マレーシア国定中学校歴史教科書


平成21年4月現在マレーシア国定中学校歴史教科書



マレーシアの歴史は日本陸軍コタバル上陸から始まる。



明治天皇の御真影。近代日本の列強との対峙。



日本のスローガンは、アジア人のアジア人によるアジア。



イギリスから、私たちマレー人を助けて下さい。
コタバル上陸の日本陸軍と進撃ルート。



陸海空でイギリス軍を撃破。



イギリスの抵抗。



山下奉文中将。マレーの虎と呼ばれる。
敗北を認めたイギリス軍兵士、日本陸軍に降伏。



日本軍の真珠湾攻撃。



シンガポールからもイギリスを駆逐。



日本語講座が開かれる。



シンガポール駅は昭南駅に名称変更。
Government Notification No.41 ペナン州長官 ITAMI MASAKICHI



日本との良好な関係。



日本軍と協力。イギリスからの祖国解放独立を目指すインド国民軍。
日本に対する各抵抗グループ。



アンチジャパンのForce 136。
アメリカによる広島・長崎への原爆投下。
板垣征四郎大将、降伏文書に署名。



日本統治下の政治。



日本統治下の教育。



日本統治下の経済。



物価の推移



日本に反対するものは憲兵隊が取り締まる。
泰緬鉄道の建設。











43ページからはその後の現代史。


 
ありがとう!アイーシャさん H21.4.23 撮影

 平成21年4月にマレーシア・ペナン在住のイスマイル・ビン・ラザク氏を訪問した。その時に、ペナン中学3年生お嬢様アイーシャさんより頂いたのが上記教科書である。現在使用されている、マレーシアの国定の中学歴史教科書である。
 マレーシアの歴史は日本軍のコタバル上陸から始まる。はっ、と驚いた。国史の1ページ・・・それが・・・。
それ以前の、数百年数千年の歴史はないのですか。とアイーシャさんに聞いた。愚問だった。マレーシアは52年の歴史しかなかった。
 ブリッティッシュの老獪そして狡猾な植民地政策。略奪を正当化するための愚民政策、人種を多層支配する分割統治。
 宗教は消され、歴史は消され、言葉は消され、文字を消される。教育はない、自由もない、生きている意味さえ見出すことがむずかしかった。この地で生まれたプライドさえ・・・。
 マレーシアのこの国定教科書に感謝したい。事実を伝えることがどんなに大変なことか。
 アイーシャさんにもう一度尋ねた・・・。「日本がコタバル上陸しなければどうでしたか」
 「マレーシアという国はなかったでしょう。今もブリティッシュの植民地のままでしょう」
平成21年4月28日