5月1日(火) “〈『中国新聞』より ― 〉広島の国立祈念館、初めて在外被爆者の証言をビデオ収録へ”

 被爆者の証言をビデオ収集しデータベース保存・一般公開している国立広島原爆死没者追悼平和祈念館が、今年、在外被爆者の証言ビデオ収録に取り組むことになったそうです。
 5月1日付『中国新聞』が報じてくださいました。

 日本人による在ブラジル被爆者の証言ビデオ収録は、過去にはサンパウロ在住の著名な記録映像作家の方や、長崎の民放テレビ局の記者の方が、それぞれ自費で熱意のこもった取材をされました。これらの優れた作品はそれぞれ日本でテレビ放映されています。また現在でも北米在住の新進気鋭の映像記録作家の方が当地やアルゼンチンなど訪ね、情熱を傾けて取材・作品制作をしておられます。

 このように、これまでブラジルにおいて、日本人による被爆者の証言ビデオ収録は、テレビ局の単発的な取材を除けば、すべて個人の力によるものでした。

 国の機関が在外被爆者の証言ビデオ収録を行うのは、これが初めてのことになるようです。

(ホームページ管理者)

在外被爆者の証言収録へ
(「中国新聞ホームページ」5月1日付 から全文抜粋)

 国立広島原爆死没者追悼平和祈念館(広島市中区)は本年度、在外被爆者の被爆証言ビデオ収録に初めて取り組む。

 病気の治療や被爆者健康手帳取得のため来日した際に協力を得て、年間10人ほどの収録を目指している。

 長期間、被爆者援護の対象から外された在外被爆者の体験を後世に残し伝えようと、本年度予算に制作費370万円を計上。
 広島市や県、市民団体の協力を得て、撮影に応じてもらえる被爆者を探す。

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