平成19年2月10日(土) 無線LANをバージョンアップ

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製品写真

 3年半くらい使っていた無線LANのアクセスポイントとLANアダプタをついにバージョンアップした。実はそれまで使っていた物も特に大きな不満はなかった。ただ、二階寝室に置いてあるアクセスポイントからちょうど対角線上の和室にあるノートパソコンまでは、家の中で最も距離が遠いのだ。そのため、しばしば電波が途切れ、通信が途絶えてしまうことがあった。
 速度的にはものすごく不満というわけではなかったが、より安定した通信を求めて、思い切って買い換えることにした。


 ドラフト仕様(完全に策定されていない仕様)ではあるが、Draft IEEE802.11nという規格がある。何でも送信側は2本のアンテナを使い、受信側は3本のアンテナを使うそうだ。複数のアンテナを使うことによって、安定して高速度で送受信できるという。せっかく買い換えるなら劇的な効果が出る物を、と思ってこれにした。Buffalo社の製品で型番はWZR-G144N/Pである。

 Buffalo社のホームページより−従来のIEEE802.11a/11g規格54Mbpsをはるかに凌駕、有線LANスループット(100BASE-TX)に匹敵する無線LANスループット。ハイビジョン映像時代も、快適ワイヤレスネットワークを実現します。
 IEEE802.11nとは100Mbpsの実効スループットを目標とする無線LANの高速化規格です。MIMO(Multiple Input Multiple Output)技術を使用し、複数アンテナで送信/受信を行う事で、高速化と安定化を実現します。2006年3月にDraft Ver1.0が策定され、正式標準化は2007年を予定しています。
 乱反射した電波(マルチパス)も積極的に通信に活用するので、障害物に強い!DraftIEEE802.11nは、受信した反射波で届いた信号も復号化することができ、通信に利用できる技術のため、障害物が多い環境でもより安定した通信が行えます。
 ※反射波は、壁や家具などの障害物に反射した。反射波は直接波よりも信号が劣化するため、従来の11g/11b無線LANでは、反射波は通信悪化要因となります。
 「AirStation NFINITI」は受信アンテナを“3本”搭載。従来の1〜2本の機種よりも強力に通信できます。−以上ホームページより

 今まで使っていた規格は11gや11aよりもさらに遅い11bであった。これだと最大でも11Mbpsである。さっそくセットアップしてみた。確かにホームページの画面表示は今までより速い。一瞬で表示される感じだ。速度は80Mbps出るという。

 ただ、こうなると問題なのはケーブルモデムの速度だ。今契約しているJ:COM NETは最大で8Mbpsの速度である。11bなら十分な速度だったが、11nでは10分の1の能力だ。最大で30Mbpsというより速いJ:COM NETプレミアに契約変更しなければ、11nの能力が生かされない。将来の課題である。(30Mbpsでも80Mbpsには及ばないが…、これは仕方ない)

 さて、インターネットだけではなく、LANで繋いであるDVD/HDDレコーダとのやりとりは劇的に速くなった。DVD/HDDレコーダRD-X5は、LANを経由してパソコン上でHDDやDVDに録画してある番組を見ることができる。ただ今までは速度が遅く、まったく実用的でなかったが、速度が向上して視聴に耐えるようになった。

 家庭内LANに関しては劇的な速度向上を果たしたと思う。お金を投資しただけのことはあった。


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