森岡正博さんの「脳死・臓器移植」専用掲示板過去ログハウス 2001年12月02日〜12月22日

過去ログハウス入り口


北海道新聞 投稿者:てるてる  投稿日:12月22日(土)18時47分55秒

北海道新聞にも、「骨髄移植の患者とドナーが対面 札幌の学会」という記事が載っています。

http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/sch-kiji.php3?&query=骨髄&dd=20011222&kiji=0022.200112222690

札幌で開かれた、日本造血細胞学会の公開シンポジウムで、対面がかなったそうです。
第一例目の対面は、1997年、大阪の、元患者が体験を語るイベントで、偶然、ドナーが
名乗り出て、実現したそうです。


患者とドナーが初対面  投稿者:りんご  投稿日:12月22日(土)10時10分04秒

Yahoo!ニュースより

<骨髄移植>ですが、患者とドナーが初対面 札幌市で

 骨髄移植を受けた患者とドナーが21日、札幌市で初めて対面した。国内では、プライバシー保護や金銭授受につながることを恐れて、お互い名前も知らないルールになっており、家族・親族以外で骨髄の提供を受けた患者とドナーの対面は、これが2例目。2人にとって最高のクリスマスプレゼントとなった。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20011222-00002142-mai-soci


Re 脳死出産に思う(竹内) 投稿者:なな  投稿日:12月19日(水)10時09分20秒

> 竹内一夫氏の不妊学会における講演「脳死出産に思う」の要旨が手に入りました。
> それによれば、脳死出産成功例は14例。記載の明らかな11例は、すべて帝王切開で出産。
> 出産後の成長はおおむね良好とのこと。

この14例というのは全て海外の症例なのでしょうか。

> 注目すべきは、「出産後の脳死女性からの臓器提供例もある」という記述です。
> これ、どう思います?>みなさん

「赤ちゃんを産むことができた脳死の女性」ということは相当な期間、脳死状態が続いていたということですね。
その上で臓器提供をしたということであれば、出産直後に「生命維持装置」を取り外されたのでしょうが、それじゃあ「生命維持装置」によって「延命措置」がされていた期間は生きていると見なしていたのではなく、出産のための「道具」としか見ていなかったのではという意見があります。

「いや違う、彼女は自分の体に宿った新しい生命をこの世に送り出すという最後の生をまっとうしたのだ。」
という「反論」も聞こえてきそうです。

でも、妊娠の有無によって脳死状態での延命措置の是非やその期間が安易に左右されてしまうのには、何か割り切れないものが残ります。
それと、14例の中で臓器提供しなかった脳死女性が出産後どのように扱われていたのかも知りたいところです。

もし現在の脳死臓器移植法のもとで、ある女性が脳死臓器提供に同意するドナーカードを持ち、かつリビングウィルとして、「もし自分が脳死になった時に妊娠していたら、そしてそれが法的にも中絶可能な時期なら中絶してほしい。経済的にも育児が困難になるのは明らかなのでそうしてほしい。」という意思を残していたらどうなるのか、全く仮の話ですが、あれこれ考えてしまいます。


生命科学分野の特許について 投稿者:てるてる  投稿日:12月18日(火)21時18分43秒

生命科学の分野の特許は公開すべきである、と、小田実さんが述べています。

>後者の「生命科学」にかかわって、私たちは臓器移植拒否から始まって遺伝子操作、生殖細胞加工、ヒトクローン胚(はい)の作製、製造に明確に反対する思想的立場をとる脳外科医の山口研一郎氏を「現場の思想家」として招き、この問題を論じてもらったのだが、学生たちが、ある意味でもっとも鋭く、そして重く反応を示したのが、この「生命科学」にかかわっての山口氏の講義だった。講義後のアンケートに多くの学生が熱心に応え、論じた。多くが、生命の自然に反し、やるべきでないことだが、しかし、これらの科学技術の発展によって生命を救われる人がいる以上肯定すべきでないかという、おそらく全世界の多くの人間が共有する認識と気持ちを表明していた。しかし、もうひとつ重要なことがある。それは、学生たちが、積極的な肯定論者をふくめて、共通してあるおぞましいものをそこに感じとっていることだ。そのおぞましいものは、これは山口氏が講義のなかで具体的に明確にしていたことだが、「生命科学」の発展が今確実に巨大な「ビジネス」の金儲(もう)けの機会として存在し始めて来ている事実だ。この「生命科学」の発展ほど「特許」による独占によって、巨大な金儲けに直結するものはないにちがいない。山口氏という「現場の思想家」としての脳外科医の「現代思想」の講義を聞き、学生たちの反応を見て、私自身が私自身の「現代思想」として、今、考えることは、このおぞましいものを「生命科学」の発展に持ち込んではならない、生命の根源にかかわる科学技術にかかわっての「特許」はすべて公開すべきだということだ。神様は人間の生命をつくるにあたって、「特許」はとっていないのだ。だからこそ、人間は自由に生命を研究できて来た。

もう一度、再録。
>神様は人間の生命をつくるにあたって、「特許」はとっていないのだ。だからこそ、人間は自由に生命を研究できて来た。

まったく、そのとおり。 キュリー夫人も特許をとらなかった。 それから、最近、エイズ治療薬の特許が、アフリカ諸国での治療薬の普及を妨げるので、問題に なっていましたっけ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20011218-00000002-mai-l13


脳死出産に思う(竹内) 投稿者:森岡正博  投稿日:12月18日(火)20時11分31秒

竹内一夫氏の不妊学会における講演「脳死出産に思う」の要旨が手に入りました。それによれば、脳死出産成功例は14例。記載の明らかな11例は、すべて帝王切開で出産。出産後の成長はおおむね良好とのこと。

注目すべきは、「出産後の脳死女性からの臓器提供例もある」という記述です。これ、どう思います?>みなさん

なお、不妊治療への応用については、要旨では触れられていません。


訂正 投稿者:てるてる  投稿日:12月17日(月)14時53分03秒

>一方で、この掲示板でも紹介されたように、竹内一夫さんが、脳死女性の代理出産を認めてもいいのではないか、と離されたのでした。
             ↓
一方で、この掲示板でも紹介されたように、竹内一夫さんが、脳死女性の代理出産を認めてもいいのではないか、と話されたのでした。

>以前、BS地球法廷で、パーキンソン病の患者さんに中絶退治の脳組織を移植するために、                           ↓ 以前、BS地球法廷で、パーキンソン病の患者さんに中絶胎児の脳組織を移植するために、


追加 投稿者:てるてる  投稿日:12月17日(月)14時50分48秒

以前、BS地球法廷で、パーキンソン病の患者さんに中絶退治の脳組織を移植するために、
はじめから中絶目的で妊娠してもよい、という女性が発言していました。
そうすると、さらに、女性用のドナーカードの項目もふえて、

もし脳死になったら、赤ちゃんやこどもに移植する組織や臓器を提供するために妊娠する・
代理出産をする・不妊治療を受けている女性に子宮を提供する・ごく普通に臓器提供をする、
パーキンソン病の患者への脳組織の移植などのために中絶目的で妊娠する、
提供先は親族にする、他人でもよい、
などという数通りの選択肢が、表記されることに?


愛と人権 投稿者:てるてる  投稿日:12月17日(月)14時28分12秒

臨時メイン板で、りんごさんが、
「『ドナー・ベビー』 投稿者:りんご  投稿日:12月15日(土)23時29分51秒」
という投稿で紹介してくださいましたが、病気の兄姉への臍帯血・骨髄移植前提で「ドナー・ベビー」を妊娠することを、UKで容認したのですね。

一方で、この掲示板でも紹介されたように、竹内一夫さんが、脳死女性の代理出産を認めてもいいのではないか、と離されたのでした。
そうすると、赤ちゃんやこどもに移植する臍帯血や骨髄を確保するために、脳死女性に代理出産してもらう、ということも、考えられるようになるのでは。

また、これも臨時メイン掲示板で紹介しましたが、不妊治療を受けている女性のなかには、脳死女性の子宮を移植してはもらえないのか、という意見もあります。

そして、臓器移植で、提供先を指定できるように法律で決めてもいいのではないか、という意見もあります。

それやこれやで、他人のこどもも含めた慈悲深い母性愛、あるいは、自分の親族の、臍帯血や骨髄の移植を必要とするこどもへの愛、あるいは、自分と血のつながった不妊の姉妹への愛、または、女性一般への同胞愛、ということで、女性用のドナーカードが作られて、もし脳死になったら、赤ちゃんやこどもに移植する組織や臓器を提供するために妊娠する・代理出産をする・不妊治療を受けている女性に子宮を提供する・ごく普通に臓器提供をする、提供先は親族にする、他人でもよい、などという数通りの選択肢が、表記されることに?


移植と人権について 投稿者:Yone  投稿日:12月15日(土)12時57分09秒

 現在高校一年生です。この度「臓器移植と人権」というテーマでレポート作成をしたいのですが、それに関しての皆様のご意見を戴きたく投稿致しました。
 とりあえず素人なりに考えた質問といたしましては
@ 人から人へ体の一部を移すことについての倫理
A 提供者・被移植者の情報についての倫理
B @Aに対する提供(希望)者・被移植(希望)者の考え方
C 脳死についての倫理
(D 医師はドナーカードを持っているか)
というふうに、非常に具体性に欠けておりますが、個人からでも団体からでも、これらについて、あるいは他のご意見がありましたらお返事を戴きたく思います。メールでまとめて頂けると幸いです。
 また、対談のようなもの(Online可)を組めるという方、よろしければ御連絡ください。

Re 脳死肝移植の女性死亡(2)  投稿者:なな  投稿日:12月15日(土)06時01分42秒

脳死臓器移植医療、中でも比較的リスクが大きいと言われている肝臓移植を例に、一度は投稿してみたいと思っていた意見、考えをここで箇条書きに書いてみたいと思います。
(以下のようなことは基本的に肝移植に限ったことではなく、リスクの大小はあっても臓器移植一般に言えることだと考えています。)

@ 肝臓は血管のかたまりとも言えるほど大小無数の血管があり、術中の出血が他の臓器の移植に比べて多く、大量の輸血が行われ長時間の手術になるなど、患者への負担も多大である。
また、それらによって生じる免疫機能を支える肝臓機能の低下などが術後の感染症、重篤な合併症を引き起こすリスクも高い。

A このようなリスクを背負って行われる肝移植では、術中、術後の医療環境において院内感染や日和見感染などの感染合併症を予防する充分な措置、対策が取られているか、またそのような移植手術を脇から支える専門医療が移植医療チームの医療体制の中にあって組織的、有機的に機能が確立、確保されているか。

B 公正かつ医学的なしっかりした選定基準のもとにレシピエントが選ばれたか。

C 移植手術の有効性と@の手術のリスク、それに対するAの医療体制などが総合的に確認、検討された上で移植手術が選択されたのか。

D それらが患者や家族に対して充分に理解できるような形でインフォームド・コンセントされたか。

D 行われた移植手術、医療自体が客観的には治験的(実験的)段階の途上にあるものではなかったか。もしそうだとしたら、つまりその「医療」による「効果」が患者のQOLと延命に寄与することが明らかになっていないものであるなら、それが患者・家族にしっかりインフォームドされ、明確な同意のもとに移植手術が行われていたのか。

術後5回も開腹再手術をする大きな負担を受けながら1ヶ月で亡くなってしまう悲しい現実は、移植手術を受けなかった場合と比べて患者のQOLと延命に貢献できなかったのではないか、逆に余命を縮め、苦痛を増やしただけではなかったのかということは容易に想像されることだと思います。

以前にも書きましたが、レシピエント側の移植医療の第三者的機関による客観的、医学的な評価が以上に述べたようなことからも私は必要ではないかと考えています。


Re 脳死肝移植の女性死亡  投稿者:なな  投稿日:12月15日(土)05時56分04秒

私もこの脳死肝移植の患者の予後が気にかかっておりましたので、亡くなった報道を耳にして、非常に残念に思いました。心から冥福をお祈りしたいと思います。

この↓記事ではもう少し詳しく移植後の経過ついて触れられていました。

【脳死肝移植の女性死亡 移植後の死亡4例目 北大病院】2001/12/11 15:30 http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/sch-kiji.php3?&query=肝移植&dd=20011211&kiji=0022.200112115384

移植直後の報道では、長時間の大手術になったが術後の経過は順調で患者の容体は回復に向かっていると伝えられていました。これまでの肝移植の失敗例が記憶にあった私は、今回の移植は成功するのではないかという期待を多少なりとも抱いておりました。
しかしその後、同移植に関する報道は水が引くようになくなり、そういった中での突然の知らせで驚き、ショックを受けました。

今、私の頭の中には、脳死臓器移植で助からなかった症例、特に死亡4例中に3例を占める肝臓移植に対して、移植が本当に最善の選択だったのか、最善とは言えなくてもそれしか選択の余地はなかったのかという疑問が存在しています。

もちろん、移植チームのスタッフが患者のために出来る限りの努力をされたこと、残念ながら患者を救えなかったことに悲しみと無念の思いを持っていることを疑っているわけでは全くありません。

しかし、移植医療スタッフの「思い」とは別に、患者の少しでも元気で長い命ということからみて、これまで行なわれた脳死肝移植が本当に患者のためになっていたのか、それらの移植手術が現代の知り得る医学的、科学的知見から判断して少しでも患者のためになることが明らかなことだったのか、その判断のもとに移植手術は行われたのか、ということには少なくない疑問が私の中に残っています。

これまでの脳死移植実施例において、予後が良好で元気になった患者さんやその家族の声はマスコミを通していくつか聞こえてきますが、不幸にして成功しなかった例の家族の声、気持ちはなかなか伝わってきませんでした。

今回の北大病院の例では、患者さんは術後僅か1ヶ月ばかりで亡くなっております。いったんは家族と会話できるまでに回復したと伝えられていましたが、亡くなるまでの短い1ヶ月の間に5回もの開腹手術を強いられたことを考えれば、その1ヶ月は患者にとっては全身チューブだらけの状態で、本人はもとより家族にとっても苦しみの連続だっただろうと推測します。


商品、感染、過去ログ(^^;) 投稿者:てるてる  投稿日:12月13日(木)17時38分24秒

>臓器提供者にお金を払うこと(米国)
以前、BSのフォーラムで、イタリアの移植患者団体の人が、臓器提供を国民の義務とするべきだと述べていましたが、そういう考え方と、対極にあるといえるでしょうか。
イタリアの人などは、インドの臓器売買村(?)のことをどう思うでしょうか。
いまのUSAで、自分のこどもの臓器を提供したあと、わが子は寛大なすばらしい人だったと言っている御両親たちは、臓器提供にお金を払うという発想に対して、どう思うでしょうか。
臓器提供にお金を払うという案の発案者は、こどもの臓器提供にはお金を払わないことにでもするつもりなのかな。
だって、虐待とわかっている場合でも、その虐待した親から承諾をとって、検視より先に臓器提供をする州もあるでしょう。
虐待とわかっている場合に、その虐待した親にお礼のお金を払うのでしょうか。
それとも、虐待だから罰としてお金を払わないのでしょうか。

臓器提供を国民の義務とするべきという考え方と、臓器提供者の遺族にお金を払うという考え方と。
義務としたほうが、虐待されたこどもの場合なんかを考えると、まだ、倫理的に許されるような気がしてきます。

>脳死肝移植の女性死亡
脳死肝移植4例のうち3例が死亡というのは、多すぎですよね。
生体肝移植は成功例が続いているのに。

Yahoo掲示板の移植患者の待合室でも、腎臓移植を受けた患者さんたちが、自分がいた病院の手術後の部屋がじゅうぶん衛生的でなかったとか、移植後の感染症対策が不充分な病院があることを話し合っていました。

>過去ログ
なんか自分のホームページといい、パソコンといい、めくらめっぽうで作ったり操作したりしていて、整理整頓できない自分の部屋と同じで、めちゃくちゃな感じです……大量MB? さて……


てるてるさん 投稿者:森岡正博  投稿日:12月13日(木)10時45分22秒

過去ログ更新ありがとうございます。
もうかなり大量MBになったのでは?

脳死の受容 投稿者:てるてる  投稿日:12月12日(水)20時47分27秒

2ちゃんねるの心理学板に、「脳死の受容をめぐって」というスレッドがあります。
興味のある方は御覧ください。

http://yasai.2ch.net/test/read.cgi/psycho/1007438531/l50


過去ログ更新 投稿者:てるてる  投稿日:12月12日(水)20時37分02秒

9月分の過去ログを追加しました。

http://members.tripod.co.jp/saihikarunogo/20010901.html


脳死肝移植の女性死亡 投稿者:りんご  投稿日:12月12日(水)20時23分56秒

Yahoo!ニュースより

脳死肝移植の女性死亡=先月手術、敗血症で−札幌

 臓器移植法に基づく17例目の脳死移植で11月3日、千葉大付属病院で脳死と判定された20代の女性から肝臓を提供され、北海道大付属病院で移植手術を受けた20代女性が11日早朝、敗血症のため死亡した。同法施行後臓器提供を受け、死亡した患者は4人目で、このうち3人が肝移植。
 北大医学部第一外科によると、女性の死因はMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)による敗血症性ショックだった。女性は元の肝臓の状態が悪かった上、手術時の大量出血で移植した肝臓も悪化したため免疫力が低下。腹腔(ふっくう)内の出血などのため移植後5回行った開腹手術のうち、11月27日の3回目の手術時からMRSAが全身に広がり、12月上旬から意識不明の状態が続いていた。 (時事通信)                                                     [12月11日20時1分更新]

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20011211-00000601-jij-soci


臓器提供者にお金を払うこと(米国) 投稿者:森岡正博  投稿日:12月11日(火)22時59分56秒

いま、これが米国の話題です。とうとう、臓器不足を解消するために、お金を払うということまででてきました。↓

http://www.msnbc.com/news/669090.asp?0si=-#BODY


RE:ご協力お願いします! 投稿者:てるてる  投稿日:12月11日(火)16時28分43秒

これは、早稲田大学の岡田昭夫先生の授業の一環の研究でしょうか。

http://www.waseda.ac.jp/mnc/RESEARCH/mnc_comm/essays/okada/top.htm

http://faculty.web.waseda.ac.jp/akiokada/index.htm


ご協力お願いします! 投稿者:Y.TAKI  投稿日:12月11日(火)14時39分49秒

僕たちは早稲田大学で情報処理を用いて脳死と臓器移植を研究しているグループです。掲示板にアンケートを載せてあるので、協力をお願いします。また、いろいろな意見、アドバイス等もお寄せください。 http://bbs.fresheye.com/free/11409/cs25mSnx/

臓器の分配についての議論 投稿者:てるてる  投稿日:12月 8日(土)12時28分25秒

「生命倫理 Vol.10 No.1 通巻11号 2000. Sep.」に、松野良一さんの
「臓器移植によって誰が助けられるべきか…? −最大のドナー予備軍である若者が、理想とするレシピエントとは−」という論文が載っています。
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jab2/Vol.10-1.htm

どんな内容か、非常に興味があります。
松野良一さんは、ボストン留学の手記を書いているのですが、そこでも、臓器移植の分配の話を書いています。
医学的基準のみで選ばれた心臓移植の候補患者が受刑者だとわかったとき、その是非をめぐって議論がもちあがったという話です。
「第14回 アメリカで、私が学んだこと(5) 臓器を誰に分配するのか?」
http://www.tbs.co.jp/ryuugaku/boston14.html

この心臓移植の議論の結末がどうなったかはわからないけれども、アルコール中毒患者への肝臓移植をどうするかという議論については、結局、候補者のレベルとしては後のほうに回されるという、社会的基準の導入が決まった、と報告しています。 そして、日本でも、もっとオープンに議論するべきだ、と書いています。

同じくボストン留学の手記で、もう一つ、脳死と臓器移植について、書いているページがあります。エンゲルハートなどのパーソン論や、トルーグ博士のことも書いてあります。
そして、キリスト教の隣人愛が、臓器移植の件数の多さをささえているのでは、という考えも書いています。読みやすく、要領よく、論点がまとめられています。

>臓器移植先進国・アメリカでは、脳死体からの臓器摘出、そして移植という医療行為は定着してるものの、絶えず疑問が投げかけられ、活発な論議が繰り広げられている。その論議を大きく分けると、(1) 脳死判定そのものに関する問題 (2)「脳死」を認めることで生じた人間観に関する問題 (3) 人体の徹底利用に関する問題、の3つに分けられる。

「第13回 アメリカで、私が学んだこと(4) 臓器移植が意味するもの」
http://www.tbs.co.jp/ryuugaku/boston13.html

ついでですが、このボストン留学記のなかの、小学校のディベートの授業の見学の話もおもしろいです。人間のクローンをつくることは許されるか、というテーマで、それが、ハーバード大学の授業でもやったのと同じ内容だったので驚いたそうです。
「第10回 アメリカで、私が学んだこと(2)・・・「自己」を育てる教育」

http://www.tbs.co.jp/ryuugaku/boston10.html

この掲示板にも、わりとちょくちょく、ディベートのための資料を探しに来る学生さんがいますね。
どんなやりかたなのか、興味があります。


…… 投稿者:てるてる  投稿日:12月 7日(金)22時39分45秒

もう、浜辺さんがいらっしゃったというだけで、……
それにしてもおそばにすわれたなんて……
なんてなんてりんごさんは……
って、こういうキャラしかないんかい! =○☆(><)

それにしても、垂水和磨氏の記事が発端だったんですね。 緻密な取材って、たいせつなんだ。すごい。 それに、濱邊先生の正式論文、すごい期待してしまいますね!!


りんごメモメモです 投稿者:りんご  投稿日:12月 7日(金)22時23分43秒

以前、tityさんが紹介された「脳死」・臓器移植を考える集会:「検証!臓器移植ネットワーク不正問題」に参加してきました。 会場は、品川駅から程近いところ。

*まずは、垂水和磨氏(共同通信記者)の講演「検証!臓器移植ネットワーク不正」でした。
参考資料として、
・岐路に立つ「移植医療」ー今、移植ネットが抱える問題ー(医学書院の看護教育11月号)
http://www.igaku-shoin.co.jp/magazine/kkyoudir/kkyouiku.htm#00

・垂水氏が書いた新聞記事6月分など
(山陰中央新報、佐賀新聞、四国新聞、信濃毎日新聞)
この記事をきっかけに、朝日や読売など他の新聞社も取材に乗り出し、月刊現代、中央公論などの月刊誌も特集を組むなど、臓器移植ネットワークの問題が世に明るみになったそうです。
死体腎臓や角膜移植のコーディネートをしていた都道府県のコーディネーターと移植ネットワークの都の確執や、機能不全に陥っているネットワークなど、緻密な取材があってこその講演でした。

*濱邊裕一氏は、「竹内斑小児脳死判定基準について」報告されました。
この6月に久留米で「日本脳死・脳蘇生学会」が開催されました。この学会は、竹内氏が毎年参加されるため、疑問をぶつける絶好の機会、でもどういうわけか、今年は竹内氏は参加してなかったそうです、残念!
演題名は、「小児における脳死判定基準に関する研究」に対する疑問ー提示された小児の脳死判定基準は、科学的な根拠を有しているのか?
というものです。
余談ですが、この学会には、確かスギケン先生も参加されていて、スギケン先生のHP、ここの過去ログにもその様子が掲載されています。

濱邊氏は、竹内基準の論文は、目的が脳死判定をつくりましたでなはく、脳死判定ができるんだに論調が変わっていること、移植のための脳死に置き換えられていることなどなどを、言うべきことは、きちんと言っておきたい というスタンスで熱く話されました(^^)。
また、脳死を脳の機能と結びつけには無理があることも指摘され、この演題の共同演者は権威のある先生方であることも強調されていました。近いうちに、この疑問に関連した正式論文を発表されるそうです。期待したいですね!
疑問に思う、というか気付くこともすごいし、それを指摘するという行動ができる濱邊先生、とにかく、なまのお話をきけて、熱意が伝わってきましたあ。それにしても、かっこいい〜!

*松本文六氏は、都合により参加できず、資料を阿部知子氏が読み上げました。
ある看護学部の学生を対象に、松本氏の講演の前後にアンケートをとった結果、あきらかに前後で変化がみられたそうです。また、ドナーカードも本当に脳死のことをわかって書いているのか、わからないという結論でした。講演内容については、本人欠席のため、わかりませんでした。

*阿部知子氏は、レイピエントの人たちが、どんな人だったのか、その選定に関する疑問を指摘されました。
そのほか、UCLAの教授のことも話題になりましたが、お名前が思い出せなかったようだったので、あとでりんごが教えてあげました。

*感想 これでいいのかという疑問を持つことは大切ですね、先日の生命科学のシンポでも語られてましたが。垂水氏の取材や、濱邊氏の疑問を追求する行動力、そして、この集会を企画した阿部氏、うーん、とても勉強になりました。ありがとうございました。あと、看護教育の特集も、なかなかおもしろい企画だと思いました。

*おまけ
てるてるさん、おまたせしました。まず、会場へ行く途中、某駅で、高橋英樹と目が合ってしまったりんごでした。うふっ。
今回は、カエルさんのレポレポでもおなじみの濱邊祐一先生のお話がきけるということで、ドキドキ、ワクワクのりんご。会場に着くなり、あたりを見回したところ、まだお着きじゃなかったようで、残念。
垂水氏のお話の途中でこられたようで、すぐにわかりました。なんでや。オーラが出てたからね。そして、りんごの側のお席に座られて(^^).。見とれてしまって、垂水氏のお話が耳に入っていなかったの(笑)。カエルさんやてるてるさんのおっしゃるとおり、講演内容もかっこいいお方でしたあー。満足、満足。

以上、りんごの記憶に基づく、りんごメモメモでした。


臓器提供先に係る本人の生前意思の取扱いについて 投稿者:森岡正博  投稿日:12月 2日(日)22時16分36秒

というのは、前回の、自分の親族を移植先に指定して、ダメだったら移植しないと言った例のことでしょうか。厚生労働省は、問題なしと答えたはずですよね。私は、臓器移植法成立の経緯からしておかしいと主張しました。あの町野さんも、反対したのでしたね。

第5回厚生科学審議会疾病対策部会臓器移植委員会の開催について 投稿者:りんご  投稿日:12月 2日(日)10時44分59秒

厚生労働省のHPより

第5回厚生科学審議会疾病対策部会臓器移植委員会の開催について

1. 開催日時:平成13月12月12日(水)10:00〜12:00

2. 開催場所:厚生労働省専用第21会議室(17階)
東京都千代田区霞が関1−2−2
TEL:03−3595−2256

3. 議題(予定):1 臓器提供先に係る本人の生前意思の取扱いについて
          2 その他

http://www.mhlw.go.jp/houdou/0111/h1128-1.html


01/09/10 臓器移植対策委員会(第3回)議事録
01/10/11 臓器移植委員会(第4回)議事録
01/12/12 第5回 厚生科学審議会疾病対策部会臓器移植委員会議事録
平成14年4月12日 臓器提供先に係る生前意思の取扱いに関するご意見の募集について
臓器提供先に係る本人の生前意思の取扱いについて(A案)
提供先指定に係る生前意思の取扱いについて(B案)
臓器移植委員会におけるこれまでの「臓器提供先に係る生前意思」に関する主な意見(未定稿:事務局まとめ)
諸外国における臓器提供先に係る本人の生前意思の取扱い(未定稿メモ)