頸城・戸隠西岳縦走
昨日の高妻山ピストン後鏡池に移動。目の前の岩稜を見て、
夜、近くの店で酒を買い込み駐車場で天幕。
大駐車場5:30 駐車場から少し下り、5分程歩けば林道がある。
    林道から入っても良いし、少し前に雑草が茂る踏み跡道からも行ける。
西岳道分岐6:00 夜露に濡れた雑草が腰丈まで覆った沢沿いの細道を下る。
    手入れがされていない。分岐付近に来たら、
    そばの薮の中で低いうなりでグウオーあり。
    後で知ったが熊がこの辺で目撃されている。
牧場風6:30 西岳へ行く山道も又雑草の中を踏み分けてゆくことになる。
    渡渉3回して尾根に取り付く。尾根上に出ると昔の牧場跡らしい。
    右側に山道表示が続いている。
鎖場下7:50 草原からは続いて白樺林の中を登ってゆくことになる。
    全面に西岳や本院岳が望まれるようになると核心地帯に入ってゆく。
岩場8:30 全面に200m程の絶壁が現れる。最初は知らずに
    左側を巻いてゆくものと思っていたが岩壁上部を鎖を頼りに
    右へのトラバースだ。下を見るのは止めよう。
無念の峰9:10 右に、左に鎖場を巻きながら行くと
    わずかな平らな部分に出る。錆びた標識に無念の峰。
    ここから先は行けなかったということか?
    小休止後、やはり先は5m程切れていて、垂直のハシゴと鎖がある。
    降りても先は幅50cmほどの両側が切れた10m程蟻の戸渡りか?

998m9:50 切れた稜線、ルンゼの中を笹をわしづかみしながら
    急な斜面を登れば平らなP1ピーク。弁慶岳の看板が???
    ここでゆっくり休もう。
    稜線は踏み跡がある。西岳まではのんびりお花の観賞だ。
西岳10:25 20分も歩けば西岳だ。でも標識があるだけ。何もない。
    ここから本院岳と続くダイレクト尾根が見てとれるが
    結構岩場が多い尾根。
    本院岳に向かう途中にはアップダウンがある。
    笹藪の急な下りから始まり、両側が切れた鎖場下ることになる。
    通称西岳コルか?。初心者向きの鎖場ではない。
本院岳11:10 これまた何もない頂上。笹藪を左に下り始めてわかるほど。
    ここからは八方睨みまで、鎖場とアップダウンが続く疲れるコース。
    結構長い。
八方睨み13:20 2時間のアップダウンの結果の到着。
    ここはゆっくり休憩できる。八方を見渡せる。
    ここからは一般コースとなる。ゆっくり休憩。
蟻の戸渡り13:50 下山は右下のルンゼ内に鎖場から始まる。
    鎖の連続が続く。途中に両岸が切れたやせ尾根。数メーターの戸渡り。
    側面のバンドを足場にすれば問題ない。
    登ってくる人とはすれ違えないので良く確認してから下ろう。
百軒長屋 鎖場が終われば岩壁が庇状になったくぼんだ道。
    下の廊下の水平道だ。でもわずか。ここまで来ればのどの潤いと
    エネルギー補給で持ち上げたビールをゴクリ。うまい。
    下には五十間長屋があった。
奥の院15:05 ここまで来れば人、ひと、人。
    そういえば朝から誰にも会っていなかった。
    熊以外には。ここの冷たい水をゴクリ。生き返る。
鏡池15:50 杉並木を下ってくれば、随神門を超せば、
    右手の木道を進めば鏡池に着く。
 最難の縦走コースと名が高い戸隠P1尾根から西岳、本院岳を縦走して、八方睨みから蟻の這いずりを通って
奥社に下るコース。P1までのやせた岩稜登りと岩壁の鎖トラバース、西岳、本院岳の両岸が切れた鎖場。
八方睨みからの鎖場の連続と楽しませてくれる。実際は冬期本院岳ダイレクト尾根の下山路に使うようだが、
夏期でも十分楽しめる。でもアップダウンが多いので涼しいときがお奨め。頂上からは360度の展望だ。
  登山実施  実施日(2007年8月8日)
 
       
実施者 中村単独
頂上はこの奥
 このコースは、良く冬場に使われるようだが、夏場でも十分歩ける。
但し尾根まで上がるまで草こぎがある。多少手入れをして欲しい所だ。
又水場は稜線沿いにはない。今回は暑いときに行ったのでのどが渇いた。
秋頃は良い季節かも知れない。
このコース西穂・奥穂の縦走のように整備されて居ない。
ルートファイディングができる人しか登って欲しくない。
日本で最難関の縦走と言ってても良いのでは。
10時間程度の時間を要する事を考えて行動して欲しい。
当然初心者を連れて行くときにはザイルと時間を多めに見て行動したい。
 今回熊が近くの薮でうなり声をしていた。熊情報を確認して欲しい。
本院岳
沢沿いから上がれば牧場風な草原。
岩場が全面に出てくる。上部は鎖トラバースだ。
西岳
熊

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過去に登った周辺山行記録。
過去の記録
詳しい写真は下記にあります。
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写真集
蟻の戸渡りを下る。反対側に鎖がある。
無念の峰からの下り。鎖の後垂直のハシゴを下る。
八方睨みから本院岳を望む
P1尾根上から見る稜線