいぶ趣は異なりますが,
本質的には上記のようにふるまいます。
例えば, X1 モジュールのように密林のなかに棲んでいれば,
未開の部族のように粗暴にふるまうでしょうし,
人間の都市の近くに暮らすラカスタたちは, きちんとした独自の文化を持ち,
それなりの態度で人間たちと接するのでしょう。
「名誉の為の決闘」を, 勇ましい文化ととらえるか, 野蛮なしきたりととらえるかで,
ラカスタキャラクターへの思いも大きく変わることでしょう。
ラカスタは, どの氏族でも大抵は馬の代わりにサーベルトゥースを飼っていて,
また, ラカスタでなければそんな危険な虎など飼うことはできません。
まして騎乗しようなどとは思わない方が良いでしょう。
ラカスタの客観的イメージは,
欧米人から見た「開国間近の日本」というところでしょう。
すなわち, 誇り高く礼を重んじ, 潔い死を美徳とはしているけれども
決して野蛮ではない, みやびな文化を持っている種族です。
江戸時代末期の日本人とラカスタとの差異は,
肉を食するかそうでないかという食文化くらいです。
西欧諸国とは趣の異なった, 少しオリエンタリックな文化を持たせると,
それらしくなります。

ラカスタのロールプレイ
ラカスタらしく演じるには,
「欧米人の持つ誤ったイメージ通りの侍」が基本となります。
馬鹿にされるとすぐに抜刀し, 不名誉よりは死(ハラキリ)を選びます。
その上で, しかし冷静でいる時には, 己の知性を頼ります。
戦闘では, 高ぶる精神から「ヤーッ!!」などと,
さながら剣道の試合でもしているかのように気合いの声を上げたりします。
不正を見逃すかどうかは本人のアライメントによりますが,
もしそこに名誉がからんでくるとそうはいきません。
彼らは, 不名誉は万死に値すると考えているのです。
できる限りアライメントに反しない範囲で正々堂々と正面からぶつかっていきます。
猫というよりは, 虎です。


更新情報
ver. 2.00 2008/04/06
  • パッチをあててアプロードされることにしました(※もちろん人力)
  • 処理が更新された場合, パッチのバージョンで更新状況がわかります
  • いままでのものを見直してこれを正式にパッチ1.00 にします
  • v2.00 XP, THAC0 の見直し


  • K340へ モドル 目次へ