〜長谷川京子編〜

ボーイ「オーナー」
ゴロー「ん」
タクヤ「ん」(立ち上がろうとする)
ボーイ「お客様が」
ゴロー「ちょっと(と座らせる)
    君もこっちに反応しないの、オーナーこっちだから」
ボーイ「オーナーですよね」
ゴロー「うん」
ボーイ「はい、お客様がおみえです」
ゴロー「え、ホント、だれだれだれ」
ボーイ「どこかで見たことあるような、キレイな方なんですがね」
ゴロー「あ、そうだ、こないだ、僕がね
    あの、街中でドラマのロケをね、してて、こう、いい子がいたから
    ちょっと、スカウトしたんだけど」
ボーイ「あ、そうなんですか」
(オーナー・ゴローは、街中でやっていたドラマのロケ現場で女の子をスカウトしてきたようです)
ゴロー「うん、そうそう、その時間だと思うからね、来たんだ」
ボーイ「あ、来られました
    お客様、どうぞお入りください」
タクヤ「ドラマのロケ」

長谷川京子さん登場

長谷川「Goro’s BARはこちらでいいんでしょうか」
ゴロー「どうぞどうぞ、入って」
友 近「あらステキ、ねえ、おキレイな方ね」
タクヤ「いけてんじゃん」

(ドラマの宣伝)
長谷川「今回私は、悪女に挑戦します
    復讐しても、けして癒されることがない心の傷があって
    やがて復讐される者以上の苦しみを感じてしまうことになります」
吾 郎「復讐される男というのが、今回の僕の役です
    しかも恨まれている理由が、全くわからなくて苦しみます
    注目してもらいたいと思います」


ゴロー「じゃあ、自己紹介のほうをお願いします」
長谷川「はい
    えー、あけましておめでとうございます、長谷川京子です」
ゴロー「はい」
友 近「なんか、あの、ホント女優さんみたいにおキレイな方ですね」
ゴロー「そう…」
長谷川「一応、あの、はい、女優なんですけれども
    オーナーのゴローさんに今日は遊びに来てと言われて」
ゴロー「ちょっとね、今、コネがあるから連れてこれた」
友 近「オーナーは、そんなコネ持ってたの」
ゴロー「普通は絶対、このクラスの人は無理です」
さやか「女優さんということは、何かドラマに出ているの?」
長谷川「はい、あの、今、連続のドラマを稲垣さんという、あの、俳優さんとやってまして」
(Mの悲劇で俳優・稲垣吾郎と京子ちゃんが共演します)
従業員「へー」
ゴロー(京子ちゃんに近づいていく)
さやか「何、オーナー、近づいているの」
ゴロー「よく似てるって言われるんだけど」
さやか「はあー」
ゴロー「そうそうそう」
タクヤ「去年のさんま・SMAP美女と野獣のクリスマスで、もう会ってんじゃん」
友 近「お2人はもう、共演をね、されてると」
長谷川「そうなんですよ」
友 近「そういうことなんですよ」
ゴロー「もうそっちでいこう」
友 近「そっちでいきましょうね」
タクヤ「その前にちょっと、もう1回訂正させてもらっていい」
ゴロー「うん、訂正しよう」
タクヤ「あのさ」
ゴロー「うん」
タクヤ「俺も一応ゲストだよね」
(Goro’s BARの看板を賭けオーナー・ゴローと対決する兄・タクヤはゲストでもあります)
友 近「そうですね」
ゴロー「うん、兄貴としてあとは助け舟ということで」
タクヤ「OK、OK」
ゴロー「ね」
友 近「ね」
タクヤ「OK、OK、なんかあったら無線よろしく、はい」
ゴロー「そこでスタンバイしてて」
タクヤ「OK、OK」
ゴロー「うん」
友 近「じゃあね、いろいろちょっとね
    オーナーのことも聞いてみようかしら、ね」
長谷川「はい」
友 近「どんな人ですか、現場では」
タクヤ「それ、俺もちょっと聞きたい」
友 近「ね」
タクヤ「俺も聞きてえよ
    おまえ、どういうツラしてんだよ」
ゴロー「今日はきてるね、暴露大会みたいな感じだね」
長谷川「でも、すごくよくしゃべられてて、ずーっと1人でしゃべってますよ」
ゴロー「1人で」
(オーナー・ゴローの素顔 ずっとひとりでしゃべってる)
さやか「1人でしゃべってるんですか?」
長谷川「うん、大きい独り言みたいな感じで」
(オーナー・ゴローの素顔 大声の独り言みたいに会話する)
さやか「えー!?」
友 近「そういう面があった」
長谷川「でも、すごくおもしろいことを、こう、たまに、隅々で、こう言うんですよ」
さやか「あ、おもしろいことをたまに言うんですか」
長谷川「チャーミングな方」
ゴロー「いい感じ」
タクヤ(口笛)
さやか「どんな話をしてるんですか、オーナーは」
長谷川「昨日はですね、あの、何歌ってたんでしたっけ」
ゴロー「♪ヤッホー、タータラッタッタ(ホルディリア?)…って歌ってたんだよね」
長谷川「歌ってらして、スタッフがすごくアワアワしてるんですよ
    その真ん中を、こう、優雅に歩きながら歌ってるんですよ」
ゴロー「いや、なんか、急いでて、あせってる状況を和ませようとして…」
タクヤ「だったら、おまえ、スマスマの現場でもやれよ」
ゴロー「だけど、そのあと歌ってたよね」
長谷川「ウツっちゃった」
さやか「じゃあ、いじゃないですか、もう」
ゴロー「まあ、物語はね、まあ結構サスペンスであれなんですけれど、現場は明るく」
さやか「そうなんですか」
ゴロー「うん」
さやか「どんな感じ…」
タクヤ「あ、ねえ、現場ではさ、吾郎さ、彼女のことなんて呼んでんだよ」
ゴロー「京子ちゃん」
長谷川「ウソウソウソウソ、言ってないですよ、名前で呼ばれたことないですね、そういえば」
ゴロー「あーあ、長谷川さんて言ってましたね」
長谷川「長谷川さんかもしれないですね」
タクヤ「こいつの手ですから
    最初、名字から始まって、4話、5話あたりで名前にいきます」
従業員「えー」
ゴロー(肩なんか回したりして)
長谷川「で、次はなんですか?」
タクヤ「で、7話、8話ぐらいで、あだ名付けられますから」
従業員「へー」
ゴロー「まあほら、恥ずかしいじゃん、名前で
    でも、今日、ほら、これをキッカケで明日からの現場で、京子ちゃんて呼ぼうって
    実は思ってた」
従業員「あ〜」
ゴロー「いいでしょ? それはだって」
友 近「いいです、いいです」
タクヤ「いいでしょって、何キレてんだよ」
ゴロー「え、木村くん、現場で女優さんの名前とかって、最初どうしてんの
    名字で、役柄で呼ぶタイプ?」
タクヤ「僕は役柄で呼びますね」
ゴロー「長谷川さんとかって、どう思う、役柄で呼ばれたい」
長谷川「長谷川さんって、ずっとだと、ちょっと堅い感じがしますよね」
タクヤ「ハセ坊とかどうですか?」
長谷川「えー、ハセ坊ですか…」
ゴロー「ハセ坊いいね」
タクヤ「ハセ坊(手を振る)」
ゴロー「ハセ坊」
長谷川「あ、でもその方がいいですね」
タクヤ「ほら」
長谷川「やっぱり、ちょっとくずしてもらった方が」
タクヤ「ゲッツ、ゲッツ」
従業員「ああ、ああ、オーナー」
   「持っていかれるよ全部」
ゴロー「ハセ坊もちょっと喜んでる」



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