芸術的なエンジンの造形美
Fのエンジンの美しさは何と言ってもこのヘッドの造形美ではないでしょうか。ヘッドサイドカバーの二つ眼がいかにも高性能なカムシャフトの存在を誇示していますね。こうして見ると獲物に狙いを定めて息を潜めながらタンクの下に蹲っているどう猛な獣の双眼のようにも感じられます。
初めてCB750Fに跨った時はタンクの両脇からはみ出しているこのエンジンヘッドの幅に圧倒されました。何と言っても、それまでボクが経験したバイクに上からヘッドが見えるバイクなんてありませんでしたから..(^^ゞ。 今でも走行中にふと目に入るこのヘッドを見ると、懸命に健気にパワーを絞り出している愛馬が本当に愛しくなる瞬間があるんですね。そんな想いがあるうちはきっとコイツを手放すことは無いんだろうな..。

20数年、5万Km...まだまだこれからだと信じたい..! がんばれ!
磨きましたね、エンジン!Ver.2000レストア開始の時、白錆に醜く侵されたカバー類を見るに付け何とかならんもんかなぁ..と考えながらやはり新品に交換するしかないかと諦めかけていたときある人からアルミの磨き方を教わりました..まさに天の声(^^ゞ。 って単純なんだけれどでもひたすら忍耐だよ!..と。自分にも出来そうじゃんか!愛着も沸くしねv(^^)。 外して磨くには青空ガレージのMy-Fには劣悪環境なのでとりあえずストックも兼ねてカバー類一式を入手しました。それからというもの取り憑かれたように夜な夜な磨き、ミガキ(^^ゞ。おかげでアトリエの流しは真っ黒!おまけに指の指紋はすっかりツルツル!。水研ぎペーパー#300・600・800・1000・1200、コンパウンド粗目・中目・仕上げ用、最後は鏡面仕上げ用のアルミ研磨剤..っとそれを都合5枚分..あぁー今思うと気が遠くなる(T_T)。で、最後は耐熱クリアで仕上げ。ストーブで焼き入れ完了したときは思わず頬ずりしてしまったのです。早速装着してみると陽光に光り輝く姿にウットリ(*^_^*)。やってみるもんです!。でも3年たった今、よく見るとクリアの下で白錆が細い触手を延ばしはじめているようです。時間があるときにストック分をまた磨いておこうか!。
予備エンジン..実はあるんです(^^ゞ。いろいろなF乗りの皆さんのHPを訪問するようになり、エンジンの不調・OHの大変さや経済的な負担の大きさを聞くにつれ、そんな余裕のない自分は来るべく時に備えて快調なエンジンに素取替えしてしまうべく、幸運にも走行8千Km..を信頼するに足る快調なエンジンに出会うことが出来ました。惜しむらくはFCブラック仕様という事。知り合いのショップでFのドンガラに載せて試動するも驚くほどスムーズ!我が愛馬も新車の頃はこんなフィーリングだったんだろうなぁ!。

でもまずは、現在のエンジンを労りながら大切にしていこうと思っています。それでも出番がきたら..その時はヨロシク!!
Fのアキレス腱...そう、充電系のトラブルが20年目にして訪れました。とあるツーリングの帰路、夜間走行中にヘッドライトが行灯のように暗くなり、ボルトメーターは10Vあたりを指針。ポジション走行で暫くすると少し回復。はは〜ん!ピンと来ました(^^ゞ。 そんな繰り返しで何とか帰り着きましたが、怖かった(^^ゞ。エンジンストップする前に戻れたのが幸運でした。その後数日入院して調べてもらうとローターとレギュレーターが逝っているとのことで大枚をはたくハメになりましたが、新品部品が出てきたこともまた別の意味で幸運でしたね。これで少なくとも10数年は充電系はなんとか持つでしょうv(^^)。

今回はCBXメーターに換装してボルトメーターがあったからこそ、すぐに原因を把握できたおかげで大事に至らなかったとも言えるでしょう。 けんさんに感謝です!