FAQ: 脳死や臓器移植をテーマとする掲示板で、よくある質問と回答

Q1. 15歳以下でもドナーカードを持ちたい

A1.(森岡正博氏による)

15才未満の人が脳死になったときに、臓器を取り出してよいかどうかについて、いま大人たちが議論をはじめています。
↓のページに、たくさんの資料がありますから、読んでみてください。
http://www.lifestudies.org/jp/ishokuho.htm
「臓器移植法改正を考える」(森岡正博)

15才未満の人も、意思表示カードをもてるようにしようというときに、じゃあ、いったい何歳からもてるようにするのか、という難問がでてきます。

また、子ども本人が何も言ってない場合は、親が決めちゃっていいという考え方もでてきています。これだと、本人の意思を生かすということにはならないのではないかと私は思います。難しい問題なので、慎重に考えていきたいと思ってます。

ちなみにいまの15歳というのは、遺言ができる年齢に合わせただけのことのようですね。


Q2. 脳死判定が除外されるのは何歳未満ですか

A2.

6歳未満です。1997年に臓器移植法が施行されたときには、6歳未満は、臨床的な脳死の診断の事例が少ないので、法的脳死判定の基準を制定することができませんでした。その後、事例を集め、去年、厚生労働省が6歳未満の脳死判定基準を定めました。しかし、この基準には批判が出ています。


Q3.下限年齢引き下げの動きがあるというホームページを見ましたが、
今現在小児からの臓器提供についてどうなっているんですか?

A3.

15歳未満は、臓器提供の意思表示ができないことになっているので、15歳未満の人は、臨床的に脳死と診断されても、法的脳死判定をされることがありません。それで、15歳未満の人の、脳死後の移植は実施されていません。しかし、15歳未満の人でも、心臓死後の角膜や腎臓の移植は、実施されています。これは、臓器移植法が施行される前の、角腎法で、本人の意思表示がなくても、家族の承諾があれば臓器を摘出してもよい、という規定を、臓器移植法でも、当分の間の経過規定として残しているからです。

下限年齢引き下げの動きというのは、現在発表されている臓器移植法改正案は、皆、そうですね。
↓のウェッブページから、全部、見に行くことができます。
http://www.lifestudies.org/jp/ishokuho.htm
「臓器移植法改正を考える」(森岡正博)


Q4. 臓器提供したくないので、ドナーカードを持たない

A4.

日本臓器移植ネットワーク発行の臓器提供意思表示カードでは、脳死後の臓器提供と、心臓死後の臓器提供と、臓器提供拒否の、三つの意思を表示することができます。
脳死後の臓器提供の意思表示には、脳死判定に従う意思の表示も含まれます。
脳死後・心臓死後の臓器提供では、提供する臓器の種類も表示します。
また、脳死後の臓器提供を拒否する意思だけを表示する、ノン・ドナーカードを作っている団体もあります。

日本臓器移植ネットワークの臓器提供意思表示カード
http://www.jotnw.or.jp/community/card_index.html
ノン・ドナーカード
http://www.oomoto.or.jp/Japanese/jpBiet/ndc.html
http://www.asahi-net.or.jp/~RY7A-NSNG/nosi/nosimain.html


Q5. 現在提案されている臓器移植法改正案には、どんなものがありますか?

A5.

現在提案されている臓器移植法改正案および改正素案は、4〜5件あります。
それらは、こどもの意思表示を必要とする案と、こどもの意思表示を必要としない案と、二つに分かれます。こどもの意思表示を必要としない案のなかには、おとなも本人の意思表示を不必要にしようとする案が含まれます。

○こどもの意思表示を必要とする案(おとなも意思表示が必要)
森岡・杉本案
http://www.lifestudies.org/jp/moriokasugimoto-an.htm
てるてる案
http://www.kinokopress.com/civil/0302.htm

○こどもの意思表示を必要としない案
日本移植者協議会案
http://www.jtr.ne.jp/osirase2.html

○こどももおとなも意思表示を必要としない案
町野案(厚生労働省研究班)
http://www.lifestudies.org/jp/machino02.htm
自民党の「脳死・生命倫理及び臓器移植調査会」の改正素案
http://www.mainichi.co.jp/news/article/200306/28/016.html

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臓器移植法を比較対照した表もあります→臓器移植法改正諸案の比較

こちらもどうぞ参考に→臓器移植法改正案についての意見交換ページ