マインド・コントロールに関する
NIHの医師の声明

2002年4月11日

NIH(National Institute of Health)・・・アメリカ国立衛生研究所

Mind Justice 日本

メリーランド州の上院議員クライボーン・ペルの立法補佐官と特別調査報告官は、80年代後期にマインド・コントロールの調査を行っている。NIHの医師はマインド・コントロールの被験者達を検査している。「救済不可能な被害者たちには関わりたくない」という理由で、医師は2002年の声明に署名していない。多くの問題点があることから、医師は「更なる科学的な調査」を勧告している。
80年代半ばから後半までの間、私は開業医を努める一方で、精神−神経−免疫−内分泌学の分野の研究にほとんど専念していた。中でも特に、慢性疲労免疫機能不全症候群と呼ばれる新しい病気について研究していた。健康・福祉アドバイザー兼ロード・アイランド州の上院議員クライボーン・ペルの主治医と私は友人になった。また彼の特別立法補佐官とも親しくなった。

新しい奇妙な現象を語るアメリカ政府の有力者を紹介されたのは、1987年から1988年の頃だった。その人物は私に、特別調査報告官への面会を求めた。報告官は新しい現象の調査に全ての時間をさいていた。神経科学と特別な研究をしている私のバックグラウンドから、私が意識の物理学の分野に通じていて、この現象の被害者と調査官の助けになるのではないかと、有力者は考えたのだった。

彼はこの現象が実在する重要な証拠が存在すること、解明を試みた人たちによって非常に危険だと考えられていることを語った。初っぱなから、この現象の背後にある技術の理解に接近した科学者の多くが、明らかな心臓発作で死にかけていることを私に警告した。いまだ発信源を追跡し特定することができないことから、この現象を真剣に調査した多くの人々が、人類にたいして歴史上比類のない危険があると認めている。非常に悪意をもったもので、人類を自滅に導く可能性さえもあるのだという。

彼はまた、現象を調査している人々がその被害を受けるのは珍しくなく、救援を申し出る前にそのリスクを理解してもらいたいと言った。上院議員と私の間柄、この国の健康と福祉に影響する問題を補佐している仕事柄から、私は能力のかぎりを尽くして取り組むことが自分の義務であると感じた。

私は調査報告官に会うことを同意した。彼は私のオフィスにやって来て、その現象に関する最初の説明をした。続く3、4年の間に起こった事実からこの報告を始めたい。私は現象の実在を確信するようになり、典型的なパターンではないが実際に攻撃を受けた。調査官の説明は次の通りだった。

この『テクノロジー』の被害を受ける人々の大多数は、自分達がどういうわけか頭の中にスピーカーを埋め込まれていると報告する。彼らには、ほとんど絶え間なく、まるで人間と機械が活動するうるさい部屋の中にいるような雑音が聞こえた。彼ら自身に向けられる音声も聞いていた。彼らの多くは、絶え間なく語りかけられ、例えば不適切な性行動−同性に対する暴行から異性の強姦、小児性愛まで−といった、下劣な行為を実行するように執拗に勧められていた。また、こういった説得に伴うコントロールし難い衝動を経験している。衝動、思考、音声によって、しばしば被害者は莫大な恐怖と怒りを体験している。被害者の何人かは『時間の喪失』を経験をしていた。その中で彼らは意識を保ったまま、どういうわけか数分から数時間までの間、自分に起きたことが消えてしまっていた。その間自分がどうしていたかを説明することができなかった。

被害者達の何人かは、これらの『攻撃』が見ている最中のテレビや操作中のコンピューターに同期していると関連づけた。多くの被害者達は、群衆の中に姿をくらませれば、高い確率で『送信』を遮断できることを知った。しばしばこれは、若干の平穏を得るために、彼らを混雑した場所へとさまよわせる。

必然的にこれらの人々は医者の世話を求める。大多数の人々は過去に精神病の履歴を持っていない。彼らは音声を突如として経験し始めていて、最初にそれが起きたことに気づいた時間と日付を正確に特定することができた。大部分の人々は聴覚的な幻覚起こす精神病であると言われたが、被害者達の研究を行った多くの著名な精神科医が、この『テクノロジー』によって攻撃を本当に受けている人々が、いかなる精神医学上の診断にもあてはまらず、聴覚的な幻覚を経験しているわけではないことに気づいた。かなりの数の被害者は、その症状が現れる以前には、成功し十分に適応した人々だった。あま りにも邪悪なこの音声は、全ての内容が、人々の過去の人格の発展とは関係がないという特徴がある。

以降『M』と呼ぶことにする、この報告官は、偶然ある医師が患者に、それが何なのかを告げることなくハルドルと呼ばれるフェノシアジンを処方したところ、音声が直ちに消失したという話をした。ところが、患者が薬の名前を知ったとたん音声は再び始まった。この方法を多くの他の患者に試し、同じ事が起こることがわかった。それはまるで、「送信」過程に生理学的に何らかの重要な関係があり、干渉を起こしているかのようだった。しかし、テクノロジーの背後で監視する諜報員が、干渉する薬が何であるかを見つけ出すと、どうにかして効果の遮断できるようだった。

疑い深い人は、患者が、その薬は幻覚や精神病の治療に使われる薬だと知ってしまったので、最初のプラシーボ効果[偽薬による心理作用]は消失したと言うに違いない。たがそれは不可解なことである。患者がそれを自覚していようといまいと、ハルドルは幻覚症状を消すとても強力な薬であるのに、なぜ、薬物の名前が被害者の意識にのぼったとたん、効用が再現的に消失してしまうのだろうか?

Mによれば、攻撃者たちの持つもう一つの属性は、被害者の過去の医療履歴を知る能力である。しばしば現れる攻撃内容の一つは、本物の病気の状態に臨床的に酷似した、激しい症状群の再現である。例えば、虫垂炎に伴う激しい腹痛、心筋虚血に伴う胸部の痛み、骨盤の炎症に伴う腹痛といった症状である。人々がこういった症状の治療を求めても、真に病気が生じていることを示す、臨床的証拠は全く見つからない。またもやこれは、被害者が『病弱者』−つまりは何らかの心身的ノイローゼ−であると、医療従事者が判断することに寄与する。

Mはこの現象に対する調査のために世界中を駆け回ったと言った。ソビエトの機関、イスラエルの諜報機関、我が国のCIA、NSA、そして海軍の諜報組織らに所属する人々をインタビューした。他の国々にある多くの機関が、この現象とその他の類似した現象に気づいていることを知った。彼らは、人間 の思考と感情に影響を及ぼすことのできるテクノロジーを研究していると認めたけれども、研究はこの現象とは関係ないと言った。

NSAでインタビューした人々からはそういった保証を得ることができなかったと語った。私はMが入手することのできた例証の一つ、ある犠牲者のTVセットからの送信記録のコピーについてよく記憶している。それは解析のためにNSAに送られた。提出前、他の科学者らが、非常に特殊な装置を使用して被害者のTVセットを監視し、きわめて不自然な信号を受信していることを確認した。私はその信号の性質を知らされておらず、記録用の装置に関しても全く知らされていない。私が彼から聞いたことは、その記録をNSAに提出した後、決して返却してもらえなかったこと、NSA当局者がその送信記録に関して何を発見したかを、確かめることができなかったということである。Mは被害者にされる過程自体が人から人へ伝播しうると連想していた。被害者がたとえ電話を通してであっても、他の人間と話していたとしたら、相手もまた被害者になり得ると感じていた。また調査に関して真相に迫るにつれ、はじめは調査にたいして興味を示した人や、実際に調査に参加していた人でさえも、彼が話しかけると不合理に拒絶されるようになったと報告している。Mはコントロールしている側の実体が、妨害を入れるタイミングを感じ取ることができ、実際に人々の知覚と認識を遮断できると考えていた。妨害の能力は、自動車事故のような自分自身を破壊してしまうような行動を、現実にとらせることができるほど強力であると、Mは本気で信じるようになった。

Mは、上院議員ペル自身が、この操作する力の自覚のない被害者であると考えていた。こういう結論に達したのは、ペルがMと本気でこの問題を議論していた時に、何度も、まるでスイッチが押されたかのように、突然ペルが絶縁状態になってしまったからだった。これまで何について話してきたのか、提示しているものにたいし関心があったかどうかを、すっかり忘れてしまったようであった。それでも後になって、ベルはさらなる議論のためにMを再び招き返したのだが、議論は同じ方法でもう一度中断するだけであった。彼は、それが、あまりの多忙や他の事に心を奪われていたことに起因する、単なる注意散漫ではないことを確信していた。Mはまた、この現象にたいして洞察力のある、出会ってきた他の何人かの人々が、単純にその重要性を突然忘れ去ってしまう事実に注目した。思い出させようとすると、そんなことはまったく聞いたことがないというのだ。Mはこれが、諜報員または「テクノロジー」を背後にいる諜報員の防衛作戦だと感じていた。

Mが電話をかけてくるようになった直後から、妻と私は自分たちの生活の奇妙な出来事に気付き始めた。自分たちにはわからない理由によって私たちは口論を始め、互いにとても悪い感情を持った。そういうパターンになっていることを妻が私に指摘した。私は彼女にMや彼との議論の内容を何ひとつ話したことがなかった。

1991年12月17日に起きた一つのエピソードがある。Mは非常に困難な状況にあるようだった。電話でMと特に激しい議論をした次の夜、妻が下腹部に痛みの症状を起こし始めた。彼女はとても衰弱しひどく気分が悪くなった。その症状は、卵管通気法の治療をおこなったとき、子宮内膜から腹膜腔のなかへ、くすぶった連鎖球菌が感染し、人為的な骨盤の炎症を引き起こした後に経験したものと、正確に同じものであると妻は思った。それはBCピルをやめた後1年妊娠しなかったことから、不妊検査をしている最中のことだった。激しい骨盤内腹膜炎で彼女はあわや死にかけた。残った傷により一生不妊になりかねないと言われた。医師が妊娠薬クロミッドを試した結果、幸い私たちは傷に苦しめられることなく3人の息子を持つことができ た。しかしながら、彼女が感染によって腹膜腔に傷を負ったという事実は記録として完全に残った。

その晩、症状はだんだん悪化していた。産科婦人科医の検査のために彼女を病院へと連れて行った。身体の検査によって医師は腹膜炎の徴候が現れていることを認めたが、血液の働きは正常だった。医師は家に帰って様子を見るようにと言った。改善しなければ、翌朝病院へ戻り、麻酔をかけ腹腔鏡の検査をするという。妻を車に待たせて、少量の尿のサンプルを届けて病院を立ち去ろうとしていたとき、とても奇妙な経験をした。個人的出来事になるので、妻がほとんど意識を失った後気分が回復したということだけ述べておけば十分だろう。

腹腔鏡検査が翌朝に手配されていたので、受けに行くことを決心した。検査は済んだ。私たちはその結果を聞いて驚いた。医師は彼女が14才の少女の骨盤を持っていると言った。傷は存在しておらず、現在または以前の骨盤の炎症を示す形跡はなかった。今日まで、私たちはそれ以前に完全に記録されていたことが、いったいどうなってしまったのかを知らない。わかっていることは、間欠的に起きていた、「癒着が裂ける」といつも説明される、鋭い痛みが再び起きることは決してなかったということだけだ。

その後まもなくいて、私と調査報告官Mとの連絡は途絶えた。約1年後、彼のようすを知るために連絡をとってみた。もはやこのプロジェクトについて研究していないと聞いてショックを受けた。彼は別のことを調べていた。どうして人類のためを思い熱狂的に取り組んできた仕事を放棄してしまったのかと尋ねたとき、彼は私が何のことについて話しているのかを全く理解していないかのようだった。

それ以来、妻と私は、Mと頻繁に接触していた年月に起きたような、いかなる個人的体験をすることがなかった。多数の患者たちが音声と衝動に苦しめられていることを確かに診察した。しかし誰一人として助けてやることができなかった。

この恐ろしいテクノロジーが、政府によってひそかに使われている何かであると聞かされていた。私にはそれをコントロールすることも止めることもできないけれども、これらの人々に影響及ぼす、通常の生理学の範疇にない何かが本当に起こっていることを心の底から信じている。被害者の誰もが声を聞いているわけではないように、声を聞く者全てが被害者だということではない。経験から言えば、おそらくランダムに、外から入り込んで、特定の人々にたいし確かに影響を与えている何かが存在する。

結論として、これらを生み出すメカニズムを理解するためには、バード博士がCHARA[現マインド・ ジャスティス]のために行った被害者の脳内の音声を記録する実験のような、更なる科学的調査が必要である。また信号の種類自体を決定することによって、伝送の仕組みに関する貴重な手がかりが得られるとも思う。例えば、ELF電磁信号とELF信号で変調されたマイクロ波には、ある種の、精神に作用する性質がある。それら信号の存在は、被害者に波を向けている発信源があることを意味する。

電話、TV、コンピューターなど、信号を発信する源を見つけるため、被害者の自宅とオフィス環境の検査をできるようにしなければならない。もちろん信号が他の技術的な手段によって直接送信されていることもありうる。信号が存在したなら、発信者は被害者の市民権への違法な干渉と許可なしに彼らを実験台にしたことで有罪になるだろう。

MRIやPETスキャンのような、脳映像化技術が利用できるようになっている。MRIは脳の構造を調べることにすぐれていて、一方、PETスキャンは脳の代謝活動を調べるために設計されている。被害者が脳の物質的構造に影響を及ぼす信号にさらされない限り、MRIにはあまり価値がない。だがPETスキャンは、内部で発生する徴候と外部から発生させられる信号との違いを判別しうる。もう一つの有効な技術は、刺激への応答による脳の電気活動の変化を記録する、マルチ・チャンネルEEGビーム・スキャンである。

   

「マインド・コントロール」に関する声明」の原文の各ページには、エルドン・バード博士によってEBというイニシャルが記されていた。

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