105:セラ (’90.07 EXY10 4AT 10.04-10.11 0;7 )
一日中雨降りの翌日、助手席フロアにはお猪口に一杯ほどの水が溜まります。すでに床カーペットは取り外していますので雑巾一絞りでOKですが、どこから雨水が浸入してくるのかなかなか分かりません。フロントガラスの下のワイパー付近のパーツをすべて取り払って、集中的にホースで水を掛けても、そのときは助手席フロアには一滴も侵入してこないのです。じわじわと浸みながら入ってくるか、一定量を超えないとフロアには達しないか、とにかく時間を掛けて入ってくるようです。
水の侵入口が見つかりました。やはりと云うか、怪しいとにらんでいた外気取り入れ口からです。助手席の前のウインドガラスの下には空調用の外気取り入れ口があり、真上に向かって5x10センチ程の楕円の煙突状の穴になっています。更にその上は雨が入らないようにボディの鋼鈑で覆われているのですが、この鋼鈑に一カ所「カウルベンチレータールーバー」と云うガラスの下端を保護する帯状のパーツをネジ止めする「樹脂ナット」がはめ込まれていて、これが古くなってひび割れしていたのです。この樹脂ナット穴の真下が外気取り入れ口であり、ひび割れから侵入した雨水の滴がポトリと落下、やがて最も低い助手席の床に溜まったと云うわけです。とりあえずこの部分にシーラーを塗りたくり良しとしました。カウルベンチレータールーバーは数本のネジでとめられるため、一本ぐらい無くても問題はありません。この車にはボディにパーツを取り付けるため、あちこちに同様な手法が使われていますが、雨漏りなどで困るような箇所はここ以外には無いようです。これを最後にこの車の雨漏りは無くなりました。

BACK HOME NEXT
ついにお手上げです。この車を走らせる余力は自分には無く、駐車場の肥やしになって数ヶ月です。これ以上お金を掛けないでメンテナンスするところは少なく、先が開きそうにないことでいじることもしなくなっていました。仕方がないので手放すことにし、ネットオークションに安く出したところ間もなく買い手がつき引き渡すことになりました。自力で積載車のてっぺんへ上って行く面白そうな車ですが、囲っておくことが出来なくなった自分を振り返っているようで、ちょっと寂しくなりました。