蛹の抜け殻を斜め上から見たものです。
成虫が出た殻の裂け目がよくわかります。
この抜け殻を枝からはがしてみます。それほどていねいに取らなくても、きれいに糸の輪が
残ります。かなり丈夫な糸で、マユの糸を連想します。こういうのを見ると、やっぱりチョウとガは親戚なんだなと思います。
ところで糸の輪の下にある白いもの(黄色の矢頭)は何でしょうか。糸のかたまりのように
見えます。
蛹になる過程を追っていくと
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<1>まず頭を下にして、口から糸を吐き、枝にぬりつけます。
<2>次に頭を上に向きを変えてとまりなおし、尾端をこの糸のかたまりに固定します。
(それから糸の輪を作って前蛹になります。)
<3>前蛹から蛹になるときも、これを利用し尾端を固定しなおします。
さきほどの白いものはその跡なのです。