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<1>どういう具合か、このように足場の糸がよりあわせたように見えることもあり ます(黄色の矢頭)。幼虫を無理やり葉から離そうとするとベリベリとした抵抗を感じます。 それだけしっかりと足場に固定されているわけです。
<2>そのあたりのことは枝に止まった幼虫の腹脚を見てもよくわかりません。
<3>腹脚の先に毛のようなものが生えているのが見えますが(黄色の矢頭)、問題は それよりも内側で、枝をはさみこんでいる部位でしょう。
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<4>そこで可哀想ですが、幼虫をひっくり返して腹脚を観察してみます。下から眺めた 腹脚の底は吸盤ではありません。左右の腹脚の内側に弧状に褐色のラインがあります(上のピンクの矢頭)。この部分が少し突出しています(下のピンクの矢頭)。
<5>斜から見るとよくわかります。この先端部にならんでいるのが鈎爪で、これに 足場の糸をひっかけているのです。