町野改正案・最終報告 投稿者:森岡正博 投稿日: 8月31日(木)19時50分53秒
移植法ページにアップしました。http://member.nifty.ne.jp/lifestudies/machino02.htm
http://www.lifestudies.org/jp/machino02.htm
遊里さんのリンク 投稿者:Le Pissenlit 投稿日: 8月31日(木)15時46分42秒
まずHPの活用は、家庭を持つ女性の解放と関係があると考えさせられる
サイトでもありました。この方は子供への移植支援という一つの切り口で問題意識が深められて「脳死は人の
死か?」を考察していられるのか?ともかく「論座」のお二人の対談を読まれて、ご自分の
感じるところをご自分の問題意識として整理していらしゃることに私は興味を覚えました。
支援していらしゃる方面の情報が分かち合われて,その方面についても参考になりました。
このお子さんにとってはドナーカードは生活に入っているわけですね。
町野vs森岡対談への反応 投稿者:森岡正博 投稿日: 8月30日(水)22時40分38秒
下のリンクにあります。この方は、子どもへの移植を支援されているようですね。
見ました 投稿者:森岡正博 投稿日: 8月30日(水)18時16分41秒
日本移植支援協会が、10歳の小学生の作文を添えて提出したようですね。
で、その要望の内容が、家族の承諾だけで移植できるようにしてほしい、と。
これ、ぜったいにおかしいと思いませんか?
だって、10歳の子どもの作文を出しているんでしょう? ということは、10歳の子どもに脳死と臓器移植についての理解能力と意思表示能力があることをみずから認めているわけではありませんか。だったら、当然、そういう子どもについては「事前の意思表示」が必須になると考えるべきだと思います。
子どもに意見を言わせるのなら、子どもの意思表示を前提にするべきだと思います。
毎日新聞といえば 投稿者:てるてる 投稿日: 8月30日(水)17時47分24秒
小学生が厚生大臣に、臓器移植法の改正を求める要望書を提出したという記事が、きのう、
載ったようです。弟が3歳で移植手術を受けるために渡米したものの、ドナーが現われる前に
亡くなってしまった。日本でも手術を受けられたら助かったかもしれないのに、と言って
いて、こどもでも臓器が提供できるように、また、家族の承諾だけでも臓器が提供できる
ようにしてほしい、という内容でした。http://news.yahoo.co.jp/headlines/mai/000829/dom/19300000_maidomm026.html
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/archive/200008/29/0830m026-400.html
毎日新聞 投稿者:森岡正博 投稿日: 8月30日(水)14時41分41秒
毎日新聞・朝刊、9月4日に、私の書いた町野改正案批判が載る予定です。
けっこう、ずばっと書いちゃったので、乱暴に見えるかもしれないけど、どうだろう?
東京地方はその日に載るらしいです。他の地方はずれるかも、ということでした。
森岡正博先生 投稿者:おせっかいNo.2 投稿日: 8月30日(水)12時35分13秒
直々にレスいただきありがとうございます。
2〜3年前でしたか(?)に「乳房文化研究会」を作られたことを何かで読みました。その
具体的なものは知らないですが、時代錯誤だなと思いました。ただ、星野先生のイメージが、一方向に伝達されてしまうことが残念に思えましたので・・・。
Le pissenlit さん 投稿者:ヒグラシアカネ 投稿日: 8月30日(水)08時57分49秒
ありがとうございます。
これからも精進を続けて参ります。
「おせっかいNo.2」さん 投稿者:森岡正博 投稿日: 8月30日(水)02時42分55秒
情報ありがとうございました。Moore「人体発生学」は、私の愛読書のひとつでございます。
いま自宅の本棚にあります。ですが、私は、星野先生の生命倫理には、根本的に批判的でございます。京都女子大あたりでやっておられる乳房文化研究会(だっけ?)にも、批判的でございます。ということで。
RE:星野せんせーい。 投稿者:おせっかいNo. 2 投稿日: 8月30日(水)01時46分35秒
星野一正先生が日本生命倫理学会を立ち上げられた頃のこと、多少とも存じ上げている者として一言申し上げたいと思います。
星野先生は、もともとは産婦人科医としてスタートされ、渡米後にYale大学におられた時に、「生きるため」に解剖学に転向されたそうです(『臨床に役立つ生体の観察─体表解剖と局所解剖─』星野一正著、医歯薬出版、東京、1980(第1版、その後改訂版が出ているはず)の「はじめに」参照)。
ちなみにこの本は、当初は雑誌『医学のあゆみ』に連載されていたものですが、その後本として出版されました。この本のすごいところは、臨床に役立つようにという視点で貫かれているところ、そして局所解剖図が全て星野先生のイニシャル入りのスケッチなのです)。その後、米国、カナダの各大学医学部の教授を経て21年ぶりに帰国され(京都大学医学部へ)、確か日本で「体外受精」が初めて臨床で実施される際に、当時はまだ大学医学部内に「医の倫理委員会」がなくて、それを立ち上げられたと思います。もう一つ、(『MOORE人体発生学─臨床に役立つ発生学─』第3版、K.L.MOORE著
(人体発生学のバイブル的な本です)、星野一正著、医師薬出版、東京、1986.)を第1版以来翻訳されています。これらは、星野先生の日本の医学に対する熱い眼差しの一つではなかったかと思うのです。私にとって、ひそかにご尊敬申し上げる先生のおひとりでした。「老い」は人間の根源的な「苦しみ」のひとつですね。
臓器移植に関して星野先生は、長年の海外でのご経験からなにかの本の中で「米国やカナダの人たちは、臓器提供は死後にできるボランティアだという意識がある」というようなことをおっしゃっていたと思います。
「ボランティア」とは「自発性」が基本ですね。長々と書き連ねて失礼しました。
時と創造 投稿者:Le pissenlit 投稿日: 8月29日(火)23時19分55秒
ヒグラシさんの戯曲,日誌を読みました。時に生きるセンス、豊かな力があるではありませんか。まずは続けての習作,日々の促し楽しみに。
森岡せんせーい。 投稿者:ヒグラシアカネ 投稿日: 8月29日(火)17時50分34秒
私の戯曲を読んでくださったのですね・・・・しかも<ついで>」に(笑)
前の方から順番にリテイクしているので最後の部分もまた書き直すと思います。(正直に
言えばラストは私自身がまだぐるぐる迷っているので大幅に変わるかもしれません)
とりあえず、「10月改正」だけは直しておきます。
ありがとうございました。
戯曲 投稿者:森岡正博 投稿日: 8月29日(火)16時10分40秒
ヒグラシさんの「脳死」戯曲も、ついでに読みました。いいじゃないですか。
最後のほう、人工呼吸器を止めようとするあたりは、もりあがりますね。
ただ、その後が、手を抜いたのでは??
ぜひ書き直して、いいものにしましょうね。
(ちなみに、10月に改正がなされるのではなく、
10月から改正論議が本格スタートする(らしい)ということです。)http://www.geocities.co.jp/Bookend/7578/yorugaakerebaasahakurunoka.html
星野せんせーい。 投稿者:森岡正博 投稿日: 8月29日(火)16時07分36秒
あいかわらず、おげんきで、がんばってらっしゃるのですねー。きゃー。
ヒグラシさんの日記、8月16日の記録「脳死についての講演会」おもしろいです。
ちなみに、私は星野先生とは、正反対の考え方なんですよねー、いつも。
日本生命倫理学会の元会長の星野一正と坂本百大とは、何度けんかしたことやら。
もう、いいっ、ってかんじ。
世論調査HP 投稿者:森岡正博 投稿日: 8月29日(火)02時21分51秒
>「おせっかい」さんありがとうございました。総理府さん、ごめんなさい、私が無知でした。
ところで、この調査結果、かなりおもしろいです。新聞報道よりずっと多くのことがわかります。あとで、リンクしておかなくては。
ただね、回答をもらうときに、脳死の説明を書いた紙を見せているんですが、これが・・・
こんな簡単な記述でいいんかね。これじゃ、脳死について知らない人は、なにもわからないままに回答しちゃうよ。私がいつも言っているように、「体はあたたかい」「汗をかく」っていう家族にとっては大事な情報をなぜ入れないんだろう。この調査で、もし説明文を変えたら、結果はどうなるんでしょうか。
臓器移植に関する世論調査は… 投稿者:おせっかい 投稿日: 8月29日(火)00時00分19秒
総理府のサイトに有りましたよ。
総理府の世論調査on産経新聞 投稿者:ヒグラシアカネ 投稿日: 8月28日(月)18時22分43秒
産経新聞では<小児臓器移植68%「実現を」>という見出しで一面に載っていました。
他にはドナーカードを常時携帯している人は4%で、携帯しない理由のトップにあがった
「臓器移植に抵抗がある」と答えた人は7ポイント増えて36.9%ということで、
「臓器移植に関する情報公開が進んでいないことが不透明な印象をあたえていることは
否めない」としめていました。何がともあれ対象が成人男女3000人ということで、
16才以上20才未満は全く無視されていました。
ドナーになる可能性があるのは同じなんだから20才未満にも聞いて欲しいです。
総理府の世論調査 投稿者:森岡正博 投稿日: 8月28日(月)03時21分57秒
見ました。設問がどんなものだったのか、それが気になります。どこかのHPに発表
されてないのかなあ。インタネ時代なのだから、政府も、発表と同時に、HPに載せる
ということを慣行にしてほしいものです。それが情報公開の第1歩でしょうに。
最終報告書 投稿者:森岡正博 投稿日: 8月28日(月)03時20分11秒
町野さんたちの提出した最終報告書を、近々、許可を得てHPにアップします。
お待ちください。
「便宜主義的」 投稿者:らら 投稿日: 8月28日(月)01時16分13秒
>みなさま>最終報告書では、年齢に関係なく、本人の書面による意思表示がない場合でも、
>本人の反対意思が認められないなら遺族の書面による承諾で提供できるとした。根こそぎ改正、ですね。
改正反対派の人たちが「脳死は人の死ではない」って必死に主張されているのは、
この極端な主張(死後の親権)を引き止めるためだったのでしょうか。
世論調査の結果と最終報告とのギャップの凄さに、私たちの国の現状を見てしまいます。
世論調査 投稿者:yukiko 投稿日: 8月28日(月)00時16分53秒
>家族の承諾のみでよいと考える人が、2.1%は、なるほど、といった感じでしたが、
>15歳以下の移植が「できないのはやむをえない」が、21.1%
というのは、ちょっと意外。
Re:脳死刑事告訴事件1999 投稿者:yukiko 投稿日: 8月28日(月)00時11分33秒
うう〜ん。こ、これは。えぐすぎ。
ほんとうの話なのだろうか。
訴訟になっているのなら、そのうちニュースになるかな。
総理府の世論調査 投稿者:てるてる 投稿日: 8月27日(日)20時37分43秒
きょう、8月27日付の朝日新聞の朝刊の記事によりますと、移植の際は脳死した本人の生前の意思表示に加え、家族の承諾も必要だと考える人が、69.9%
家族の承諾のみでよいと考える人が、2.1%
本人の意思表示のみでよいと考える人が、20.6%だということです。
また、現行法では不可能な15歳未満のこどもの脳死者からの臓器提供については、
「移植ができるようにすべきだ」が、67.9%
「できないのはやむをえない」が、21.1%だということです。
これをもって見るに、本人の生前の意思表示と家族の承諾が必要と考える人
と、15歳未満の人でも脳死後の臓器提供ができるようにするべきと考える人
とは、ほぼ同じ、7割程度いるわけですね。
このデータを見る限り、現行法を維持し、15歳未満の人でもドナーカードを持てるようにするべき、という森岡さんの改正案が支持されやすいように、思えます。一方、本人の意思表示だけでいい、という人と、15歳未満の人の臓器提供ができないのはやむをえない、という人とが、ほぼ同じ、2割程度います。
これは、おとなは、本人が臓器移植を理解して意思表示すればそれでよいが、こどもは、臓器移植のことを理解したり、自分の死について、おとなのように決断できるわけではない、と考えているのではないでしょうか。
脳死刑事告訴事件1999 投稿者:森岡正博 投稿日: 8月26日(土)22時58分00秒
下の手記、どう思いますか? こんなことって、あるの?
ほんとうだったら、超えぐい。その後、どうなったのでしょう。
記事 投稿者:森岡正博 投稿日: 8月25日(金)00時07分07秒
ちょっとパソコンが使えないところにいました。記事読みました。町野さんの最終案、厚生省に正式提出されたみたいですね。でも、なんで
すぐに各社の新聞記事になるんでしょうね。そのへん、不思議。町野さんによれば、厚生省
とは、厚生科学研究費をもらっているというだけの関係らしいのですが・・・。ところで、「世界」9月発売号に、ようやく新しい拙論が載ります。いまから最終校正を
します。楽しみにしていてください。
記事 投稿者:yukiko 投稿日: 8月24日(木)14時20分17秒
「読売 on line」の記事の引用です。「現行の臓器移植法下で認められていない十五歳未満の脳死臓器提供を可能にする方策を検討していた厚生省の「臓器移植の法的事項に関する研究班」(分担研究者=町野朔・上智大法学部教授)は二十二日までに、十五歳未満のみならず未成年者は、親権者が書面で承諾すれば提供できるとの改正案を盛り込んだ最終報告書をまとめた。
民法の「親権」を死後まで拡大し、臓器提供でも親権者に最終判断をゆだねる内容となった。現行の臓器移植法は、脳死での臓器提供に際し、「本人の書面による意思表示」を確認することを前提としている。
さらに民法で遺言可能な年齢が十五歳以上と定められていることを考慮し、指針の中で、十五歳未満の脳死での臓器提供を除外している。
このため研究班は、十五歳未満は、親権者の同意だけで脳死での臓器提供ができるとの特則を設けることも検討したが、「便宜主義的」として退け、最終報告書では、年齢に関係なく、
本人の書面による意思表示がない場合でも、本人の反対意思が認められないなら遺族の書面による承諾で提供できるとした。そのうえで、未成年者の場合、「遺族」を「親権者」に限定した。親権者は「本人と最も近い精神的関係」にあり、生前の臓器提供の反対意思を確認し提供を
承諾できる立場にあるためとした。親権者がいない場合は、臓器提供を認めていない。研究班は、海外の事例も踏まえ、「人間は、他人にも善意を示す資質を持っている存在」との前提に加え、本人の反対の意思を尊重することにも配慮すれば、改正案を踏まえた法改正が
望ましいとしている。一九九七年十月に施行された現行法は、三年をめどに見直されることになっており、十五歳
未満の脳死での臓器提供ができないことが、最大の焦点になっている。今回の改正案は、現行法の根底を変えることになるが、小児の脳死臓器提供が可能になり、
小さい臓器の移植を求める子供の治療機会が広がるとして注目される。」(8月23日8:51)
6歳以下のこどもの脳 投稿者:てるてる 投稿日: 8月24日(木)06時45分50秒
岩波新書の今月の新刊の、寺沢浩一著「日常生活の法医学」には、異状死のことが説明されており、脳死についても随所で触れていて、参考になります。6歳以下のこどもの脳について、小児科医に確認したこととして、次のようなことが述べられています。
「ふつうの心停止が五分も続けば脳に酸素が行かないため脳は活動できなくなって死んでしまう(脳死)。酸素を使ってブドウ糖からエネルギーを作り出しているためである(糖代謝)。一方、胎児は脂質と乳酸からエネルギーを作っている(脂質代謝)。生まれて空気呼吸を始めると糖代謝が始まるが、脂質代謝機能は六歳くらいまで残っているという。この機能は体温が三四度以下に下がると働き始める。それで心停止して酸素が供給されなくなっても脳の活動は停止しない。また冷たい水に体が
つかっていれば体温が下がり、脳の温度も一緒に下がって脳細胞は死滅から免れる。」(p.72-73)青野透さんのサイトにとりあげられている資料によりますと、USAでは、赤ちゃんの脳死判定は、おとなよりも判定の基準を厳しくして、移植のための臓器を摘出している、とのことです。
それにしても、慎重のうえにも慎重さが求められると思います。
厚生省の報告書で「家族承諾で臓器提供可能」 投稿者:てるてる 投稿日: 8月24日(木)06時35分52秒
けさ、8月24日(木曜日)の朝日新聞朝刊第3面(東京本社版)によりますと、
「臓器提供 家族承諾で可能 厚生省研究班 脳死移植で法改正案」との見出しのもとに、
以下の内容の記事があります。厚生省の「臓器移植の法的事項に関する研究」グループ(分担研究者=町野朔・上智大学
教授)が、臓器提供に本人の意思表示は要らず、家族が書面で承諾すれば可能などとする
考えを盛り込んだ移植法の改正案を報告書にまとめた。この報告書は、そのまま移植法の改正案として国会に提出されることはないものの、見直し
論議のたたき台の一つにはなりそうである。
しかし、超党派の国会議員が集まって法の適用を拡大する見直しに反対する動きもある。
現行法成立のポイントとなった提供者本人の意思表示を不要とする考えは、抜本改正に
つながり、反発は必至である。とのことです。
3面の端のほうで、あまり大きな記事ではありません。
報告書の内容を短くまとめて説明しています。また、現行法のもとでは、こどもの臓器移植が、事実上、できないことが書かれています。