メーカー | FlyingShine黒 |
発売日 | 2004/3/26 |
ジャンル | 義兄妹つゆだくひきこもりAVG |
原画 | 長岡建蔵 |
シナリオ | 石埜 三千穂 |
音楽 | さっぽろももこ |
音声 | 女性のみフルボイス |
対応OS | Win98/Me/2000/XP |
備考 | CD版オンリー |
〜はじめに〜
3800円という低価格作品の割にはインパクト高そうだったので購入(笑)
〜シナリオ〜
評価:C(45点)
最初は盛り上がったが、最後はちょっと・・・
「夏休み、ハワイに行くから」
両親の言葉を聞き、友人達、近所の人、親戚・・・etc
あらゆる人々に、「夏休みは家族全員でハワイ旅行に行くのさ」
などと自慢げに言いふらしてしまった主人公あつし。
しかし身勝手な両親は、実は自分達だけで旅行にいく
計画を立てていただけのことだった。
夏の盛り、家に取り残された主人公あつしとその妹。
水泳部員の妹もまた、部活を休む代わりにハワイでしっかりと
焼いてきて、夏休み明けの「校内日焼けコンテスト」で
見事優勝してみせる、と大見得を切ってしまっていた。
友人知人に、近所に居る姿を見られるわけにはいかない。
かくして、世を忍ぶ引き篭もり生活が始まった。
やがてそれはエスカレートしていき、様子を見に来た従姉を
巻き込むあたりから、少年少女たちの暴走が始まる・・・。(パッケージ裏面から引用
ハワイはおまえの心の中にある。
ゲームの期間は1日目から最後は何日目だったか分からなくなるような感じです(爆)
プレイ時間は初回プレイで2〜3時間程度、フルコンプまで5〜7時間ぐらい。
難易度はさほど高くはありません。
シナリオは序盤、今回の元凶主人公のあつしがアリバイ工作のため
両親がハワイから帰ってくるまでは家の外から一歩も出ないというマニフェストを
掲げ、あつし流のハワイ道をころなに叩き込むイベントが主となります。
それの殆どが屁理屈というところがかえって好感触でしたし、
あつしが義妹を「ハワイのために」と言う面目で言葉巧みに丸め込み、エロに持ち込むという策略も垣間見えます。
また、家の外から一歩も出ないという引き篭もり生活なので、クーラーの故障、台風の接近、食料不足など
あらゆる困難があつしたちを襲いますが、その状況下で脳内ハワイの彼らがたくましく生活していく様は爆笑モノ。
特に百物語という怪談話のイベントがあるのですが、このイベントがなかなかツボでした。
但し、百物語といえども、ゲーム中に存在するのは40話のみで、フルコンプの際にこれらの話の補完が
一番手間がかかるというのも事実。
あまり面白くない怪談話が多かったのも事実(汗)
更に、ゲーム中盤から登場するほむらの参戦でヒートアップ。
ハワイ道を極めるべく、エロに勤しむイベントの数々。
最初は異常な生活に拒絶していたほむらも感化されて、すんなり溶け込んでいく様は良かったですね。
ただし、ゲーム終盤に差しかかると、イベントの数を消化してしまうと同じ汎用のイベントがループしたり、
とりあえず、百物語で食いつなぐようなお粗末な部分も出てきました。
低価格作品なので高望みはするなというのもありますが、個人的には残念でしたね。
あと、このゲームのED数は3つなのですが、そのうちの1つは途中で予想できるような結末だったり、
おそらく本線EDだと思われるEDもなんだか不完全燃焼気味だったのがかなり気になりました。
やはり、この手のバカゲーは終始笑えるゲームでないと(笑)
余談ですが、この作品はとある事情でゲーム序盤以降から全裸生活を余儀なくされます。
なので、立ち絵も全裸。寝食全て全裸。全裸生活が当たり前になってくるような世界観ですが、
彼らも必死なので特に気にはなりませんでしたね。ここは好みが別れるところですが・・・
とにかく、値段以上の笑いは提供してくれるところは評価したいですね。
〜システム〜
評価:S(90点)
値段の割には充実。
主に、文字速度調整(5段階)・音楽・効果音・音声(それぞれ6段階)調節
その上、オートパイロット時用の上記の設定や、既読判定などの調節。
低価格ソフトにしては結構充実。
右クリックをダブルクリックすると「フルスクリーン⇒ウィンドウ」の切り替えが出来るのも画期的か。
強いて言えば、メニューコマンドが画面の上部にカーソルを持っていかないと表示されないのが少し不便だったか。
これは、同じメーカーグループの作品「クロスチャンネル」も同様ですが、
画面の右下あたりにショートカットボタンを設置して欲しかったかな。
そして、ゲームタイトル画面のメニュー欄はこのゲームらしさが出た表現になってます。
・はじめからひきこもる
・クイックロードでひきこもる
・ロードしてひきこもる
・ひきこもりの成果を見る
・ひきこもりの環境設定
本当にバカゲーらしさが出ており良好です。
そして、ひきこもりの成果を見るでは、
・読書感想文(シナリオ完読制覇達成率)
・自由研究ノート(百物語完読達成率)
・ハワイの昆虫たち(音楽完聴達成率)
・ラジヲ体操出席カード(CG達成率)
・なつやすみの絵日記(エロシーン完読達成率)
これまた夏休みらしいネーミングで良好(笑)
CG閲覧はサムネール方式でなかなか見易かったです。
〜BGM音声〜
評価:B(70点)
値段相応と言ってしまえばそれまでだが・・・
ゲーム中に使用されるBGMは5曲、ボーカル曲に関しては1曲とかなり控えめ。
まあ、低価格商品だから仕方ないといえば仕方ないのですが。
ボーカル曲の「恋のライフセーバー」はハワイアン風の歌なのですが、歌詞はちょっぴり電波です(笑)
だけど、あまり印象には残りませんでしたね。インパクトのあるボーカル曲だったら良かったのに(つД`)
BGMはこれぞハワイ!というBGMばかりでした。
まあ、ほむらところな役の声優さんの演技が良好だったので、据え置きの60点。
スケベでバカな主人公あつしくんにもボイスが入ればなお良かったのだが(笑)
〜グラフィック〜
評価:B(70点)
立ち絵は殆ど全裸だから、なんともいえませんが(笑)
CG閲覧(ラジヲ体操出席カード)で閲覧できるCGは43枚(差分除く)
立ち絵に関しては全裸が主体になってしまうのでなんとも言えませんが、
序盤のころなの普段着のバリエーションが多かったのは評価できます。
日が変わっても同じ普段着というゲームは多いのだけに、芸が細かかったです。
イベントCGはゲームがゲームだけに殆どエロCGが占めているのですが、
どうも、エロイベントCGになると表情が無性に変になったり、目の位置が通常よりも下部(頬の辺り)まで下がってしまうという
異常事態に陥ったCGも少々見受けられました。
が、主人公あつしの「まんま永井豪ワールド」の容姿を生かしたシャウトCGは圧巻。
是非とも見てもらいたいCGであります(笑)
〜キャラクター〜
評価:A(85点)
キャラ萌えというより馬鹿さを評価
☆火野 あつし
本作品の主人公。
年頃の健康な男子。
物凄い見栄っ張り。
誇大被害妄想癖で、いちいち言うことが大げさすぎるきらいがある。
押しに強く、小理屈というか屁理屈が得意。
て、いうか単なる馬鹿。
☆火野 ころな
(CV 大波こなみ)
ナマイキなお年頃の主人公の義妹。
なかなかの見栄っ張り。
水泳部に入って活動している活発ちゃん。
体育会系で一本気な性格で理屈に弱いので、
あつしにいつも言いくるめられる。
背は低め。でも巨乳。
☆火野 ほむら
(CV 島華 麗子)
主人公の従姉弟。
兄妹の様子を見に来たところ、引っ張り込まれる。
もちろん見栄っ張り。
第一印象はクールで大人っぽいが、意外と天然ボケだったりする。
おっとりしていて、適応力に優れた貧乳。
(以上、パッケージ裏面解説から引用)
火野一族の「見栄っ張り」の血は目を見張るものがあります(笑)
最初は良識派に見えたほむらも、このハワイ生活に慣れ親しむところは血は争えないといったところか。
ともかく、キャラの魅力よりも馬鹿さ加減が実に絶妙でした。
〜えちぃ〜
評価:A(80点)
声優の演技は良好。これがエロに持ち込むまでの布石が笑えます。
物語の性質上、閉鎖空間でのエロが全てなのですが、これが何気に味を出していました。
しかも、義妹などとのHって普通は背徳の匂いが漂ってくるものですが、これには一切感じられません(笑)
もう、恥も外聞もないので気合が入りまくったエロが多いですね。
マニアックなシチュエーションも少々含む全40エロシーンはボリューム万点かと思われます。
今回の声優さんは初めて聞いた名前だったのですが、エロのときの演技が結構上手かったので、次回から要チェックです(笑)
個人的にはCGがあまり受けなかったので、ちょっと残念でしたが・・・
それでも、あつしがエロまで持ち込む布石はかなり笑えます。
〜最後に〜
シナリオ | C(45) |
システム | S(90) |
BGM | B(60) |
グラフィック | B(70) |
キャラクター | A(85) |
えちぃ | B(70) |
総合評価:60点 格付「OPクラス」
お気に入りキャラクター「火野 ほむら」
とりあえず、ハワイに始まりハワイに終わる・・・
ハワイを体現した作品はこれが初めてじゃないでしょうか?
本当にプレイしていて笑いどころやツッコミどころが満載なので、
超大作の前にプレイすると良いかもしれません。
逆にプレイ後にするのはどうかと(笑)
最後にもういっちょ〜
ハワイはおまえの心の中にある。