はじめに――ライブジャーナルの機能、構成、用語


ライブジャーナル(以下LJ)は、インターネット上で日記を作るサービス、日本で言えばはてなダイアリーココログに代表される、いわゆる「ブログ」です。
1999年にスタートし、アメリカを中心に、世界中で多くの人が利用しています。英語が中心ですが、多言語対応しており、もちろん日本語でも利用できます(※1)
基本的なシステムは日記向きにできていますが、日記である必要はありません。 雑記や備忘録はもちろん、自分で撮った写真や詩などの発表の場にしてもいいですし、使い方は自由です。
(※1)エンコードはUTF-8です。文字化けする場合はブラウザで変更してみて下さい。なお、Mac+IEはフォントなども設定しなければいけないようです。

ライブジャーナルについてでも少し触れましたが、LJの特徴は、ユーザー同士のコミュニケーション=コミュニティを重視するという点です。
前述のはてなダイアリーやソシアル・ネットワーキングのミクシィ(mixi)のような感じで(※2)、自由に作れる「コミュニティー/community」機能(フォーラム/掲示板)や、他ユーザーをブックマークしておいて簡単に更新をチェックできる「友達/friend」機能などで、ユーザ同士が連鎖的につながりやすくなっています。
オープンなソシアル・ネットワーキングとも言えるかも知れません。
(※2)LJでも以前は、無料ユーザーになるには既にユーザになっている人から「招待コード」を貰わなければいけませんでしたが、1年半ほど前に廃止になりました。


■日記の構成

LiveJournalはサイト名ですが、各ユーザ(アカウント)の日記ページもLiveJournal(または略してLJ)と呼ばれます
各ユーザの日記は、基本的に5つのページからできています。

 
日記ページ
(最近の記事)
Recent Entries

・ユーザー
・コミュニティー
・syndicated
┌─────
─────┬──── ─────┬──── ────┐
友達ページ
Friends
プロフィール
Profile/Info
 
カレンダー
Calendar/Archive
思い出
Memory

・日記ページ ・・・・・・ メインとなる自分の日記のページ。書き込みは「ポスト Post」または「記事 Entry」と呼ばれる
・プロフィール ・・・・・・ 自分のプロフィール。「友達」「興味」などの機能はここで。
・友達ページ ・・・・・・ 「友達」ユーザ/コミュニティーの新着更新。日記ページと体裁が同じなので、慣れないとまぎらわしい
・カレンダー ・・・・・・ 過去の更新一覧。カレンダー形式で表示されるので「カレンダー」。タイトル一覧にも切り替え可。アーカイブとも。
・思い出 ・・・・・・ ブックマークした記事の一覧。カテゴリを作って整理できる。
   
※各ページは、カスタマイズで呼び方を変えているユーザーもいます。

どのユーザのどのページも普通に(LJユーザでなくても)閲覧できますが、基本的に、LJはログインしておいてウロウロした方が便利なサイトです。


■アカウント Account
アカウントには、 無料アカウントFree Accountと、有料アカウントPaid Accountがあります。LJユーザの9割は無料アカウントで、普通に書き込む分には無料で十分ですが、有料アカウントには色々と便利な付加機能がついています。逆に言うと、付加機能はほとんどが有料かもしれません.....。
料金は、2ヵ月$5、6ヵ月$15、12ヵ月$25の3種類があり、有料アカウントはプロフィールのユーザー名の横にが表示されます。

また、通常の個人のユーザー・アカウントの他に、コミュニティー・アカウントが存在します。(※3)
ユーザー・アカウントが本人しか記事を更新できない「日記」としたら、「コミュニティー」は複数のユーザが書き込みできる、テーマを持った「掲示板/BBS」です。
コミュニティーもユーザーのような扱い/同じページ構成となっていますが、コミュニティーは、通常のアカウントを持っているユーザーが管理人にならないと作成できません。
(※3)他に、Syndicatedというアカウントもあります。これは、他サイトで生成されたRSSやAtomフィードを受信して表示する、RSSリーダ/アグリゲータ的なアカウントです。ユーザはsyndicatedアカウントを自由に作成できます(作成したもん勝ち)が、一旦作成されると作成者の手を離れ、だれも管理・変更はできません。(必要な場合は、サポート・センターに依頼します。) >>参考:読者数順・Syndicatedアカウントのリスト
また、ユーザーアカウントを共有(Shared journal)にするウラ技もあります。これは、個人のLJに複数ユーザーが記事を書き込めるようにするものです。


アイコン
(文字部分はアカウント名)
アカウントの種類
作成者
管理者
user ユーザー だれでも 本人
community コミュニティー ユーザー 作成したユーザー、あるいは管理者が指定した他ユーザー(複数可)
syndicated syndicated ユーザー (サポート・センター)

ちなみに、無料・有料の他に、永久アカウント(Parmanent Account)と先行アカウント(Early Adapter)というアカウントがありますが、これはLJのオフィシャルや、LJがメジャーになる前に登録したユーザ/コミュニティーです。


■「友達」と「興味」
ユーザ同士のコミュニケーションのための機能が「友達」(Friend)「興味」(interest)です。

・友達 Friend
「友達」は、 他ユーザやコミュニティーを自分の「友達」として登録する=ブックマークすることによって、それぞれの日記ページをチェックしやすくしたり、書き込みなどを友達ユーザーにしか見えないように設定したりできます。
「友達」と言っても、コミュニティーを友達にできることからもわかるように、実際に友達のように親しくなる必要はなく、単に「お気に入りに加える」機能と考えてもいいかも知れません。人にもよりますが、無断で友達に加えても、それほど「シツレイなヤツ」と思われないようです。
友達に加えたユーザは、自分のプロフィールの「友達」リスト(Friends List)に表示されます。また、相手のプロフィールにも、「Friend Of」として表示されます。

友達に加えたユーザやコミュニティーの日記が更新されると、自分の友達ページ(上図参照)で新着順に一覧表示されます。
タイトルだけでなく書き込みがそのまま表示されるので、それぞれのLJをわざわざチェックしにいかなくても、更新された分だけ自分のページ内で見ることができますし、コメントも直接できますので、とても便利です。

・興味 interest
「興味」は、自分が興味のあるもののリストで、プロフィールページに表示されます。リストの中の要素(“music”、“movie”など)も興味と呼びます。
自分と同じ「興味」をリストにあげている他ユーザーが1人でもいると、その「興味」にリンクが張られ、同じ「興味」を持ったユーザーやコミュニティーの一覧につながります。
その中から良さそうなコミュニティーを探して参加してもいいですし、適当にユーザーをチェックして、「友達」に加えてもいいでしょう。
なお、当然ながら英単語でリストアップしたほうが、「同志」が見つかりやすくなります。


■コミュニティー Community
コミュニティーは、前述のように、同じ趣味や目的を持ったユーザーが集まる掲示板です。
殆どが自由参加で、わずらわしい入会手続きはなく「加入」ボタンをクリックするだけですし、前からのメンバーに気後れすることもありません。
単に他ユーザーの書き込みを楽しんだり、コメントするだけなら、「友達」に加えておくだけでもOKです。もちろん、メンバーでも、書き込みや積極的な参加は義務ではありません。
コミュニティーには一応、管理人(moderator)ユーザーがいますが、たいていのコミュニティーは、管理人に断る必要はなく、自由に加入/脱退できます。
たまに、管理人の許可が必要だったり、招待のみだったり、入会を受け付けていないコミュニティーもありますが、そのあたりの詳細はプロフィールに書いてあります。
もし望むようなコミュニティーがなければ、自分で作ってしまいましょう。


■思い出 Memories
これも「お気に入り/ブックマーク」の機能です。「友達」機能はユーザーをブックマークしますが、「思い出」は記事をブックマークします。自分の記事だけではなく、他ユーザーの記事も登録できます。
記事内のツールバーにある思い出のアイコンで登録します。
カテゴリを作って整理もできますので、インデックスのような使い方もできると思います。


■ユーザーアイコン User Pictures
LJで何といっても目に付くのが、ユーザー・アイコン(User Picture/Icon)ではないでしょうか。
従来のBBSなどにもアイコンはありますが、その掲示板ごとに決まっていて、書き込みの際に選ぶスタイルです。また、日本のブログでアイコンを選べるサイトも、用意されたアバターなどから選ぶところがほとんどです。
一方、LJのアイコンは、ユーザーがそれぞれ自分のアイコンを持っています。このアイコンは、プロフィールや日記ページに表示されるほか、書き込みやコメントの際にもユーザー名とともに付いてまわります。
日本人の私達からみて驚くのが、多くのユーザーが自分の顔写真をアイコンとして公開していることや、著作権無法地帯か!というほどの素材の豊富さ.....というか何というか、とにかくバラエティに富んでいるわけですが、この辺りはアイコンについてのページで。


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ざっとご説明しましたが、何となくお分かりいただけましたでしょうか。
各ページや細かい部分については、おいおい説明していければと思います。

05年01月更新
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