忍び逢い


貞淑女を香らせながら 

心の衣 脱ぎ捨て  

命の芯を真紅に染め

裾を乱して 太もも あらわに横座り

たわわに実るボディパーツ

迫り来る体温 蜜のような色香が

ふんわりと 心を虜にする
 
崩した太ももを 抱き締め キス 

白い ふくろはぎの 膨らみが

滑らかに弾み 揺れて

隠された部分の 花芯を想像させ

男の身体が溌剌と生き返り始めた


待ちきれず 恥じらい気味のうなじに

欲望の想いを浮き立たせ

心をくすぐる純白な素肌

不惑を越えて惑いながら

愛を求め濡れる 爛熟の花


深く長い ひざ上の くちづけ      

花の香りに導かれ

秘密に覆われた扉に

触手をからませ 押し開き

まるめ収めたストロー状の

吸管、口吻を硬直させ、

前につき立て 延ばし
    
奥深く隠された 花芯に挿入

妖しい甘味な狂喜の泉から  

ゆっくり蜜を吸い上げていく
 

官能の
    中枢の奥に うねる波
       谷間を捉え 忍ぶ唇

 歓びに
    のけぞり震え 乱れ舞う
      愛しき花の 蜜を吸い取り


    2010.02.18 照高
          
      欲望に
           もて遊ばれて 燃える芯
               我が身忘れて 
衣脱ぎ捨て



待ちきれず
   
不惑を越えて 忍び逢い
    抗し切れずに 我乱れ咲き

     爛熟の
         身体の芯の 叫ぶ声
            溶け行く夜に 愛の慟哭