mono#002 "ATTILA"

メーカー:REXITE
デザイナー : Julian Brown
カラー:Ruggine(さび色)
価格:12,000円
'99年12月入手。(たぶん)

我が家の守護神アッティラ君です。
手前に見える従者のゲルググキャノンと共に、冷蔵庫の上から我が家を見守っています。


〈通常の状態〉

彼の本来の機能は缶潰しですが、その点ではかなりの役立たずです。缶には基本的に2ピース缶と3ピース缶の2種類があります。2ピース缶とは缶の側面と下部が一体成型で、2つのパーツで構成されている缶。3ピース缶は上部、側面、下部の3つのパーツで出来ています。つまり前者がビールやジュースの缶で、後者はシーチキンなんかの缶です。
でもってアッタティラ君、2ピース缶しか潰せません。家でジュースやビールを飲むことの無い我が家ではまさに役立たずなわけです。


〈目がコワイ〉

1999年頃というと、『AXIS』などのデザイン専門誌が一般の書店でもちらほら見られるようになり、ようやく日用品のデザインにも目が向けられ始めた頃だったと思います。『CASA BRUTUS』も今ほど一般に認知されてませんでした。いや、もしかしたらまだ発刊されてなかったかも。
いずれにせよそんなデザイングッズ黎明期に、僕は東京大丸で彼と出会い、一目惚れしてしまったのです。何に使う物なのかとかそういうことはどうでもよくて、とにかく欲しくてたまらなくなっちゃったんです。色が6種類あったので、銀座の松屋に何度か通って悩んだ末にこのRuggineを購入。

丁度その日に友人宅で毎年恒例の忘年会があったので見せびらかすつもりで持っていったら、缶潰しに12,000円も払ったのかと散々バカにされました。
しかしもともと缶潰しとして使うなんてこれっぽっちも考えていない僕はその程度のことではちっともへこたれません。ええ、屁っこなぞ垂れるものですか。いまでもバカにされますが、バカにされればされるほどかえって愛おしくなるのよね。あぁ、なんてバカな僕。ウフフ。


〈攻撃態勢〉

確かに一見彼は役立たず。でもきっと丑三つ時とかにウゾウムゾウの輩をやっつけているに違いないのです。ゲルググキャノンとともに。