10月18日(月) “「命がけ」の手当申請”
昨日は雨が降ったり止んだりで、今日も雨が降っています。
16日土曜日、サンタクルス病院での被爆者の事前健診は終りました。この間83名の方々が検診をうけられました。
昨年もお手伝いしたのですが、昨年とくらべて確実に検診を受けられた方々は弱っておられます。 昨年日本に行き入院して健康管理手当の手続をされた半数ぐらいの人に
「今年も日本に行けますか?」
と聞いたところ、
「もう行けません。命がけで昨年行っておいて良かったです」
…という返事が返ってきました。
その他手帳を持ちながら日本に行けない方々も車椅子など、或いは寝たきりで流動食を取っておられる方とか、又歩く事が出来ず、受診を申し込んでおられた方々4名は残念ながらと受診には来られませんでした。
皆さん原爆手帳は持っておられるのですが、健康管理手当も、保健手当も何ももらえません。日本に行けないからです。本当に残念です。
日本にどうにか行けるマアマア元気な方は行って健康管理手当の申請が出来ますが、本当に助けてもらいたい年老いた病弱な方が日本に行けないというだけで見捨てられています。ですから日本に行って健康管理手当を貰い始めた方は顔色も変わり元気になり、日本にいけない方々の気持ちも経済的にも格差がどんどん広がってきています。
このまま日本政府はこの方達が死んでいくのを黙って何もしないで、見つめていくのでしょうか? 同じ被爆者としてとても堪えらません。
一日も早くこの方達が、こちらから代理申請ができるよう皆様のご支援をお待ちしています。
(盆子原 国彦)