要求不満

   昨今の男性20代〜50代では、性への要求が草食系へと顕著になっていると云う。

   その為か、既婚女性も、セックスレスが増えているとも聞く。

   中高年の既婚者の場合、配偶者に求めても、おなざりのセックスに終わることの方が

   多く、満たされない人は自慰行為に移行する女性が増え、家庭に無い刺激や癒しを

   求めて不倫への要求が深まってると云う。

   若い時の美しい季節は駆け足で去り、再び巡ってくることはない


     こんな苛立ちの思いもある事でしょう。

 

          性不満の延長先は次第に外に向かう。


          今は不倫を容易にする環境も揃っていて

          家庭の破たんに繋がらず、安心できる

          相手であれば、簡単に不倫を楽しむ

          こんな風潮はないだろうか?

          不倫は配偶者とのノーマルな おなざりの

          セックスに飽き飽きした延長線かも

          知れないし、賞味期限切れの年齢に

          近づく焦りと、このままで終われないとの

          思いが深まり、日常からの一時的脱出、

          一度だけの最後のアバンチュールを望む

          気持ちは誰にもあると思う。

          
       思い切り深海に潜り、噴き出すように弾け

       この世に再び浮かび上がれぬほどの

       激しい体験を一度位は、やってみたいと

       考えるのは、自然の成り行きだと思う。

 

  
   密を吸い取られ 輝くめしべ、深紅のバラの 妖花が開く、
夢うつつ
   中枢の奥の 悦びを
     むさぼり食べて 震えのけぞり

切なさと
 
  絡みの間を 揺れながら
   
    一夜の底へ 狂い落ち行く      

しっとりと
  潤んだ薔薇に 寄り添いて
     溶け行く夜に 乱れて眠る

燃えに燃え
   深い泉を 吸い取られ
      中枢の花弁 はじけて震え

何度でも
   燃えて燃やして 燃え盛る
      真紅の薔薇が 夕陽に沈む

 

花の命は短い 若い命も短い


一生 一度 狂ったような 恋を と

奥深く、あえぐように息を吸い込むと

真紅の花芯が燃え、熱い想いが逆流

花唇から蜜を ゆっくり吸い取られ

悦びと 苦しみが交互に訪れてくる

やがて、妖精の苦しみの声だけが 

繰り返し伝わって来た。



    



                                 2014.10.12日 照高作