7 :10 マイカーで国民宿舎の前の林道を進む。星穴沢橋まで入る。
そばには35年前無くなった17歳の女子高生2名の遭難碑がある。
お祈りして、沢に入る。
女坂分岐7:20 女坂、国民宿舎を示す道標。真ん中をまっすぐ行くのが
星穴岳へ道。しばらく踏まれた小枝がじゃまな山道を進む。
夏場は蒸し暑いだろう。秋のコースだ。
P1前 8:10 岩場が出始めるとP1だ。手前に登攀準備する広場がある。
P1下部には黄色のペンキで星穴の表示。右側のハング気味の岩場が
2カ所ある。最初の岩場は鎖が切れ、古いシュリンゲでつながれている。
荷重はかけられない。バランスの補助にするだけだ。この上右に移り
5m程鎖が垂れている。上が見えないのでザイルを取り出し、
自己確保して登る。この鎖はまだ大丈夫だった。ザイル回収に下って
登り返す。
P2前 9:20 岩峰に行き詰まったところがP2。右にトラバース踏み跡が
付いているが間違い。5Mほど下の道標を左にトラバースが正解。
巻きながら反対側に出ると案の定切れ落ちた岩場のトラバースが
待っていた。立ち枝にザイルを結び、自己確保し、鎖に沿って進む。
最初の鎖から腐って垂れ下がっているし、下が無いなーと想いながらも
トラバース。鎖のアンカーにシュリンゲを固定し、一歩ずつ進む。
トラバースが終わりルンゼの直上になるが、悪い、悪い。急傾斜の1枚岩。
おまけに濡れている。ハーケンを打つリスもない。そろり大木まで
ここが一番難しい。45mザイル一杯に張ることになる。終点でザイルを
固定し、元の所に戻らなければならない。一回慣れてしまえば、
あとは大胆に登り返しだ.
P3前11:30 P2越えれば後は大丈夫と思いきや、P2越えた跡、鎖がまた出て、
5m程の下り、下がわからないから懸垂。下ってみれば2つ目の鎖が
隠れていた。P3基部からは下が切れている。鎖が着いているが
ザイルを出し、7m懸垂。下りすぎてしまった。登り返すのにザイ
鉄の杭があるが杭に載って左のバンドにわたる。
その先には斜上する岩場がある。ザイル45mをのばし一杯。
コル 15:00 P3で時間がかかってしまった。頂上はあきらめ、大木にある
残置シュリンゲに45mザイル2本結び懸垂。結局45mの目一杯の
懸垂3回で沢に降りる。
滝? 18:00 暗い中沢沿いに下ってきた。滝が現れる。巻きがわからない。
右往左往して結局わからないので20:00ツエルトを張ってビバーク。
あとは持っている物すべて着てお休み。
翌日起きたら6:45分あたりは明るくなっている。急遽片付け、下る。
結局両側に踏み跡道がある。7:30星穴橋に戻り、帰路。
久しく岩に触れていなかったので急遽南アルプス鋸岳以上の岩稜があると聞き、行ってみた。裏妙義から入り、
星穴新道をP1からP3の鎖場を通過し、P3コルから45m懸垂3回で沢に降り、下る。下りすぎて、暗くなって滝が現れ、
季節はずれのビバーグとなり、寒い一夜を明かす。
登山実施 実施日(2004年12月19日)
実施者 中村単独
妙義山独特な山貌。写真は星穴岳の隣
1970年17歳の女子高生二人の遭難を機にこの星穴新道は
一般登山道でなくなった。登ってみてわかるが熟達者コースだ。
ザイルをつけないで登ることはさけたい。落ちたら大事故になりかねない。
必ずザイルを2本持っている人のみ登るコースだ。
下りは45m懸垂を強いられる。
下りは沢沿いに下るが途中沢の大岩の下に道標があった。
ここから沢沿いの下山道を下る様だ。
本当に注意したいコースだ。それだけ、楽しませてくれる。
P2最初の一歩。鎖が切れている。
過去に登った周辺山行記録。