てるてるさん 投稿者:森岡正博 投稿日: 2月21日(水)13時15分17秒
なるほど、「自然に」という言葉はつかってないのですね。了解しました。
ですが、彼が言っている内容は、同じようなものだとも思えます。あと、彼の発言からは、
目の前にいる家族のことしかうかがえません。脳死の人本人のことは、どう思っているのだろう・・・。
315さん 投稿者:森岡正博 投稿日: 2月21日(水)13時12分57秒
ようこそ。環境保全の倫理などの問題も、このHPのテーマですので、またお立ち寄りください。
(そっちの話題もいずれ議論したいと思ってます)
はじめまして 投稿者:315 投稿日: 2月21日(水)03時27分54秒
私は、環境保全の学校へ通う者です。今回初めて「生命観を問い直す」で森岡正博さんと出会いました。
これをきっかけに学ぶべき事が、思いもよらぬ方面からあると言うこと。そして、
それらは、根底では繋がっているのだと言うことに気付かされました。生命の本質・・
これを理解しなければ、環境保全を語れません!!頑張ります。有難う御座居ました。
移植コーディネーター 投稿者:てるてる 投稿日: 2月21日(水)01時55分39秒
ある意味で、移植コーディネーターは、患者家族の悲嘆のケアを独占することで、
臓器提供の成績をあげているのだ、と言えるのかもしれません。
心停止後の臓器提供をした家族 投稿者:てるてる 投稿日: 2月21日(水)01時50分50秒
玉置氏は、臓器提供後に、家族の悲嘆が軽減されている、と述べています。> そういうことで、臓器提供というのは、臓器提供を受けて健康を取り戻し救命さ
>れた患者さんのみならず、提供をした家族の中にも、私の書いた論文がお手元に
>あるかと思いますが、これは悲嘆の軽減、カーブがあるわけですね、臓器提供を
>した家族、しない家族というところで。そのした家族、しなかった家族のポイン
>トを計算しております。これは心臓停止を十点といたしまして、個々の家族に、
>病気になったときから臓器提供した後の報告を受けるまで、そういった項目をつ
>けまして点数をつけてもらいました。
> そうしますと、病気が発生したり事故が発生したときに病院に駆けつけたとき
>の悲嘆というのは、その心停止のもう十倍から二十倍の数値になります。しかし、
>心停止を十点にした場合、移植を提供した後のポイントを見ますと四点前後に下
>がっております。これは何かといいますと、やはり提供したことによってある程
>度だれかの役に立った、または身内のどこかの提供した一部がどこかで生きてい
>るということに喜びといいますか、悲嘆の軽減になっていることがわかったわけ
>ですね。
すみません 投稿者:てるてる 投稿日: 2月21日(水)01時41分54秒
玉置氏は、「自然に」という言葉は使っていません。これは、私が、要約して言った言葉です。
では、長くなりますが、引用します。> そのときに白羽の矢が当たりまして、私は悲嘆に暮れる家族に接するようになった
>わけですが、今言われているような移植コーディネーターはブローカーとかそうい
>うものではございません。私自身も相手の悲嘆を十分認識しながら、相手の行動、
>顔色、反応を見つつ移植の話を進めていくわけでございますが、この中で一から十
>の話を全部しなきゃいけないということで、その席に着きますと、悲嘆家族、御家
>族に大変御迷惑、心労を加えるわけです。
> そういう意味で、臓器提供の御説明をする上で一番重要なところ、相手の心情を
>十分酌んでこちらはあくまでも情報提供に徹するというやり方を考え始めたわけで
>す。そうしますと、こちらが積極的に、説得はしませんけれども、説得に近い話で
>家族を圧迫するよりも、こちらがリラックスしてこういった話があるんですよとい
>う話をすることによって、一時期六〇%の提供率をいただきました。これは提供率
>の競い合いではございませんので、私は余りこういう話はしたくはないんですが、
>日本の国民も腎臓提供、これはあくまでも心停止後の移植ということで限らせてい
>ただきますが、心停止後の移植でありましたらかなり御協力いただける。
移植コーディネーター 投稿者:てるてる 投稿日: 2月21日(水)01時37分33秒
玉置勲コーディネーターは、また、現行法(公聴会では修正案と呼ばれている)で
法的脳死判定が臓器提供と脳死判定を受け容れる意思表示をした人だけに行われることや、
脳死を死としない猪熊案にも反対しており、脳死を死とする法案を望んでいます。そうでないと、
死の客観性が失われ、救命救急医にとって、臓器の摘出が受け容れられないと述べています。移植医でなく、救命救急医と言っているところが、ポイントではないでしょうか。
救急医の協力を得るために、脳死を法的に死とする。そして、救命救急医が臨床的脳死判定をしたら、
移植コーディネーターに連絡して、移植コーディネーターは、ドナーカードを持っていない患者の家族にも
話をして、臓器提供の承諾を得られるかどうか聴く、患者家族は、コーディネーター以外に、
患者の死を嘆く家族のための精神的心理的ケアをするスタッフは必要ない、という考えだと思います。
↓の例 投稿者:森岡正博 投稿日: 2月21日(水)01時34分57秒
てるてるさん、ありがとうございます。
玉置氏の例は、やはり引っかかるものを感じます。まず、「自然に」そうなるという言い方に欺瞞を感じます。
たとえば会議なんかでも、権力者が人為による根回しをやったあとでは、議決は「自然に」なされます。
フェミニズムは、「光の当たる場所からは、影の世界は見えない」と喝破しましたが、
力を持っている人から見れば、すべては自然に運んでいくように見える場合があります。
あと、てるてるさんの文章を読んだ限りでは、玉置氏が、脳死の人本人のことをどう思っているのか
(なにも思っていないのか)が、分かりかねます。私がよく講演でしゃべる実例ですが、ある医師は、「私はいままで一度も患者から文句を言われたことがない。
だから患者さんに医療への不信感はないはずだ」とおっしゃいました。これなんかが、「光からは影が見えない」
の実例ですね。なんと脳天気というか・・・。同様のことが、コーディネーターをも含む医療スタッフと、
患者家族とのあいだに起きる可能性は少なくないと思います。いずれにせよ、すべて「自然に」運んだ、
という言い方が、権力論の見地からするといちばん危ない言い方のひとつであることは間違いありません。
移植コーディネーター 投稿者:てるてる 投稿日: 2月21日(水)01時07分52秒
末広真樹子議員は、1997年6月13日の、臓器の移植に関する特別委員会公聴会でも、
脳死患者の家族側のケアスタッフの必要性について、質問しています。それに対して、公述人で、医師の藤堂省氏は、USAでの移植医療の経験を引いて、
精神的、心理的なケアスタッフがいると延べ、末広議員は、それは移植コーディネーターとは
別のシステムであると確認をとっています。一方、やはり公述人の、日本の臓器移植ネットワーク、元の腎臓移植ネットワークの
コーディネーターの玉置勲氏は、コーディネーターとしての経験から、移植コーディネーターが
ドナー家族のケアをするとうまくいくという話をしています。
玉置氏は、臓器移植法が制定される前、心臓死後の腎臓の提供において、ドナー家族のもとで、
悲しみを共有し、家族に共感し、落ち着いてから、臓器提供の話をして、
相手を説得するというようなこともなく、自然に、臓器提供の申し出を受け取っています。
玉置氏は、この公聴会では、やはりコーディネーターとしての経験から、臓器移植法においては、
家族の忖度による臓器提供ができるようにするべきだと述べています。
脳死家族側の立場に立つスタッフ 投稿者:てるてる 投稿日: 2月21日(水)00時48分02秒
1997年の参議院でも、末広真樹子議員が、脳死家族側のケアをするカウンセラーや
ソーシャルワーカーの必要性を訴えています。しかし、それに対する答弁はいつも、
移植コーディネーターがドナー家族のケアをするからよい、というものでした。
末広議員は、移植コーディネーターはレシピエントのために臓器を調達するために立ち上がってくる
仕組みなのだから、それではだめだと言っています。でも、法案には取り入れてもらえませんでした。
1997年6月11日、6月16日の臓器の移植に関する特別委員会にやりとりがあります。
国会会議録検索システムで検索できます。↓http://kokkai.ndl.go.jp/cgi-bin/KOKUMIN/www_logout?SESSION=4103&MSIE3=0&MACIEJAV=0&MACIE=980839282
http://kokkai.ndl.go.jp/
ケア 投稿者:森岡正博 投稿日: 2月21日(水)00時07分53秒
検証会議のHPを読むと、移植ネットワークからの働きかけになるみたいです。ネットワーク、
コーディネーターとは独立した、脳死家族側の立場に立つスタッフというのはやはり必要なのでは。
ソーシャルワーカー案もyukikoさんから出されていましたし。やっぱ、組織がないと、
厚生労働省には働きかけにくいのかなあ。
RE:検証会議 投稿者:りんご 投稿日: 2月20日(火)22時07分08秒
昨年12月22日の「第5回脳死下での臓器提供事例に係る検証会議」の公開部分では、今回HPで
登録された「ドナー家族の心情等の把握について」「ドナー家族の心情等の把握に係るフローチャート」の
他に「ドナー家族への手紙」のそれぞれ案が資料として配られました。
検証会議 投稿者:森岡正博 投稿日: 2月20日(火)20時25分51秒
以前に議論したような、ドナー側のケアスタッフという発想は取り込まれないのでしょうかね。
十分に検討に値すると思うのだが・・・。
http://www1.mhlw.go.jp/shingi/s0003/s0322-3_11.html
厚生労働省ホームページ
に下記の情報が登録されました。詳細はホームページをご覧下さい。
=================================
脳死下での臓器提供事例に係る検証項目及び検証手続について
平成12年3月22日
脳死下での臓器提供事例に係る検証会議本検証会議における脳死下での臓器提供事例に係る検証項目及び検証手続は、
下記のとおりとする。=============================
また、
登録されている情報は2つ
「脳死下での臓器提供事例に係る検証項目及び検証手続について」
http://www1.mhlw.go.jp/shingi/s0003/s0322-3_11.html
と
ドナー家族の心情等の把握について
http://www1.mhlw.go.jp/shingi/s0003/s0322-2_11.html
の2つです。
森岡先生 投稿者:りんご 投稿日: 2月18日(日)22時51分29秒
小児医療関連の資料を発送しました。
『中央公論』掲載の論文について 投稿者:変な凡人 投稿日: 2月18日(日)12時40分11秒
興味深く読みました。ここで、この論文をめぐって
ちょっとしたやり取りがあった模様です。http://bbs1.otd.co.jp/21831/bbs_plain
http://bbs1.otd.co.jp/21831/bbs_plain?base=231&range=20
Higuchiさんへ 投稿者:森岡正博 投稿日: 2月16日(金)17時15分18秒
以前、脳炎ヘルペスについて投稿くださったHiguchiさん、もしご覧になってましたら、ご連絡ください。
お伝えしたいことがあります。
PDF 投稿者:森岡正博 投稿日: 2月16日(金)08時49分14秒
>モイナさん よかった、よかった。これからPDFもどんどん導入していこうと考えているので・・・。
PDF 投稿者:モイナ 投稿日: 2月16日(金)00時02分28秒
私のPC(Win98プラスIE5,0プラスアクロバット3,0)でもちゃんと見ることが出来ます。
アルキメデスさん 投稿者:森岡正博 投稿日: 2月15日(木)23時46分36秒
ありがとうございます。一安心。他のみなさんは、見られましたか? (それともPDFは不必要かな?)
>森岡先生 投稿者:アルキメデス 投稿日: 2月15日(木)22時11分21秒
> そういえば、みなさん、森岡・杉本案のPDFファイルは無事ダウンロードできていますか?
> 技術的なことも確認したいので、成功・失敗等を、私までメールで知らせてくださればさいわいです。OKです。 Windows98+IE5.5 に Acrobatプラグインで異常なく見られます。
深呼吸しよう!! 投稿者:ちゅう子 投稿日: 2月15日(木)08時51分22秒
脳死の問題、なんだか自然の流れでいいのじゃないかって、これまで思ってきました。だけど、
それだけじゃないってのもわかってきました。動きとは、やはりそれだけのものを持って動くひとでないと
社会は受け入れてくれません。私は、中庸という言葉にこだわるわけではありませんが、両方の立場を
冷静にみつめる学識者が必要な社会になっていると思います。そして、また、その立場をしっかりふまえて、
幸せをかみしめることのできるひとりひとりの人間こそ、大切なわすれてはならない人達なんだ、と思います。
答えをすぐに求めていないって、とても印象に残った、森岡氏柳原氏の対談でした。
(無題) 投稿者:山田 投稿日: 2月15日(木)01時41分17秒
下のてるてるさんのおっしゃるとうり。
脳死に反対するにせよ、賛成するにせよ生きられない尊い命がどちらか失われるのです。
移植でしか助からない瀕死の子供を助けたい思いは一方で真実です。また脳死になってしまった子供を
前に何とかしたいと思う気持ちも真実です。
病気とは。死とは。医療とは。
ファイル 投稿者:森岡正博 投稿日: 2月14日(水)19時19分30秒
そういえば、みなさん、森岡・杉本案のPDFファイルは無事ダウンロードできていますか?
技術的なことも確認したいので、成功・失敗等を、私までメールで知らせてくださればさいわいです。
改正案発表+NHK 投稿者:森岡正博 投稿日: 2月14日(水)19時11分22秒
14日に(実はすこしフライング気味で)森岡・杉本案を発表しました。ご覧ください↓。
と同時に、14日に東京のNHKで、ETV「ゆうゆう」の特集「臓器移植法改正」のスタジオ収録に
行ってきました。それで、野本さんとふたりでしゃべってきました。
放送は、2月22日(木)19:30−20:00教育テレビです。http://member.nifty.ne.jp/lifestudies/moriokasugimoto-an.htm
http://www.lifestudies.org/jp/moriokasugimoto-an.htm
議員メール 投稿者:yukiko 投稿日: 2月14日(水)18時42分30秒
ご返事を頂き始めております。
私信ですので公開はできませんが。>山田さん
脳死や臓器移植にこだわることと、医療の全体を俯瞰することは両立するのでは?
また、議員へのメールの件ですが、みんながみんなメールを出し始めたら不気味というものです。
それぞれの立場で、自分で考えて判断すればよいことだと思いますよ。
議員にメールを送りながら 投稿者:てるてる 投稿日: 2月14日(水)01時35分14秒
議員にメールを送る途中で一休み。メールを送りながら、こんなことをしている私は、移植を待つこどもに対して、
とても残酷なことに荷担しているのではないかと、ふと、心配になります。去年の10月17日に、衆議院議員会館の集会に行った時、脳死の人からの臓器移植に反対する人々の
主催でしたが、そこで、てるてる案を発表したとき、まるで、極悪非道の人非人になったような気がしました。
脳死と診断される幼いこどもからの臓器提供ができるようにするための要件を発表したから。脳死のこどもから臓器提供ができるようにしようと思えば、脳死と診断されるこどもに対して、
残酷なことをしているような気持ちになる。脳死のこどもから、親の承諾だけでは臓器提供ができないようにしようとすると、
移植を待つこどもに対して、残酷なことをしているような気持ちになる。何が正しいのだろうか。
ただ私が望むのは、このむずかしい問題を、国会議員の一人一人に真剣に審議してほしい、ということだけ。
完全に正しい結論というものは、出ないと思います。
でも、できるだけ正しい採決というものは、期待できるのではないかと、期待したいと、思います。
自分自身の皮膚感覚 投稿者:山田 投稿日: 2月14日(水)01時26分10秒
脳死の人を読んでかつては私も移植医療に疑問を持った。しかし。
あまりに脳死だけにこだわりすぎて、もっと大事なこと、医療といううものの全体を俯瞰して、
その意味を考えるということを忘れないでほしい。
ましてや、政治というものに頭をつっこんだら(そうせざるを得ない危機的状況なんでしょうが)、徒党をくんだら、
敵との力関係においてむりやり自分側の主張を自分に強制してしまうようなところがあって
自分一人の感覚で本質を見つめられなくなくなりそうです。
議員メール 投稿者:yukiko 投稿日: 2月13日(火)23時59分13秒
議員へのメール、すでに送付をはじめています。
下記のページに議員のメールアドレス一覧表があります。↓
厚生労働省のメアドもあります。http://www.geocities.co.jp/Bookend-Shikibu/4182/
移植学会理事長へのインタビュー 投稿者:てるてる 投稿日: 2月13日(火)17時50分11秒
「「脳死」・臓器移植に反対する関西市民の会」のウェッブページに、野本亀久雄移植学会会長が、
昨日、2月12日にNHKラジオのインタビューに答えた記事が載っています。
こどもの臓器移植について、>まず前提段階として私は20例を越えるまで、国民が信頼できるような臓器移植を
>実行していって「こういう集団になら、我々の命は託せる」ということをベース
>にして子供さんのことを考えて欲しいと。だから私は今の段階で、子供さんのこ
>とに関して「こうして欲しい、ああして欲しい」という考え方は持っていません。とのことです。
http://fps01.plala.or.jp/~brainx/new_page_20.htm
野本 日本移植学会理事長へのNHKインタビュー「子どもの意思表示を前提とする臓器移植法改正案の提言」
森岡正博(大阪府立大学教授・倫理学)・杉本健郎(関西医科大学助教授・小児神経学)脳死下での臓器提供事例に係る検証項目及び検証手続について
平成12年3月22日、脳死下での臓器提供事例に係る検証会議1997年6月参議院での脳死患者の家族側のケアスタッフについての質疑
国会会議録検索システム詳細検索で第140回参議院(平成09年06月11日〜09年06月16日)を検索
- 第140回 参議院 臓器の移植に関する特別委員会 06号 1997/06/11
- 発言者: 末広真紀子
- 第140回 参議院臓器の移植に関する特別委員会公聴会 01号 1997/06/13
- 発言者: 公述人、玉置勲
- 第140回 参議院 臓器の移植に関する特別委員会 07号 1997/06/16
- 発言者: 末広真紀子