MR30000系

■概要
2007年からの山比坂〜向谷経由でのナナ快電鉄線との相互直通運転用とMR8000系の置き換えを目的に2006年から畠山車両製作所・来栖川重工の2社で製造された。
ナナ快電鉄乗り入れに先立ち本格的に7+3の10両編成になるのかと噂されたが、ナナ快1500系100番台・1600系と同様に6+4の10両編成とされた。
2006年から2020年現在までに細々6連と4連20本ずつ、2013年の3次車からは2輛固定編成も製造され、2017年導入の4次車からは限定的に導入されていたsicインバーター制御を
本格導入するなど多岐にわたる。

■車体
MR20000系から引き続きアルミダブルスキン車体を採用、先頭部は乗り入れ先の羽流急電鉄(現:木野鉄道)線内での踏切事故対策を鑑みて鋼製となり
同時期に畠山車両製作所と来栖川重工で製造された倉賀野鉄道3200系と水翼高速鉄道6600系と同様の形状を採用し、これまでのMRシリーズよりも更に視界を確保できるようになった。
種別・行き先表示機は海神高速鉄道初の白色LED式で正面は助士側窓上部に列車番号表示機、運転台側窓上部に行き先表示機、貫通扉上に列車種別表示機、
側面はMR10000系列から続く種別・行先表示一体型であるが、直通会社路線の表示は3秒切り替え表示になっている。
1〜4次車までの差異としては2次車で前面スカートの形状が変更され、3次車からは前面デザインを桜美鉄道の車両デザイン担当者からの案を採用し、スカート形状も前面デザインに適したステップ一体型となるのに加え
客室ドア戸当り部に弱視者への配慮のために黄色の警戒テープの追加や車内の袖仕切りのデザインが変更されている。、現在最新の4次車ではドアレールヒーターが追加されドア上部と外側の足元に注意ステッカーが貼られている。

■スペック
制御装置:(1〜3次車)IGBT3レベルVVVFインバーター制御、加速度3.0km/h/s、減速度3.7km/h/s(非常制動時4.5km/h/s)、最高時速130km/h
    (3次車2連・4次車)Sic2レベルインバーター制御、加速度3.0km/h/s、減速度3.7km/h/s(非常制動時4.5km/h/s)、最高時速130km/h
MT比:(6連)3M3T・(4連)2M2T・1M1T(2連)

保安装置:CS-ATC(自社)・ATS-P+(ナナ快・木鉄・東西)・D-ATC(桜美)と非常制動・信号炎管発火・パンタグラフ強制下降同時作動のTEスイッチを搭載しブレーキは純電気ブレーキと留置用のパーキングブレーキを搭載

■運用と最近の動向
営業運転開始当初は自社線、ナナ快七郷・湾岸線と木野鉄道と東西電気軌道月東線への相互直通運転をメインとする運用だったが、2013年からは代走運用等を除いて東西電気軌道線直通からは外れ、桜美鉄道線との直通と従来からのナナ快・木鉄
直通運用と木野〜七郷国際空港間の特急「すずか」の自由席車輌としてMR20000系と共通でMR50000系の併結をしている。

■編成表
←高速萌原・山比坂          高城町・七郷国際空港→
    34401+34301+34201+34101(34101F)
     |   |   |    |
    34420+34320+34220+34120(34120F)

    36601+36501+36401+36301+36201+36101(36101F)
     |   |   |    |   |   |
    36620+36520+36420+36320+36220+36120(36120F)

    32201+32101(32101F)
     |   |
    32208+32108(32108F)


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