9月24日(金曜日)、25日(土曜日)
日本帰国の日です。帰りのフライトもみんなバラバラなので、ここで分かれてあとは各自単独行動です。私はオランダ・アムステルダムのスキポール空港からソウルの金浦空港へ飛び、そこで乗り継いで成田へ。成田到着は翌日の昼過ぎの予定です。
まず、デュッセルドルフの駅でアムステルダム中央駅までの切符を買いました。実はこの時、スキポール空港駅までの切符を買っておけばよかったと、後で後悔することになります。
デュッセルドルフとアムステルダムは、それほど離れてはいません。列車に乗ること2時間半程度で、アムステルダムに着いてしまいます。途中で国境を越えるのですが、車内を巡回してくる係員にパスポートを見せるだけで手続きは必要ありません。オランダといえば風車が有名ですが、列車からはなかなか見えず、アムステルダム中央駅近くまで行って、ようやく遠くに見つけることができました。
(写真:オランダの風車)
実は、アムステルダムに着くまですっかり忘れていたことがありました。それは「オランダはドイツじゃない(^^;)」ってことです。言語はオランダ語、通貨もドイツマルクは使えません。スキポール空港駅までの切符を買おうとして「オランダの通貨を持ってない」ことに気付き、仕方なくクレジットカードでちょっとだけお金を下ろし、さて買おうとしたら、自動券売機の表示がオランダ語のみでさっぱり分かりません。空港へ行きそうな大きな荷物を持った人の真似をして買おうとしたけど、人によって押すボタンも料金も異なるので、参りました。どうやらいろんな割引パターンがあるみたいです。
では窓口で買おうと思って探したんですが、英語の案内看板が出ていたのは国際列車用の窓口だけ。どこへ行ったら国内列車の切符が買えるのかさっぱり分からず、駅の中をぐるぐる歩き回っていると、「Rocket なんとかかんとか・・・」と書いてある窓口を見つけました。見た目は銀行の両替所のようで、切符が買えるかどうか分からなかったんですが、ドイツでは近距離用切符(すぐに買える切符)の窓口には「Express」と書いてあったので、「きっとRocketも同じような意味なんだろう」と勝手に想像して、その窓口で恐る恐る「あのぅ、スキポール空港へ行きたいんだけど、ここで切符買えますか?」と尋ねてみたら、「なに当たり前なこと聞いてるんだ?」と変な顔をされつつ、切符を売ってもらうことができました。非英語圏における不便さを痛感したヒトコマでした。
帰りのフライトは、いたって順調でした。スキポール空港を夕方4時に飛び立った飛行機は、東へ東へと夜を飛び越えてソウルへ翌日の朝9時に到着。乗り継ぎ時間が1時間半しかないので、急いで成田行きに乗り継いで、成田には午後1時に到着しました。
日本に帰ってきて、驚いたことがひとつあります。今までは気にしたことがなかったのですが、総武線の「快速エアポート成田」は国際空港に乗り入れている列車なのに、車内アナウンスは日本語のみなんですね。私もアムステルダムでオランダ語が分からなくて苦労しましたが、それでも空港行きの列車では、各駅停車の普通列車でもちゃんと英語のアナウンスがありました。あれでは日本語が分からない外国人は途方に暮れてしまうだろうと思います。「成田エクスプレスを使え」ということなのかもしれませんが、JRにはもう少し外国人旅行者に対する配慮をして欲しいと思いました。
こうして、口先では「国際化社会」なんて言ってはいても、日本の実態はまだまだ遅れているんだなぁという実感を抱きつつ、今回のドイツ旅行は幕を閉じたのでした。
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