白馬尻から白馬岳を望む
四季山岳会の会員の希望で春山の白馬岳に登った。猿倉まで除雪されていない為、
二俣から2時間多く歩かざるを得ない。今回は白馬尻にテントを張り、白馬岳に直接登る主稜コースを選ぶ。
雪が例年より少なく、雪面の裂け目の乗り越しに苦労する。最後は急斜面の雪壁を登り、頂上に出る。
登山実施 実施日(2004年4月17−19日) 夜行2泊3日
実施者 中村、松本
4月17日
0:40分ムーンライト信州号に乗って5:10白馬駅着。
何年ぶりのこの駅だろう。時間があるので駅前の食堂で朝食。
タクシーで二俣まで行く。結構多くの登山者、スキーヤーが居る。
二俣7:00 出発。
猿倉8:30 途中1時間ちょっとで雪道になる。まだ完全に除雪されていない。
裏の斜面をのぼり、林道に出る。ここから猛烈に強い風が吹いてきた。
白馬尻10:20 林道終点より雪渓の斜面を歩くことになる。踏み跡を歩くが
くるぶしまで潜る。白馬尻の山荘はない。台地にテントを張る。
今日はここまで。11:00からゆっくり休憩。
4月18日
白馬尻出発6:00 台地右側の斜面を登る。急だがどこかででも取り付ける。
8峰に近づくにつれ、急になり、雪面が切れてきて居るので
さけながら登る。
8峰8:00 一休み後稜線に取付くところが切れている。雪が腐っており
崩れるため、ザイルを出し、乗り越す。後で感じたが、雪が固まっている
早朝に取付く方がよい。ここからは両側が切れた雪稜を登ることになる。
遠くからみると結構急に見える。今日は前に歩いた足跡があり、
バケツが掘られている。急斜面は雪面が切れており、次の壁に
乗り越す時、雪が腐っており、結構難しい。これが頻繁に出てくる。
最後の壁14:20 このルートは標高差が1700mあり、しんどいコース。
取り付き コンテで登った為、予定より、時間がかかる。頂上直下のコルで
最後の60mの雪壁にでるが、中腹が急だが、ここもバケツが
掘られており、ピッケルを雪面にさして登れば特に不安はない。
今回我々は途中スノーバーをセットし、安全を確保。安全第一。
白馬岳頂上15:20取り除かれた雪ぴを越え、白馬岳頂上。この時間の為、
誰も居ない。この時期多くの人がいるはずもないか。
白馬山荘15:40 山荘はまだ雪に埋もれている。急な斜面から大雪渓に下る。
途中岩室の小屋も屋根が少しだけ顔を出しているだけ。
くるぶしまで潜る程度。
白馬尻17:20 テント場に到着。
4月19日
白馬尻出発8:00 今日は雨。雨の中、気分も軽く下山。猿倉までくると雪道を
除雪している。5月の連休に間に合わせるように急ピッチ。
二俣10:00 この下には露天風呂があり早速、朝湯、朝酒の時間。
今回の山行を喜び合う。
過去に登った周辺山行記録。
連休前に白馬岳主稜を登ろうときたがこの雪稜に
この日3組が取付いた。
他パーティーは暗いうちから取付いていたが正解。
我々は腐った雪との戦い。
最後の壁が問題視されているが、途中の切れた雪面の乗り越しや
両側が切れた急斜面の登りのほうが難しい。
今年は雪が少ないようだ。かえって雪が少ないので登りにくく
なっているようだ。頂上からは遠く穂高の峰峰がよく見え、
登ってきた感動を倍加させてくれる。
主稜上での登攀
主稜の雪稜