ライブジャーナルについて

■「ブログ」サイト

LiveJournal(ライブジャーナル)は、アメリカのブログ/ウェブ日記サイト大手のひとつ(※1)で、英語圏を中心に、全世界で540万(04年12月現在、現況はコチラ)の登録があります。 (実際には、「コミュニティー」や殆ど使われていないアカウント、複数のアカウントを持っているユーザの分も含まれているので、実際の使用者数はかなり減ると思いますが。)
ブログ/ウェブ日記、フォーラム、ソーシャル・ネットワーク、RSSリーダを合わせたようなシステムが特徴です。
(※1)一応“Blogging/Weblogging”サイトの元祖らしい(Bloggerより5カ月早い....笑)ですが、筆者はその辺りの事情に全く詳しくないので、明言は避けておきます。

■成り立ち  >>詳細(原文)はコチラコチラ
LiveJournalのサイトは、1999年の春に、現プレジデントであり主任開発者([註]SixApartへ異動後はチーフ・アーキテクト)のブラッド・フィッツパトリック(Brad Fitzpatrick)によって、(御多分に漏れず)当時コンピュータ・サイエンス専攻の学生だった彼が、1998年から自分の日記の更新のために使っていたプログラムを元にして、立ち上げられました。
その後、開発やサポート・翻訳の大部分をボランティア・ユーザーが担うかたちで改良が続けられ、2001年と2004年には、優れたウェブサイトに与えられるWebby賞のPeople's Voice部門での受賞もしています。
ちなみにプログラムはLinux等と同様「オープンソース」で、実際に、GreatestJournalDeadJournalなど、LiveJournalを元にしたLiveJournalそっくりのブログサービスがいくつか存在しています。(LiveJournalユーザが裏アカウント的に使っている場合も多いみたいですが....)

運営は非営利を掲げており、現在も十数人のスタッフ(有給)とボランティアで行われています。経費は、数パーセントの有料ユーザーの使用料ですべてまかなわれているとのことです。
元々Danga(ダンガ・インタラクティブ)が経営部分として存在しましたが、営利目的ではない、という部分を強調しているようでしたので、上記のように書きましたが、2005/1/6にSix ApartがDangaを買収しましたので、追記して修正させていただきます。ただ、基本的にボランティアユーザーがサポートの多くを担う今迄の形は変わらないとの事です。(05/01/12)

■多言語対応
英語が基本言語ですが、一応、主要な言語に対応しており、もちろんそれぞれ書き込み・表示出来ます。(Gmailみたいにクリンゴン語にまでは対応しないみたいですけれども。) また、不完全ながらも20カ国語くらいで翻訳作業が進められています。
ただ、日本語の翻訳率はまだ30%ぐらいなので、詳細な機能について知りたいと思うと、英語辞書が必須かも知れません。
意外に多いのがロシアのユーザーで、HOTWIREDのニュースで取り上げられていましたが、02年のチェチェン武装勢力によるモスクワ劇場占拠事件の際に、内部から携帯電話で伝えられた内容をライブジャーナル・ユーザーが彼の日記上で報告し、反響を読んだそうです。

  >>各国語の翻訳率はコチラ

■特徴としては、 などでしょうか。(?)


■LiveJournalを選んだ理由?
個人的な雑感....

筆者が個人的に気に入っている点は、ユーザ同士が交流しやすい点と、トラック・バック機能がないところです。(笑)
正直なところ、最初に出会ったブログサイトなので――「ブログ」だから選んだという訳ではありませんが....※2――惰性で使っている部分もありますが、最初は非常に解かりづらかったものの、慣れれば結構居心地はいいです。

現在は同様の機能を持ち、もっと使いやすい日本のサイトも色々あるので、このページやサイト自体を残していくのもどうかなぁと思ったりもするのですが、やはりまだ、何の因果かLiveJournalに迷い込んでしまった自分のような方もいらっしゃるのではないかと思いますので、このままにしておきたいと思います。:)

■雰囲気
まぁ、オープンソースであったり、個人で始めた日記プログラムの延長の感じが残っているあたりも(ある意味)好感を持ったのですが、何より、雰囲気が気楽だったことが性に合ったみたいです。
英語中心なので細かいニュアンスがわからないからかも知れませんが、LiveJournalでは初対面でも1行レスでも気軽にコメントし合っているのを見て、それまで個人のウェブ日記や掲示板というのは、特に初めての場合、なんとなく気後れしてしまうものがあったので、なんかいいなぁ、と思ったのでした。
また、普通、ネット上では自分の素性は明かさないものと思っていましたが、LiveJounralでは(記入は任意にも関わらず)意外と多くのユーザが、自分の住んでいる地域や本名、誕生日などを公開してしまっているのも、何てお気楽なんだろうと驚くとともに、自分自身もラクになれる感じがしたように思います。

■日記以外の使われ方
また、単に日記や雑記として以外に、写真などの作品発表の場として使われていたのも新鮮でした。
それまで、普通、ウェブ上の作品発表の場というと、まずホームページ上であって、日記や掲示板(BBS)はその中のコンテンツのひとつだったと思いますが、LiveJournal等の「Weblog」サイトでは日記ページそのものをメインにして、作品を簡単にアップロードする手段として使われていたので、その頃、ホームページの更新が面倒だと思っていた自分は、目からウロコが落ちたように感じたのでした。(その割にこのホームページは普通にFTPであげていますが。)
もちろん、それまでもフォト日記のような形では普通に行われていましたが、ウェブ日記のシステムを使ってメインの部分を更新してしまうのが、新鮮だったのです。

■コミュニケーションのしやすさ、「友達」
ただ、そのような使い方は、それこそ他のBloggerなどでも売りにしていた部分なので、何もLiveJournalでなくてもよかったのですが、LiveJournalでは「コミュニティー」(他ブログではグループやサークル等とも呼ばれているもの)が盛んで、なかなか楽しかったことと、ユーザー同士をつなげていく機能――いわゆる“ソーシャル・ネットワーク”の機能が他にはなかったのが面白かったので、自分の場合、結局LiveJournalに落ち着くことになりました。

たとえば、各ユーザーのプロフィールをみていただければわかりますが、「友達(リスト)」というものがあり、そのユーザーが他のどのユーザーと付き合いがあるのかわかりますし、「友達ページ」で、RSSリーダのように、「友達」ユーザーの更新状況がわかるようになっています。

現在は誰でもユーザーになれますが、1年くらい前まで、無料ユーザーとして登録するには、mixi等のように、他ユーザーから「招待コード(アカウント作成のための番号)」を貰わなければいけなかったので、まず知り合いがいるという安心感もありました。

■英語の勉強がてらに。
あとはやはり、英語ユーザーが大多数なので、その気になれば英語の勉強にもなる、ということでしょうか。
いわゆる「ナマの英語」に触れられますし、母国語が英語以外のユーザーも多いので、彼らがちょっとアヤシイ英語で臆することなく(?)書き込んでいるのを見ると、「実際にこの程度でも何とかなるのか~」と、肩の力が抜けるのもいいところ。
また、逆に日本語学習中の(日本語が母語でない)ユーザーの、応援したくなるような日本語を見ていると、「自分の英語は英語ネイティヴの目にどう映るのか」ということが客観的に見られますし、これも、まぁ何とかなるか、という気になります。
もちろん英語以外の言語も同様で、各国のユーザーがいることを活かして、各言語の学習もそこそこできると思います。

■もちろん、欠点も結構アレコレ....
難点は、ご覧の通りシンプルすぎて逆にわかりづらいこと、まだ日本語化が進んでいないので詳しい機能を理解しづらいこと、また、レイアウトなどを自由にカスタマイズできると言っても、デザインがどうもイマイチで、有料ユーザーにならないと本当にカスタマイズできるとは言いがたいこと、などなど、実は結構あるのですが、(甘いかも知れませんが)そういう不完全な部分も、攻略しがいがあって楽しいかなぁという感じです。


(※2)
このサイトを始めたころ(03年秋冬あたり)は、まだ「ブログ」という言葉が日本の一般のメディアに取り上げられ始めた頃で(コンピュータが好きな人達の間ではだいぶ前からそこそこ広まっていたみたいですけれども)、日本でも「ブログ」サービスは始まっていましたが、使われ方は「ウェブログ」というより従来のウェブ日記と変わらないものが多く、特に新たに使い始める魅力を感じなかったですし、ブームの発信元である海外のサービスも結局は似たりよったりで、単に日記や雑記録として使うのなら普通に日本のウェブ日記の方がよっぽど整っていたので、正直なところ、にわか「ブログ」ブームにちょっとピンときていませんでした。(^^;


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