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近畿の名山 
                                                   2004年4月3日 柴田昭彦 作成
                                                   2020年6月5日 毎日新聞(S51)の日付(1月8日)を追加

  深田久弥の日本百名山が有名になって以来、全国では、名山おおはやりである。
  近畿地方でも『関西百名山』(山と渓谷社、1998年)という本があり、簡単に入手できよう。
  ここでは、入手しにくいものを紹介してみたい。

  まず、「近畿の名山100」である。これは、「新ハイキング別冊関西の山」9号(1993年3月)にあるもの。

宮崎日出一・阪上義次「近畿の名山 100」(新ハイキング別冊関西の山、9号、1993年3月)p.34−35.

 この雑誌は、バックナンバーとして入手可能。9号一冊の定価は450円(送料不要)で、300円以下の切手を
代金分、同封して申し込めばよい(〒610−0121 京都府城陽市寺田大畔10−10 新ハイキング関西編集室)。


 「近畿の名山100」によれば、毎日新聞に連載された「近畿百名山」というものがあったというが、これを入手するのは
困難であろう。ここで、紹介しておきたいと思う。
 これは、近畿山岳愛好会の仲西政一郎(まさいちろう)さん(故人)によって選定されたものである。仲西さん(1909−88)は
中学生のころより、修験者の父に連れられて近畿の山を歩き回り、大峰・台高・奥高野をフィールドとして、多くの
ハイキングガイド、登山地図を執筆して、スポーツ振興、自然保護にも取り組んで表彰を受けるなど、多くのハイカーを
育成し、活躍されたかたである。関係したガイドブックは次のようなものがある。

○『大峯の山と谷』(朋文堂、昭和32年)
○『新ハイキングがいど』(日本交通公社、昭和32年)
○『京阪神Let's Go ハイキング』(日本交通公社、昭和57年初版)(改訂2版、昭和59年)

○『新版ハイキングノート−近畿の山川−』(創元社、昭和36年)
○『関西ハイキングガイド』(創元社、昭和41年、第1版)(昭和46年、第2版)(昭和50年、第3版)
                                  (昭和63年、第3版第22刷)

○『関西周辺ハイキングガイド』(実業之日本社、昭和54年、初版)(昭和59年、2訂)(昭和61年、3訂)

○『近畿の山』(登山地図帳、山と渓谷社、昭和31年初版)(昭和33年三版)(昭和36年改訂初版)
○『続・近畿の山』(山と渓谷社、昭和34年)
○『近畿の山』(アルパインガイド、山と渓谷社、昭和40年)
○『近畿の山』(アルパインガイド、山と渓谷社、昭和46年初版)(昭和48年改訂版)(昭和56年改訂版)

○昭文社の山と高原シリーズ(昭和43〜63年ごろ、毎年改訂版)
 「葛城高原・二上山」 「金剛山・岩湧山」「紀泉高原」    「奥高野」(昭和55年〜63年)
 「大峰  山上ヶ岳・弥山」 「大峰  玉置山・瀞八丁」   「台高 大台ヶ原・大杉谷」 「台高 高見山・香肌峡」 

 <近畿百名山>(仲西政一郎選定) (毎日新聞、昭和51年1月8日、17面、大阪版)

   「近畿にも こんなに ”名山” 山岳愛好会 百山を選定」


<近畿の名山百座>(加藤清選定):「ワンデルング」昭和58年11月号(連載3回目)(p.49,一覧表・上)




<近畿の名山百座>(加藤清選定):「ワンデルング」昭和59年2月号(連載6回目)(p.47,一覧表・下)




     ※雑誌「ワンデルング」(岳洋社、昭和58年4月号〜59年3月号)は1年間のみ発行されて廃刊となった。