剱岳・点の記
8月22日
剣沢小屋3:40 ヘッドランプをつけての出発。霧が濃い。
   でも雨が上がっているので出発する。
   右手のガレを下り始めるが暗いので足下がハッキリしない。
   30分ほど下るとロープの張られた雪渓に出る。
   この辺から雪渓歩きになる。誰も出発する気配ない。
長次郎出合5:20 出合は小さいので見落とし、20分無駄にして
   5:40出発。最初は緩い登り。アイゼンで登り始める。
   下部岩場帯から下を見ると黒い点の人影が続いている。
   けれども結果最後まで会う事は無かった。
熊の岩7:30 下部岩場帯は右側雪渓のクレバスを外しながら
   ジグザグに登れば、目の前に熊の岩が見えてくる。
   ここで左俣と右俣に分けるが、今日は左俣下部はクレバスの連続、
   熊の岩を右手から回り込み、続くガレ場を降りて急な雪渓を登る。
   熊の岩は良いテント場で今日も3張り程度張られている。
長次郎コル9:20 雪渓を登り続ければ上部クレバス帯200m程が
   待っている。右手シュルンドとガレ場を使い、登れない時は
   クレバスを避けながらの登りをすれば、コルに飛び出す。
   小休止後9:40出発。
剱岳本峰10:40 コルからは北方稜線を歩く事になるが
   今日は雨が降った後なので踏み跡はわずか。時々行き返したりで
   時間を使う。
   最後は一般コースとは反対側のガレ場からの到着となる。
   景色も見えない頂上で記念撮影後早速下山。    
カニノヨコバイ11:05 ガレ場を目印を捜しながら下るが
   上部は少ない。記憶を頼りに下ればヨコバイの縦の鎖から始まる。
   今日はステンレスの鎖が足場同様滑り安い。ヨコバイの鎖を頼りに
   下方向にトラバースして続くアルミ梯子を下り、
   また鎖を下れば平蔵のコルに出る。神経を使う所だ。
一服剣コル12:50 前剣は鎖場はあるが巻いて下られる。
   目の前に一服剣の登りが見え出す。この辺まで来ると疲れが
   出始める頃。最後の人踏ん張り。剣沢小屋が見え出す。
   一服剣を越えれば下に剣山荘が見え、鎖を下って来るのみ。
剱沢小屋13:55 剣山荘からトラバース歩けば仲間が待つ小屋前。
   でもゆっくしていられない。下山の準備をして14:20出発。
   すでに10時間行動しているのでみんな結構疲れが見え出す。
室堂17:40 剣御前の下りから大雨と雷が鳴り出す。
   ガレ道は小川だ。雷鳥沢に向かってガレ場の下山。
   キャンプ場を過ぎ、右手にある山小屋をみて
   地獄谷経由で向かう。 
過去に登った周辺山行記録。
過去の記録
詳しい写真は
四季山行記録にあります。
今回はこの中の写真山行記録
 今年は会仲間みんなでワイワイ剱沢小屋からスタート。
今回は昨年映画化された「剱岳・点の記」のコースを登ろうと長次郎雪渓を登り、
長次郎のコルから北方稜線を歩き剱岳に登る計画。前日まで強い雨が降っており、
出発前でやっと止み、暗い中の出発。この時期左俣はクレバスが開き、まともには登れない。
開き具合見て避けながらの登りとなる。
登頂後は一般コースを降り、剣沢小屋で待つ仲間と一緒に室堂まで行く。
 登山実施  実施日(2010年815日) 登山時間 登り10時間 下り4時間
 
        実施者 中村@多摩他5名
剣岳標識
 今度はみんなでワイワイ点の記の剱岳登頂。
点の記は今年は人気のコースだ。
でも今の時期はクレバスに悩まされる時だ。
できれば7月中旬までには登りたい。
雪渓が続いてている方が登り安い。
この時期はよいリーダーのもとクレバスを適切に処理する
能力が必要になる。
コルに出てもまだ北方稜線が残っている事も忘れないで。

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長次郎雪渓出合 H氏写真提供
長次郎のコル
前剣手前から一服剣と剣沢
左俣
左俣雪渓のクレバス S氏写真提供
熊の岩
熊の岩