5月17日(水)〔@〕 “訪日を終え… 私たちの願いを日本政府に届ける手段は、裁判しかないようです”
お元気ですか、日本は桜の花も散りいよいよ新緑の季節ですか?
私も4年連続で日本に行ったのですが、秋、冬をのぞいて春、夏と日本の季節を楽しませてもらいました。
もうテレビなどでご存じだとは思いますが、麻薬組織と警官の抗争でサンパウロ州民は迷惑を被っています。今週中には落ち着くと思いますが?
日々朝晩寒さも厳しくなってきています。
“今回の訪日を終えて”
さて。
日本では短期間では有りますが在外の被爆者援護について関係機関に働きかけました。
その結果は今後の課題として。
関係機関との話し合いを通じて感じましたことは、とにかく裁判を起こし一つずつ私達の願いを解決しなくてはいけない、黙っていては日本の被爆者が受けている援護と同等の援護は受けられない、日本の被爆者と差別されている海外在住の被爆者は、裁判でしか日本の被爆者が受けている同等の援護は受けられないと言うことを強く思い知らされました。
今年度医師団派遣が南米向け行われますが、ブラジルは治療が伴う医師団派遣なら受けましょう、治療が伴わない医師団派遣なら断りましょうという協会員多数の方々の意見により、広島県に協会の名前で書類を送りました。
その結果今年度はブラジルへの医師団派遣は行われないことになりました。
今年度はアルゼンチン、ペルー、ボリビア、パラグアイの4カ国のほぼ19名だけの被爆者です。
この4カ国への医師団派遣は治療の伴わない検診だけの医療相談だけになると思われます。
ブラジルの被爆者が今望んでいることはブラジルでの病気の治療です。
現在行われている医師団派遣と、帰国治療、医療保険事業の3事業は、それぞれ短所長所があり、はっきり申しまして援護を受けている被爆者と、この援護を受けられない被爆者が有ると言うことで不公平さが目立ってきているからです。
ですからこれらの3事業の費用をまとめて、その費用で現地での検診、治療を出来る制度にしてもらうよう希望しています。
そうすればブラジルの場合、健康管理手当は解決済み、被爆者手帳の問題は残っていますが、(これは裁判で解決することになると思います)。後はこの現地治療の問題が解決すれば、全てが解決する事になり、日本の被爆者とほとんど同等の援護を受けられる事になります。
森田会長夫妻帰国(ブラジルに)の時は体調も良く無事に着かれました。
今週の土曜日(20日)皆様を集めて報告会を開きます。
では。
(盆子原 国彦)