妖 変


真面目だけでは虚しい

現実から夢の世界へと

胸の中で誰かが戸をたたく

やがて、夜の匂いが膨らみ

トキメキのエネルギーが

激しい要求を伴って

身体の中枢を突き上げる


心の葛藤が理性を奪い取り

夜の底が メラメラ燃え

心を 激しく揺さぶる

心が動けば 身体も動く

心が喜べば 身体も喜ぶ

官能の巨大なエネルギーが

嵐の如く 全てを奪い

食い尽くしていく


暗闇に浮かぶ

真紅のばら

メラメラ燃えあがる炎

寄り添う薔薇の中枢を

炎がなめていく

気高く美しい薔薇の

妖変した姿が横たわる



官能の

 中枢の奥で 叫ぶ声

  溶け行く夜に 薔薇乱れ咲く


   2008.06.22日作  照 高

月の雫さん、ごめん!

   さぞビックリされた事でしょう。
                       
 
                
ノックアウト   月の雫 


                     まるでそれは

                     突然

                     夏の日

                     ぎらぎら燃える

                     日差しのように

                     襲いかかってきた

                     予感もなく

                     私の心の準備さえ

                     整わないうちに

                     予定外の言葉のパンチが

                     心をノックアウト


                     穏やかで

                     平穏な日々に

                     激しく燃えるパンチに

                     心をノックアウト

                     酔える余裕もなく

                     取り込む余裕もなく

                     舞い散る言葉達

                     ただ熱気のように

                     繰り出される言葉に

                     熱い風が渦巻き

                     夏を呼ぶ予感がした

       ++++++++++++++
       コメント

       あまりに激しい熱気溢れる言葉にノックアウトでした

       これを上回る激しい言葉は詠めませんので、感じたまま

       遊び心には遊び心で言葉を詠ませていただきましたよ

                  2008.06.24日   月の雫