Urban Architecture Planning Partnership
           
















  『KKS 南岩手の住宅』

はじめに

 岩手県南部の多雪地帯に建つ木造住宅でです。

 クライアントは、雪の多い地域であることを危惧しつつも中庭を設けてのプライバシーと良好な採光・通風を確保することを望まれました。中庭に大きく庇を設けて、積雪を窓面から遠ざけたのはそのためです。

 リビングスペースは、基本的にワンルームとしつつもキッチンとダイニングスペース、そしてリビングが緩やかに区切られるように計画しました。

外観


南東側外観。 
駐車スペースは、入庫しやすいようにキャンティレバーにて跳ね出したつくりにしている。

南側がらみたところ。
駐車スペースの右側に見える扉が玄関。
玄関から、主室へ・・・
玄関を入り、靴を脱ぐと、すぐに階段が見えます。
左手の壁の引っ込んだ部分の向こうがリビング、右の壁の扉をあけると客間です。

正面の階段を上がり、振り返ると・・・。
更に、もう少し右に振り向くと・・・・・・、
・・・・・・最初の写真になりますが、もう一度掲載しておきます・・・。
クライアントによりますと、
いらっしゃったお客さんは、ほとんど、玄関を入って真っすぐここまで来て、驚くそうです。
無機的な空間から、いきなり質感で満たされた空間に転換する構成は、かなり意識して構成しました。


キッチン・ダイニングスペース、・・・・・・そしてリビング

もうすこし、右を見ると、キッチンスペースになっています。


もう一歩進んで、奥のダイニングスペースを覗いてみると・・・


窓のむこうにはもう一つの中庭が広がっており、落ち着いた空間になっています。
クライアントによると、「ほとんどここで過ごすくらいに気に入っている場所」だそうです。

ここから、くるりと振り返ると・・・・・・、



キッチンのむこうに見える外壁と内壁のあいだスペースは、客間上部です。窮屈さを感じさせないように視線の抜けを設けました。

右手のキッチンカウンターに設けた隙間からリビングに下りてゆけるのですが、このスペースを覗いてみると・・・・・・、

・・・・・・おりてみます。

リビングから見ると、キッチンが散らかっていても、手元が見えません。
中庭を正面から見ると・・・・・・


そしてもう少し、左側を見るとこんな感じです。

この背後の壁に、壁と一体化させた扉を設けているのですが、そこをでると、玄関スペースに直結しています。

ちなみに、キッチンで作業している人から、このスペースがどう見えるかというと・・・・・・、

客間

先ほど少し触れた客間はこんな感じです。


シナフラッシュの扉の内側は、収納、その上はロフト収納になっています。このロフト収納へは、玄関収納から折りたたみハシゴを使って上ります。

水廻りのスペース寝室スペース


脱衣場とそのむこうの浴室です。更にそのむこうには中庭を設けています。

また、この中庭には寝室スペースも面しています。……、物干スペースもこの中庭に設けています。

ウォークインクローゼットもあるのですが、ここの写真は控えます・・・・・・。