ヒットの操作にまつわる問題

この種の人体実験への、マスメディアの関与を論じるに当たって、ヒットの操作は避けて通ることのできない問題です。マスメディアから流される情報が、人体実験の加害組織にとって都合よく選別されています。また、マスコミ関係者を、加害活動に従事させるための、強力な手段でもあります。ヒットの操作は、本やCDなどの売り上げ、テレビ・ラジオ番組の編成、新聞・雑誌の記事の内容など、ありとあらゆるところに具現化しています。このようなことが起こっている1つの原因として、マスメディアの収入の大部分が、情報の購買層からではなく、加害組織や政府に関連する、企業の広告収入などからもたらされているという実態があります。

ヒットの操作の、最もわかりやすい例として、加害組織の都合のいいことを発言する人は優遇されていることがわかります。昨年(2003年)「バカの壁」という本の、ヒットに不審を感じませんでしたか。かなり早い時期から、どこの書店の売り場にいっても、でかでかと「バカの壁売れてます」と張り紙がしてあって、あのような露骨な販売の仕方は、滅多に見られません。養老氏は、2000年に、北大数学科の集中講義に来たことがありました。私は、気味が悪かったので、とても聴講することはできませんでしたが、よりによって内通加害者の大学院生が、その集中講義に出席していました。その人物は、養老氏が講義中に、「他の人と感じ方が違う人は、精神病院の中にいる」と発言したことを、親切にも、とてつもなくいやらしい口調で、報告してくれたのでした。

また、人体実験のための発言に協力する出演者や、被害者への嫌がらせ含んだ作品が、ヒットすることもあります。こういった操作には、広告業界などが、非常に大規模に関与していると推測されます。Paul Baird 氏の言葉を借りれば、「ジャーナリストや芸能人などが、高給を得ているのは、能力が秀でていることを示しているのではなく、彼らがいかに腐りきっているかを表す指標だ」ということです。人体実験に協力しなければ、メディアの世界で生き残れないのは、現実のようです。重役や、プロデューサらが、多額の賄賂を受け取っているという記述もされています。

このような現象から、私は、一時期、視聴率の操作のために、読心スパイが行われていると錯覚していました。ヒットの操作自体が、人体実験の被害者に、精神的な影響を与えるために使われていることも考えられます。「私、あの曲が、はやる前から、ずっと応援してたのよ」なんていっている人は、被害に遭わないように注意したほうがよいかもしれません。必然的に、若い人が標的になることが多いと思います。

マスメディアは、まさしく、20世紀の栄華であったといえます。インターネットの普及が進んでいる現在、メディアを取り巻く状況は変化しつつあります。正しい知識を、伝達してゆく努力が必要です。インターネットが、犯罪マフィアの巣窟と化し、マスメディアの二の舞になってしまわないことを、切に願います。

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