BRUN
16時5分スタートになった。
結局去年よりバイクは遅かったと反省しながらゆっくりと走る。
ポケットの荷物が多すぎてボヨンボヨンして勝手が悪かったので、ねり梅を半分飲んで、
残りの食べ物は2番目のエイドに全部渡した。
その代わりバナナとオレンジをもらった。
ちょっと食べ過ぎて胃が上下するので、
1キロ6分ペースに落として2つエイドをパスした。
前半20キロまでは歩かないぞと思うのだがエイドには寄ってしまう。
毎回太ももを水で冷やした。おかげで太ももはなんともなかった。
しかしあごスープの飲みすぎでおなかはチャプチャプでした。
ほとんどのエイドに立ち寄り2回に1回は食塩をつまんだ。
武家屋敷通りを抜け角を曲がったところで家族の応援。
子供がとても喜んでいるのが印象的で、パワーアップできた。
その後すぐにスペシャルのエイドに到着。
カロリーメイトとねり梅チューブ等を入れていたが
半分以上エイドに置いて物々交換のようにドリンク剤をもらった。
このエイドでもボランティアのおばちゃんたちと掛け合い漫才のように立ち話をして
笑いながら再スタート。そろそろ暗くなってきて寒さを感じてきたので
ビニール袋のカッパをウィンドブレーカー代わりに着用した。
そうしたらかなり体が温まって好調に走ることができた。しかし、
しばらくすると右のアキレス腱あたりが痛くなり始めたので少し歩いた。
ところが歩くとすねの筋肉が張るのでやっぱり走った。
2軸走法だ。
2軸だ、2軸と思いながら体をツイストさせる感じで
スピードアップしたらまた足も温まって楽になった。
やはり冷えたら駄目だ。そうして調子に乗って走っていたら、
やってきましたお待ちかね報道のカメラ。
よーし!とテレビに出られる良い絵をイメージしまじめに走る。
そうしたらしばらくカメラを回して私の走りを撮影してくれました。
6月4日の放送に出ると良いのですがどうでしょう?
いよいよ市内に戻ってきたときには去年より30分くらい早かった。
しかし、ペースは上げなかった。
同伴ゴールで家族を抱っこしてゴールするときに足が攣ったら困ると思ったので。
しかし今年は残り600mの看板を見たときに去年ほどの感動はなかった。
なぜなら頭の中は家族との同伴ゴールのイメージでいっぱいだったからである。
先ず子供と嫁さんどっちを先に抱っこしてゴールしようか?
はたまたテレビ映えするゴールはどんなだろう?
子供はどんな顔して待ってくれているかなあ?
また嫁さんの喜ぶ顔を思い浮かべながら走った。
そうしているうちに、ついにお城の門をくぐった。去年とは違った感動が味わえるぞ!
楽しみなゴールだ。ついにゴール前で家族と一緒になる。みんな大喜びである。
先ずは長男次男二人を抱いてゴールに向かった。最後のところで2人をおろし、
嫁さんを三男もろとも抱っこしてテープを切った。嬉しかった。
やっと念願の家族とのゴールができた。子供も嫁さんも私もニコニコでした。
子供にとって自慢のお父さんになれたと確信した瞬間でした。
嫁さんにも少しは自慢の旦那になったことでしょう。
この感動をまた来年も味わいたい。さらに来年は明るいうちにゴールしたい。
2005.6.1 中原 孝