初物尽くし
ほんわかした気分。どこか修学旅行にでも行く気分で病院に着く。
着いてもなんだか実感が湧かない。
入院の手続きを済ませ、これから検査。
手術への耐性を調べるらしい。特に不摂生をしてるわけでもないので
特に気にならない。(肝機能がどうのこうのと言っていたが都合の悪いことは聞こえない)
血液検査では、何故にそこまでわたしの血を吸い取るかとばかりに3本ほど
吸い取られる。
吸い取られた血はなんだか勢いがない、若くないからなぁ仕方ない。
次に、心電図?上半身にポチポチと器具を6個くらい置いて、
モニターで確認。特に問題ナシ、ここの先生はよそ見しながらやってたな。
そして、麻酔のために呼吸の検査、無愛想な先生だなぁと思いきや、
実際に検査する時は、オヤジギャグ炸裂な先生だった。
吸って吐いてぇ〜吸って吐いてぇ〜吸って!
ってのと吐いてぇ〜吸って〜吐いて!2パターンやった。
以上で、検査終了。この時がだいたい12時前。
さぁ、入院!待ちに待った入院やっぱりワクワクしている。
が、そこからは忍耐の連続になるとはこの時思ってなかった。
看護婦さんが暫くそこで(ベット)でお待ちくださいと言ったので、
ずいぶん暫く待った。大部屋だったので、その他の患者さんには昼食も出てる。
わたしはただひたすら待て状態。朝の10時くらいから来てるので当然、
お昼は食べてない。
物欲しそうな目で看護士さんを見つめると、優しい看護士さんが
やっとわたしの食事を持ってきてくれた。ついでにパジャマも持ってきてくれた。
入院食ってどんなんだろう興味津々でしたが、まぁそこそこに美味しかったですね。
昼食後、わたしにはやることが全くない、看護婦さんもちーとも寄り付かない。
退屈なので、散歩してみる。
院内は携帯電話の使用が禁止されてるので、各フロアに公衆電話が設置されている。
そこに、老女の患者が1人。
何やら話している、耳を傾けると詳しくここの病院のことを相手に伝えている。
バスは何処で降りるのか、そこから徒歩で何分とか、ここは西病棟で4階うんぬんかんぬん。
そこまで、詳しく説明しておきながらこの方最後に
「見舞いに来んでよかけんね!」おぃおぃ、
来て欲しいんでしょって突っ込みたかった。
でもその気持ちよーくわかるよだって退屈ったらありゃしない。
特にやることもなく夜へ突入する。