その昔・・・
オリーブの樹は中東一帯に自生し、その果実は有史以前から色々な用途に用いられてきたと言う。
その歴史はあまりにも古く、誰が最初に果実を口にしたのか・・・誰が塩や苛性ソーダに漬けて保存することを思いついたのか・・・そして誰がオリーブの実をつぶして本研究所の研究課題でもあるオリーブオイルをつくったのか・・・。
残念ながらわかっていません。
ブドウと並び、オリーブは人類によって最初に栽培された植物の一つであると言われています。
オリーブ栽培はペルシャ中部、メソポタミアからエジプト、フェニキア、さらにギリシャへと広がっていきました。
大昔、地中海東部の人々の食料はオリーブとブドウであったと言われています。
オリーブは食料やランプの油、そして鎮痛作用のある軟膏としても重宝がられていた為、宗教的な意味を持つ神聖な存在として扱われてきました。
オリーブに関する最古の記述は、BC12世紀エジプトのパピルスにあるとされています。
古代エジプト王ラムセス三世が供物として、ヘリオポリスの町周辺に広がるオリーブ畑を太陽神ラーに捧げ
「これらオリーブの樹から純粋な油を搾り、あなた様の神殿の灯火を燃やし続けることが可能です。」
といった内容が記してあります。
オリーブにまつわる物語のうち、
オリーブの小枝をくちばしにくわえて箱舟に舞い戻ったハトをみて、洪水が引き始めたことをノアが知ることになった・・・
というノアの箱舟はあまりにも有名です。
この時以来、オリーブは平和と善意の象徴とみなされるようになったとの事です。
イタリアにオリーブを伝えたのはギリシャ人ですが、イタリアではその温暖な環境からオリーブ栽培はすぐに根付きました。
北アフリカでも様々な民族がオリーブを栽培していたので、海岸沿いにチュニジア、アルジェリア、モロッコへと徐々に広がっていき更には北のスペイン、ポルトガルへと伝わっていきます。
ローマ人は当時の優れた実用的技術をオリーブ畑とオリーブの実にも活用し、スクリュープレスなるものを発明し搾油法を完成させ、更にはオイルの保存方法や運搬方法も発展させました。
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