50万ヒット記念ということで久しぶりにファイヤーソーサラーさんの登場です。
久しぶりに描いたのでファイヤーソーサラーさんってこんなキャラだっけ?とか
ねこみみついててもう別のキャラにしか見えないけど気にしないでください。
「なんでこんなの買ってきたんですか?」
2時間ほど前・・・
マスターが新しいパック買ってくると言って家を飛び出していざ帰ってくると
なぜかネコミミセットを買ってきた。
「たまたま見つけて、すげ!と思って・・・」
すげーバカだった。
「デッキの強化どうするんですか?」
ブラック・マジシャン・ガールが詰め寄るとマスターのポケットから何枚かのカードが落ちた。
裏面になっていたのでわからなかったが
かなり年季がたっていてボロボロだ。
「なんですかこの古いカードは?」
怪訝に思い拾ってみると
初期のブラック・マジシャン・ガールとファイヤーソーサラーのカードだった。
おそらく1番最初に手に入れた物だろう
何でポケットに・・・
おまもりみたいにして・・・
「先輩?」
「えっ」
振り向くとマジシャンズ・ヴァルキリアが覗き込んでいた。
いかん、顔が緩んでる・・・
あわてて表情を引き締めようと咳払いする。
マジシャンズ・ヴァルキリアの顔を見ると
まさかそれくらいでデレたりしませんよね?
となにか残念な物を見るような表情をしていた。
いかん、先輩としての威厳が・・・
そうだ!
こんな時は自分も先輩を頼ればいいんだ
自分の先輩にあたる古株のファイヤーソーサラーの方を見る
あの毅然としたいつも動じる事がないその姿を!
「?」
毅然としてそこに立っていたが何か変だ。
頭に何かついてる
あまりにも似合っていて違和感がないが・・・
それはさっきマスターが買ってきたネコミミだった。
何でこんな事になってる?
はっ!として気づいた
マスターがポケットに入れていたカードは自分のカードとそして・・・
ネコミミをつけたファイヤーソーサラーはマスターには好評だった。
もともと黒い服なので黒いネコミミをつけると黒猫にしか見えない。
それにかわいい・・・
くっ!
こうなったら徹底抗戦だ!!
当初の目的を忘れて、御奉仕対戦が勃発しようとしていた。
うしろのマジシャンズ・ヴァルキリアの表情がさらに残念な物を見るようになっていた。
御奉仕対戦はブラック・マジシャン・ガールの惨敗だった。
さっきまでもの凄く怒ってたのに急にニコニコと態度が激変したら
なにかの罠だと思うだろうし・・・
ちなみにファイヤーソーサラーは突っ立ってただけだった
「はあっ、はあっ、じ、じゃあ爪切ってあげます。」
「いいよ、物凄く深爪されそうだし・・・」
「んもうっ!マスターが大事にカードをポケットに入れたりしてるから悪いんですよ!」
業を煮やしたブラック・マジシャン・ガールはカードをマスターに突きつけた。
「カード?」
突きつけられたカードを眺めて
「え?これは本のしおりとかに使ってるだけだけど・・・」
決定的な一言を漏らす。
「・・・・・」
「・・・・・」
二人とも急に黙ってしまった。
「そりゃ、本のしおりとかに使ってたらボロくなりますよね・・・」
「・・・・・死ね」
ブラック・マジシャン・ガールは杖を取り出し、
ファイヤーソーサラーは分厚い本を出現させる。
大きな鍵穴にキーを差し込むと
それは開かれた
魔術の呪文書
「たしかゲームと原作ではアップする攻撃力が違うんだ、ぎゃあああああ!!!」
そんな薀蓄を思い出しながら、結局お仕置きされるマスターだった。
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