北アルプス・穂高岳コブ尾根
 6月1日
多摩発 4:00 車でのんびり出発。沢渡にデポしてバスで上高地に入る。
上高地11:50 今日は岳沢まで。河童橋より明日登るコースを眺める。
    岳沢上のちょうど中央の雪渓をのぼるコースだ。稜線まで雪が着いている。
岳沢14:10 岳沢小屋は昨年被害に遭っている。今回はバラックの小屋が
    立っているがおじさん一人が片付けをしている。まだ泊まれる状態には
    なさそう。今日はヘリポートの真ん中にテントを張った。
 6月2日
岳沢4:30 3時起き、4時半出発で準備。この時間はもう明るい。
    上のコブ沢の雪渓に入る。上に行けば行くほど急になる。
    まあどこの雪渓も同じだが。
尾根上5:50 1峰が見え出すと雪渓は急になり、狭くなっている。
    だが雪庇はまだ張り出している。
    今回はマイナーピーク手前でザイルを出し安全登山。
マイナーピーク6:10 1峰と間違えるが岩場有り。岳沢側を登る。
    乗越すと反対側を懸垂で降りる。6:30懸垂終了。
    この上も雪渓が続いている。ここからが今回長い。雪渓の登り。  
1峰9:40 1峰は岳沢側を巻き気味にルンゼを今回は登った。ピッチを
    短く切ったので4ピッチになった。残置ハーケンは至る所に打たれている。
    みんな苦労して、ルートを探しながら登っているせいか?。雪の着いて
    いるときは大変だ。我々もアイゼンをガリガリやりながら登った。
懸垂点9:50 細い稜線を行けば、とがった石塔が懸垂点を示している。
    残置シュリンゲの束。15mほどのでこぼこ垂壁の懸垂で切れた雪稜上に
    降り立つ。不安定な雪のリッジ。
コブ頂上12:45 目の前から岩稜、雪稜伝いに登ってゆくのだが、目の前の
    雪稜登れば反対側は雪庇。参った雪庇の頂点にいる。
    直ぐ後ろ向きで戻り、右側の沢沿いに巻く。
    このあとは膝まで潜りながら、岩と雪の急登。
    稜線は今回はガスっているがそばにはジャンダルムがあるはず。
天狗のコル14:50 下りは雪面下り、岩稜下りのの交互。岩にかかれた白丸印を
    探しながら下る。この時期半分くらいは雪が解け、岩稜歩き。
岳沢テン場16:05 天狗のコルより下る。ほぼ膝まで潜る。隣の畳沢はセラックが
    崩れ始めてデブリもまだ白いまま。続いてセラックが落ちやしないか気を
    遣いながら、天狗の頭側を選びながら下る。この時期要注意だ。
上高地18:10 30分でテントを撤収して、上高地に下る。バスに乗れるか気に
    しながら汗かきながらの下山。残念ながら数分前にバスが出た後
    タクシーで沢渡駐車場まで。       
 今回の山行は雪が残り、トレースも消えており、
稜線まで倍の8時間がかかってしまった。
稜線で西穂からのガイドパーティーも同じように8時間かかり、
天狗の下りで会った。やはり今年は雪が多いので苦労する。
下りは天狗のコルからの下りが早いが畳沢のセラック雪崩には
この時期注意ください。まだ十分雪が着いていた。
コブ岩1峰はルートはたくさんある。ルートファイディングが難しい。
みんな雪の付き具合で考えているようだ。
 一部T氏の撮った写真を使わせてもらいました。
1峰上の雪稜尾根。まだ雪が残っていた。

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過去の周辺山行記録。
過去の記録
詳しい写真は下記にあります。
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写真集
核心部?コブの岩場を登る
核心部コマイナーピークと後ろに1峰
1峰の15m程の懸垂箇所
急な雪渓登り。
ダブルアックスで安全第一
コブ沢中間部
 今回は会の仲間と会社さぼって今年最後の雪稜登山穂高岳コブ尾根をを登ろうとやってきた。土曜日の朝発で昼に上高地。
そこから岳沢でテント泊。翌日朝早くコブ沢を登り詰め、コブを登り、雪稜を上り詰め、ジャンダルム横の稜線に飛び出し、
天狗のコル経由で岳沢に戻ってきました。トレースが無く、雪がまだたくさん残っており、雪庇も有りで、12時間の山行でした。
    登山実施  実施日(2007年6月1,2日)    実施者 中村、建部