チョ・オユー0910
9月28日
ABC出発〜C1 6410m 8時間
 今日から山頂目指してベースキャンプを9:00出発。
最初から中国軍の監視塔に出くわす。政情不安な場所の登山。
植物はコケ類がわずかで埃っぽい。
ここからは氷河沿いに上り下りを繰り返しながらゴロ岩岩場歩き。
急な登りになるとデポキャンプ14:00着。ここからは400m程のガレ場登り。
あまりに長い登りの上に、雪が出始めるあたりにC1テント群に17:00着。
9月29日
C1〜C2 7200m 6時間?
天幕場10:00 出発。ここからは雪稜の登り始め。フィックスロープがべた張り。
とりあえず、ユマールセットして登る。雪稜後は目の前のアイスフォール帯が現れる。
約100m程の高低差。左側に登りトラバース気味にフィックスロープ。結構急。
右手には懸垂で下ってくるフィックス有り。 
ここを登れば左手に緩やかな雪稜後、最後は急な登り後広いテント場。
9月30日
C2〜C3 7600m 4時間?
 天幕場10:00出発。ここからは広い雪面の登り。とっても広く長い。
目の前に人影が見えるがなかなか着かない。3時間ほど登るとやっと雪稜に出る。
左手から右手に回り込むとC3テント場に着く。上部イエローバンド帯の下の
テント場。結構急な場所に狭いテント場。遠くシャシャパンマが夕日方向に見える。
スノーダストが舞っておりとてもきれい。
10月1日
C3〜頂上〜C3 16時間?
 夜間1時半ヘッデン点けて出発。今日はシェルパとパーティーを組んで
最初から難関部イエローバンドの凹部から登り始めるとフィックスロープの束。
暗い中雪の付いた時々岩をガリガリ登り。この辺からシェルパのカイラとトレース作り。
バンドの通過に3時間程度かかる。頭の上にはオリオン座が手の届く所にある。
岩場帯を過ぎれば今度は広い雪面の上にお椀型の頂上雪面への登りが待っている。
たった一晩でフィックスロープがべた張りだが10cm程雪に埋まっており
掘り出しながらトレース作り。日の出とともに強風が襲ってる。
8000m程度から頂上雪面に移る。
ここからは雪面反対側にある頂上まで30分ほどかかる広い場所。
サッカーコートが南面もとれる頂上である。11:30頂上に着く。
疲れた疲れたとても長く、大きい山だ。
最高点からは直ぐ近くにエベレストが雲の間に望める。全員の到着を待って
記念写真。12:30下山開始。ぐっと疲れて、イエローバンドを下って
暗くなったC3に18:30着。疲れた疲れた。
夜中酸素切れで、ゴホゴホの苦しい一夜。
10月2日
C3〜ABC 12時間
 ゆっくり10:00テントを撤収して下山開始。まだ酸素ボンベがいる高さ。
下りは全員ロープを付けての下山開始。ロープの先頭は又私。
トレース作って下山。最初から急な下りだが、左手に回り込めば、広い雪面に出て
長い距離をシリセードでC2に13:30頃到着。ここで前夜先発組と合流。昼食。
ここからは急なため、3人程度で組んで下るとアイスフォール上に着く。
左手のフィックスロープを使って懸垂で降りる。当然トップロープでも下れる。
ここからは注意して下れば問題なる所はないが、私のボンベはアイスフォール下で
切れたので無酸素の下山。 ゆっくり下る。
C1へは17:30到着。ここで一晩もあるがみんなが待つABCまで下る事になった。
18:30雪山装備を外し、下山開始。もう暗いのでヘッデン点けてガレ場の下り。
今日も疲れる行動だ。あとは時間が掛かればABCに23:30着。
今日も疲れた、疲れた。
C1〜C2間にあるアイスフォール壁
とても広い頂上雪田
本人
エベレスト

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C1上部から見るC1テント群 6410m
 昨年南米アンデスボリビアにある山 イリマニ(6439m)に続いて、
今年はヒマラヤ8000m峰のチョ・オユー8201mに登ってきました。
 9月7日日本を発ち、高所順応を繰り返しながら、中国側チョ・オユベース5600mを9月24日に出発。
9月28日C1 6310m 9月29日C2 7200m 9月30日C3 7600mまで登り、
10月1日頂上アタックして、登頂後、C3 7600mに泊まり、
翌日ベースキャンプ5600mに夜中に戻る。8000m峰のチュウ・オユーは予想以上にとっても大きい山でした。
 登山実施  実施日 (2009年9月24日〜10日2日) 
         実施者   近藤・杉本ガイド他中村、含め6名
C1〜C2間の雪稜
C2から見る上部イエローバンド帯。
スノーダストが舞う。
 長年の夢であった8000m峰に登れることができた。
一応8000峰サミッターの仲間に入れてもらえた。
でも8000m峰は予想以上に7000m峰に比べて大きい存在。
キャンプ間の行動に時間が掛かる。
今回はネパールのシェルパのアシストが大きい。
8000mの高所で無酸素で重荷を背負って歩ける。。
彼らは、とてつもなく強い存在だ。
今回の登山ができたのも、サーダー プラチリ、
他のシェルパ ラクパチリ、ダデンリー、チュパ、ランバブ、カイラ
の6人に負う所が大きかった。 彼らにこの場を借りて感謝したい。A
過去に登った海外山行記録。
過去の記録
詳しい写真は下記にあります。
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写真集
この辺がC1
チョ・オユー山頂。後ろにエベレストがそば。
頂上から見るエベレスト