行殺バレンタインSS 2009
『この世にチョコのある限り』
そんなバレンタイン直前のある日の朝礼。
「今年はバレンタインを全面禁止とする」
広間に集まった全員の脳にその言葉の意味が浸透する数瞬の間があって、
「えーっ、なんでよー!」
「はんたーい、絶対、はんたーい!」
「いきなり何を言うのよ!」
「横暴よ、幹部の横暴よ!」
「トシさん、強引すぎます」
「あんまりですわ!」
案の定、大ブーイングになった。
「政情不穏の昨今、そのような浮ついた行事は謹むべし!」 一喝する土方さん。
「でも〜」 近藤さんが弱々しく反論しようとするが、
「デモも
「アタシも賛成できないわ。歳江ちゃん、バレンタインが女の子にとって、どれだけ大事か日か分かってないの? 好きな男の子に愛を告白する大切な日なのよ!」 そのカモも反論する。
「年から年中、愛の
「ひどーい!」
「しかもアンタは、
「うっ・・・それは・・・」 身に覚えがあるらしく、カモちゃんさんは再反論出来ない。
「そのような浮ついた心で、京の平和が守れるか!」
「でもでも義理チョコには季節の挨拶の意味があるし・・・」 と近藤さん。
「そうよ、義理チョコは大人の女性としての礼儀なのよ」 近藤さんの支援を受けて再びカモちゃんさんが立ち上がるが、
「そんなお菓子屋を喜ばせるような挨拶はしなくてもいい」 土方さんによって、にべもなく却下されてしまった。
「じゃあ、トシさん、浮ついてなくて、本命チョコ1個だけならいいの?」 と、神妙な面持ちで沙乃が
「それも駄目だ」
「浮ついてなきゃいいんでしょ?」 なるほどもっともな意見だ。
「もらった相手の男が浮かれる。浮かれた心で死地に赴けばそいつは死ぬ。犬死にだ」
「トシさん、考え過ぎですよ」 とそーじ。
ってゆーか、チョコを渡す相手の男が新選組隊士じゃなければ問題ないような気がしたのだが、それを言うと新選組隊士(男)の俺は貰えなさ確定なので黙っている事にした。
「歳江さん、我々新選組の隊士達は、日々戦いの中に身を置いている。命の洗濯とも呼べるバレンタインは必須行事だろう」 と、ここで知恵者の山南副長が戦線に加わった。どうやら土方包囲網が完成しつつあるようだ。
「・・・バレンタインは全面禁止だ。男がチョコを貰うのも禁止だからな」
山南さんを横目で
「それはどうだろう。京の平和を守る新選組の隊士にチョコを渡したい町娘も多いはずだ。町の人の厚意を無にするのはどうかと思うが」
俺の横で斎藤が
確かに斎藤は毎年たくさんのチョコを貰っているなあ。
「そういえば、監察方の報告によると、バレンタインを前にして島原で豪遊している新選組幹部がいるらしいが・・・」
土方さんの視線から察する所、その幹部とは山南副長なのだろう。しかし、この
「三本木の幾松が桂小五郎を匿っていたのは我々の記憶にも新しいところだ」
「結局捕まらなかったんだよね」 と近藤さん。
「幾松を屯所にしょっ引いて来たけど、あいつ桂の居場所をしゃべらなかったもんなあ」 と永倉。
「つまり第二、第三の幾松を出さない為にも新選組の副長として色街の監視は怠れないのだ」
砕け散る怒涛を
「む・・・」 一応正論なので土方さんが黙る。幾松の責め問い(=拷問)を担当したのは土方さんだったが、桂の潜伏場所を聞き出すことに失敗し、結果、桂小五郎は捕まることもないまま、幾松が釈放されたという負い目がある為、幾松の件を持ち出されると弱いのだ。
「よってバレンタイン禁止令は廃案で良いかな? 歳江さん」 畳み掛けるように山南さんが詰め寄る。さすが、策士だ!
「うむむむ・・・」
だが、しかし!
「・・・大変素晴らしいお考えですわ、土方副長」
「せや、ウチらは賛成や」
孤軍奮闘していた土方さんに、思わぬ援軍が現われた。
谷
あれ? この2人は山南さんLOVEなのに、なんで土方さんの味方をするんだ? しかもバレンタイン禁止されたら自分たちも困るだろうに。
「アンタたちも賛成よね!?」 そう言って三十華が妹たちを睨む。
「はぅ?」
「さ、賛成です・・・」 姉に逆らえない谷万沙代と谷周子もバレンタイン禁止令に賛成に回った。
「ちょ、谷さん。さっきまで反対してたのに何で突然賛成になるのよ?」 思わず問いただす沙乃。
「副長のお考えの深さに浮ついていた
「せや。人間真面目が一番や」
どう見ても、そうは見えない2人の態度なのだが、間違った事を言ってるわけではないので沙乃もそれ以上突っ込めない。山南さんは思わぬ身内からの造反に口をパクパクさせている。
「トシさん、バレンタインに関係ないチョコはいいんだろ?」 これは永倉だ。こいつはこいつで毎年、恋愛に関係なく自分で食べる用にバレンタインチョコを買いまくっているからなあ。
「駄目だ。溶かしてバレンタインチョコに加工される恐れがある。バレンタインの期間中は屯所内への一切のチョコレートの持ち込みを禁止する」
なんかもう、土方さんの中ではチョコレートが麻薬か何かと同一視されてるようだ。
「島田、あんたも一応主人公なんだからなんとか言いなさいよ」 皆が騒ぐ中、俺が静かなのに気付いた沙乃が俺に話を振って来る。
「なんとか」
「そういう面白くも何ともないギャグを飛ばすと、槍で突くわよ」 バレンタイン禁止で殺気立ってるから、本当に突かれそうだ。
「別にいいんじゃないか、禁止で?」
「アンタまで何言ってるのよ! 島田は甘い物が好きじゃない! それが義理チョコすら貰えなくなるのよ!」 沙乃の頭の中では俺は最初から俺が本命チョコを貰えないように決まっているらしい。あながち間違いではないが。
「だって義理チョコ貰ったら、後で返さなくちゃならないじゃん」
「当たり前じゃない。ホワイトデーは3倍返しが常識よ」 嫌な常識である。
「チョコがなければ、鯛焼きを食べればいいだけだしー」
「あんたはマリー・アントワネットか! というか、何で鯛焼きなのよ!?」
「毎日、毎日、僕らは鉄板の〜♪」
「誰も知らないわよ、そんな古い歌」
「コホン、ともかく今年はバレンタインを全面的に禁止する。男も女も屯所内にチョコレートを持ち込んではならない。違反者は士道不覚悟で切腹! 以上だ、それでは仕事に掛かれ」
土方さんが朝礼を締めてしまった。何が何でも禁止らしい。何か嫌なことでもあったのだろうか?
・・・というか、朝礼がバレンタイン禁止令だけで終わってしまったけど、そっちは良いのか!?
とりあえず、みんなブツブツ言いながら、仕事に向かう。巡察隊は市中巡察に向かう準備に掛かり、勘定方などの内勤は持ち場に向かう。俺は監察方なので監察方の作業場に向かおうと立ち上がった所を土方さんに呼び止められた。
「島田は残れ」
「はっ・・・」
返事はしたものの、なんだろう。ひどく嫌な予感がするんだが・・・。
「まったく、何でバレンタインが禁止なのよ」
「芹沢さんが無茶して隊費を使い込んだからじゃないんですか?」 沙乃のボヤきにそーじが答える。
「バレンタインの後、財政の数値が一気に下がったって、勘定方の河合も言ってましたわ」 と谷
「それで3月は押し借りが多かったのか〜」
「アラタも買い込んでたじゃない」
「沙乃だって同じじゃん」
「ゆーこさんも買い込んでましたよ」
「副長のお怒りもごもっともですわ」 ため息をつく三十華。
「せや」 三十華に同意する武田
「でもバレンタインそのものを禁止するってあんまり横暴なんじゃない? 谷さんだって本命チョコを渡せなくなるじゃない」
「わた、わた、わたくしは別に!」 顔を赤くしてわたわたする三十華。
「ねえ、何で谷さんはバレンタイン禁止に賛成したの?」
「新選組隊士として節度ある振る舞いを・・・」
「建前の方じゃなくて!」
「山南先生はモテモテやから、毎年祇園や島原の舞妓さん達から、ぎょうさんチョコを貰わはります。バレンタイン禁止やったら色街からのチョコを封じる事が出来ますやろ」
と三十華に代わって答える観奈。どうやら2人は瞬時に同じ解答にたどり着いてたようだ。
「でも、谷さんや観奈さんも山南さんにチョコを渡せないじゃない」
「で、ですから、
三十華と観奈が山南LOVEなのは、公然の秘密なのだが、それでも慌てる三十華。
「簡単や。屯所にチョコを持ち込むのが禁止なのやから、屯所の外で渡して、その場で食べて貰えばいいんや!」
観奈が
「なるほど、そういう抜け道があったのね」
「でも、それだと山南さんと屯所の外で待ち合わせないといけませんね」
「あ!」 どうやら、そこまでは考えてなかったらしい。
「タイミングを合わせるのが難しそうね」
「事前にお手紙を差し上げて・・・」
「抜け駆けはなしやで!」
「お、って事は、チョコを買って、屯所に持ち帰らなけりゃいいんじゃん」 永倉が何か閃いたように、ポンと手を打つ。
「どうする気よ」
「質屋に預けるとか?」
「預かってくれないわよ」
「そうか、そう考えると、バレンタイン禁止令は結構ザルだよね」 と言ってカラカラと笑うへー(藤堂
何のかんの言いつつ、割と
同日、夕刻。新選組屯所長屋門前。
「何よ、これは?」
受付のような机が置いてあって、監察方数人(含む俺(=島田誠))が座っていた。
「土方副長から、バレンタイン検査をするように命じられたんだ」
「断りなさいよ」
「俺に拒否権は存在しないのだ」
「それは、まあ、いつもの事だけど、ご苦労な事ね」
「バ、バレンタイン検査って、まさか服を脱がせて徹底的な所持品検査とか!?」
谷三十華が顔を紅潮させて、とんでもない事を口走る。今にも耳から蒸気を吹きそうだ。
「せやったら、ウチは山南先生に検査されたいっ!!」 と、ここでなぜか同じような暴走をする武田観奈。
「
「谷さん、そんな事するわけないじゃない」
「そうですよ。幾ら監察方でも、身内にそこまでの仕打ちはしないはずです」 と笑顔で三十華たちを
「で検査ってどうやるのよ?」
「えーと、永倉以外は行ってよし!」
「何でアタイだけー!」
「永倉の体から何か甘い匂いがする。山崎さん、ボディチェックをお願いします」
「分かりましたー」 監察方の山崎雀が永倉を長屋門の方へと
「ふっ。俺は甘い物に鼻が
「匂いで分かるって、アンタは犬か!」 沙乃が呆れている。
「監察の犬ですよね」
はうっ! そーじの冷たい視線が容赦なく俺を刺すー。俺もこんなことはやりたくないんだー。
俺の睨んだ通り、永倉はチョコを隠し持っていた。法度に照らして没収である。
「本当にチョコを没収されたー」
「アラタ、いつの間に買ってたのよ?」
「でも、島田さん、すごい鼻ですよね」
「犬なみね」
「でも手はあるよー」
と、笑顔のへーだった。
その翌日。
「島田ーーーーっ」 ドスドスと廊下の板張りを鳴らしながら土方さんが監察部屋にやって来た。
「何ですか、副長?」
「永倉がチョコレートを食べてたぞ。私が没収したが、どういう事だ!」
「ちっ、やっぱり検問を潜り抜けられたか・・・」
「『やっぱり』とは何だ?」 土方さんが俺の襟首を掴み上げる。
「いえ、急にみんなが香水を着け始めたんですよ」
「・・・それで匂いが分からなくなったのか」
「いえ、それがチョコレートの香りの香水で・・・」
「調べたところ、チョコラバーズとかディメイター・ブラウニーとかいう香水です」 山崎が報告する。
「全員が着けてると、もうさっぱりで・・・」
「あいつら〜 よし、香水も禁止だ。明日の朝礼で全員に通達する」
翌々日。
近藤と芹沢がお茶をしていると、足音も荒く土方が局長室にやって来た。
「近藤ー!」
「あ、トシちゃんもお茶にする?」
「へーちゃんがザッハトルテを作ってくれたんだあ☆」
「どこからどう見てもチョコレートケーキだろうが!」
「ううん。ザッハトルテだよ」
「ザッハトルテよ」
「「ねー」」 近藤と芹沢の声が
「材料にチョコレートが使ってあるだろうが!」
「使ってないよ」
「ショコラーデだよ」
「「ねー」」 再び近藤と芹沢の声が
「・・・もういい」 どうやら法度対策は万全なようだ。
力無く局長室を後にする土方だった。
昨日と同様、足音も荒く、土方さんが監察部屋にやって来た。
「島田っ!」
「はっ」
「『しょこらーで』とは何だ!」 質問するのなら怒鳴らないで欲しい。
「チョコレートのドイツ語ですよ。日本にはオランダから入ったので『しょくらーと』と伝わってます。フランス語だと『ショコラ』っす」 バレンタイン取締官に任命された時から、一通り調べてあったのだ。備えあれば憂いなし。
「知ってるのならビシビシと取り締まれ!」
「ですがバレンタイン禁止令で取り締まれるのは『チョコレート』なので、局長から『これはショコラーデよ☆』と主張されると
「同じ物だろうが! どいつもこいつも悪知恵ばかり働かせおって!」
「もうこうなったら、『カカオ豆を原料とする、あらゆる製品を禁止』にするしかないですね」
「・・・それでいいから徹底的に取り締まれ。明日の朝礼で通達しよう」 土方さんが肩を落とした。
「なるほど、こうして法律の文章は意味不明で分かり難くなっていくのですね」 山崎が感心したような声を上げる。
かくして、バレンタイン禁止令は『カカオ豆を原料とする、あらゆる製品の屯所内への持ち込み禁止』にパワーアップし、監察による、屯所内に隠してあるチョコの一斉摘発が行われ、検問も強化されたのだった。
そして運命のバレンタイン当日・・・。
さすがにここ数日の強硬なまでのチョコレート狩りが功を奏したのか、屯所内に浮ついた雰囲気はなく、のんびりと一日が過ぎて行った(※谷三十華と武田観奈の発案による屯所外でのバレンタインチョコの受け渡し作戦が密かに実施されていたのだ)。
「あー、鯛焼きがうまい」 俺は自分の言葉通り、鯛焼きを堪能していた。チョコがなければ鯛焼きを食べれば良いのだ。どうせ俺は本命チョコを貰えないし、3倍返しのホワイトデーなど真っ平御免なので義理チョコも必要ないのさ〜。
「あー、お茶がうまい」 やはり和菓子には日本茶である。
現在、監察部屋は俺一人だ。昼間は門の所でバレンタイン検問の任務に着いていたのだが、全員が屯所に帰還したので、部屋に戻って来たのだ。
新選組の医者を兼任する山崎は、なぜだか急増した鼻血患者の対応に追われている(※外でチョコを貰った新選組隊士達が、屯所内に持ち帰れず、チョコの一気食いをした結果である)。
「島田、居るか?」 土方さんだ。
「はい」
俺が応えると、土方さんが障子を開けて部屋に入って来る。
「昼間はご苦労だった」
「はっ」
「その、なんだ・・・」 どうも普段のキビキビした土方さんと違って、今の土方さんはモジモジしているように見える。
「はい」
「き、今日はバレンタインだからな。その、女が男にチョコを贈る日だからな」
そう言って、土方さんは
「か、勘違いするなよ。義理だからな、義理。私がお前を好ましく想っているとか、そういう浮ついた事ではなくてな、その・・・良く働く部下に対する褒美というか・・・」
顔を赤らめて必死に言葉を紡ぐ土方さん。こ、これはもしかしてツンデレという奴か!?
「バレンタインは禁止だったんじゃないんですか?」
「最近、芹沢さんが何かとお前にちょっかいを出していただろう。島田は私直属の監察であるものを! それに原田や藤堂やそーじもお前に気のある風だった。お前を守る為の策が必要だったのだ」
“うあ! 自分以外のチョコを封じる為のバレンタイン禁止だったのか!” 何という職権濫用だろうか。
「すると、これは本命チョコなのでは・・・」
「ば、馬鹿者。義理だと言っただろう! お前にしか渡さないが義理チョコであることに変わりはない!」 土方さんの顔が真っ赤だ。
「さっさと受け取れ! これ以上、女に恥をかかせるな」
うーむ、まさか土方さんが俺に惚れてたとは・・・。
俺が受け取ろうとした瞬間、障子がスパンと音を立てて開かれた。カモちゃんさん、近藤さんを筆頭に新選組の女性幹部たちが勢揃いしている。全員が武術の達人だから、揃って気配を消してたのだろう。全然気付かなかった。土方さんも俺にチョコを渡すのに必死で部屋の外の様子には気付いてなかったようだ。
「歳江ちゃん、屯所内へのチョコレートの持ち込み、及びバレンタインチョコの受け渡しの現行犯ね。そんな浮ついた心で京の平和を守れると思ってるの!」
「トシちゃん、自分だけずるーい」
「い、いや、まだ渡してないぞ」
「この期に及んで言い逃れをしようなんて・・・」 と沙乃。
「士道不覚悟で切腹ですね」 とそーじ。
「うむ、切腹やむなし」 と永倉。
「うっ・・・」 土方さんが絶句する。どうにも言い逃れのしようがない。万事休す。このままでは俺のために土方さんが切腹させられてしまう。
「えーと、じゃあ、土方副長の違反チョコは、新選組監察の俺が責任を持って没収しますね」
「えっ!」 全員が
「あっ・・・」
「まさかそんな奥の手があったなんて・・・」
「と、いうわけで、俺はこれから隊規違反者の土方副長にお説教しますから、全員出て行って下さい」
「あーもー、分かったわよ。今回はトシちゃんの勝ちでいいわよ」
「負けました。2人の呼吸ぴったりですもんね」
「トシちゃん幸せにね〜」
障子がパタンと閉まった。足音が遠ざかって行く。また2人っきりになった。
「鯛焼き、まだありますけど、食べますか?」
「う、うむ。では、私がお茶を入れよう」
2人で鯛焼きを食べながら、お茶を
たまには、こんなバレンタインもありだろう。
(おしまい)
(おまけのSS)
そして谷三十華と武田観奈の2人は
【谷】山南様、山南様は
【武田】祇園、島原、三本木、上七軒、先斗町、京の花街は数が多すぎるんや。
【谷】そもそもお手紙を差し上げたのに、何で山南様は逃げ出されたんですの?
【武田】あんたが嫌やったからに決まっとるやないか。
【谷】それはこちらの台詞ですわよ!
どうやら、チョコを渡せなかったようだ。
(あとがき)
バレンタインSSも6作目かあ。我ながら良くアイデアが出るよなあ。でも土方さんばっかりのような気がするなあ。来年まで若竹書庫があったら、次は別のキャラでバレンタインSSを書きたいと思います(アイデアが出れば、だが)。
現在、作者の私がツンデレ萌えなので、今回、土方さんをツンデレにしてみました。