ねこ将軍様のお散歩
軒先から塀の上に飛び降り
そのままの姿勢を保ち様子を伺っている
身体は真っ白で丸々太っている
塀の上をユックリと歩き始める
昼寝後の軽いお散歩か? 威風堂々、まるでライオンかヒョウのように !
ネコってこと、自分は知ってるのだろうか?
口周りのヒゲも手入れが行き届き
下あごを少し突き出し、短い尻尾を突き立て
ゆっくり、ゆっくり歩いてる
ギック !! 突然止まり1点を凝視
妻が昨日買った陶器の犬だ
なんにもなかったように再び歩き始める
俺様より偉いやつはいないはず
っと ! 言いたげに
ゆっくり、ゆっくり
後ろを振り返るでもなく消え去った。
2002.12.14 作 terutaka