5齢幼虫のからだ(1)


説明図

全体に竹の節のような体節からなっているのがよくわかります。柔らかく伸縮自在です。

頭のように見えるのは実は胸です(下等動物の頭がこんなに大きいはずはないでしょうが)。 頭は小さく、葉を食べている時や、餌を求めて移動中は前に突き出していますが、静止時は 図のように下に向いています。

眼(単眼)は左右に6個づつあります。眼のように見えるのが眼状紋で、3対ある環状紋(1) の最外側のものです。このニセの眼は敵を威嚇するのに効果があるとされています。

腹部背側に幅広い黒帯(2)がありますが、静止時は節の間にかくれ一部しか見えません。 また 腹部には暗緑色の幅広い斜帯が2本あり、左右のものが背側で連結します(3)。 これらは白と黒の 2重線に縁どられています(4)。

各節には気門があり、この穴から空気が出入りし呼吸します。 気門の下にも白と黒の2重線(5) があり、 さらにその下には各節1個の白斑(6)がみられます。

胸脚は3対、腹脚は5対あり上手に枝につかまり移動できます(図)。



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