番外編

「第二地球恐竜記」


【第二地球について】
宇宙論のひとつである、超紐理論における超対称世界における、もうひとつの地球の発見は、21世紀の科学史における偉大な発見の一つであった。22世紀になると探査機による地表面の探査が可能となり、予測されたとおり第二地球は我々の地球に非常に似た惑星であった。少なくとも惑星物理学のうえではまったく同じ惑星といっていいであろう。

そして、この惑星には生物が存在した。我々と同じ炭素・水素・酸素から構成される有機生物である。さらに、この惑星の生物は地球と同様の分類が可能であった。モネラ界、原生生物界、植物界、菌界、動物界の全ての生物がそろっていた。特に生態系の基盤をなす植物、菌、原生生物、モネラ類は全く我々の地球と変わらないこことが判明している。
当然、大陸配置、地形、大気と海流の動きも全く同じであるから、気候も全く同じである。それ故に気候に左右される植物相もほぼ同じといって過言ではない。

このように生態系の基盤をなす部分は同じであるが、生態系の上位を占める動物相はこの惑星では全く違っていた。
この「第二地球」は中生代白亜紀末マーストリヒト階末期、つまり6500万年前までは我々の地球と同じ歴史を歩んでいた。しかし、この「第二地球」では小惑星の衝突という、偶然事項が発生しなかったのだ。
                                             【上図:衛星軌道上より撮影した「第二地球」の姿】


そうこの惑星では中生代の生態系の一部を引き継いだまま新生代を迎えたのである。
いまでもこの星の支配者は
恐竜なのだ。

 【第二地球の大陸配置】
第二地球における大陸配置は我々の地球と全く同じである。
ユーラシア、アフリカ、オーストラリア、北米、南米、南極の6大大陸とその周辺の列島、ならびに火山活動などのよる孤島などから陸地は形成されている。
陸と海の比率は3:7で我々の世界と同じである。
山脈等の地形もほぼ共通しており、また降下した調査隊による地質調査によれば地球と第二地球は同じ地殻、マントル、コアからなる構造を持っており、白亜紀から現在に至るまでの大陸移動、気候変動は同じであるという結論が出ている。そのため第二地球では、我々の世界の地質年代をそのまま使えるといえる。これは偶然ではなく、超対称世界故の必然と言えるだろう。


【上図:第二地球大陸図:我々の地球と全く同じ】

【第二地球要目】
全く惑星としての要目は第二地球と我々の地球は一致している。


【第二地球における動物相】
先ほども述べたとおり、「第二地球」の生態系における優位動物は動物は中生代に引き続き恐竜である。また海洋の大型脊椎動物については中生代の首長竜、モササウルス類の子孫が優位な立場にある。
降下した調査隊は恐竜ほか大型中生代系動物の遺伝子を採集することで大まかに下記の分類を作成した。詳細についてはそれぞれの分類名をクリックして詳細レポートを参照していただきたい。
恐竜の分類は、KT境界線を生き延びた各地域の恐竜を元に分類している。6500万年前の白亜紀末のマーストリヒト階の段階で翼竜・アンモナイトなど中生代的生物の多くは絶滅しており、恐竜ならびに海洋生物の多様性もかなり減少していた。もしこの時点で小惑星が衝突したのであれば、生き残っていた数少ない恐竜たちも絶滅していたに違いない。

【上図:
エレファンタサウルス・インペリアスの全身骨格。更新世に生息した我々の世界のマンモスに当たる角竜】

≪恐竜ならびに大型海生爬虫類の分類≫
1.北米竜類
ティラノサウルス類、角竜、ハドロサウルス類、パキケファロサウルス、テスケロサウルスの子孫
2.アジア竜類
ドロマエオサウルス類、オビラプトル類、テリジノサウルス類、アンキロサウルス類、ランベオサウルス類、ダチョウ恐竜の子孫
3.コンドワナ竜類
                                                       
竜脚類(タイタノサウルス類)、アベリサウルス類、ノアサウルス類

4.オーストラリア竜類
ヒプシロフォドン類、コロエサウルス類
5.首長竜類
エラスモサウルス類、ヒゲナガ竜、深海潜航型プリオサウルス
6.モササウルス類

高速遊泳型モササウルス


≪参考:第二地球の新生代の歴史≫


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