埼玉に住む冴えない若者・王子順平は、2浪の末に北海道のH大に合格して、春から北海道で新たな生活を始めることになった。
住むことになったのは、「あずまし荘」と呼ばれる古いアパートで、そこは共同ランドリーやリビングのある住人同士の交流が盛んな場所だった。
そこで順平は、6人の個性溢れる人たちと出会い、一緒に暮らすことになった。
美人でとても優しい、でも子持ちの女性、七重。
七重の娘で、あずまし荘のマスコット的存在、八重。
ポーカーフェイスであまり人と関わりたがらない、無口なJK、舞。
酒飲みでズボラ、売れないミュージシャン、真梨子。
人の世話を焼くのが大好き、オネエ系カリスマ美容師、マサヨ。
いつも順平の背後にいて、お金や食べ物を狙っている、得体の知れないおじさん、太郎。
順平は七重に恋をするが、人妻で子持ちの彼女に想いを伝えることなどできるはずがなく、そのうちに、バイト先で出会った子に言い寄られて、
それを知った七重にどういうわけか嫉妬され、他の住人は対岸の火事とばかりに面白がって、今日も宴会、明日も宴会、
買い出しに行ってこいとパシリをやらされ、本分である勉強どころではない毎日を過ごすことに……。
果たして、順平の大学生活と恋の行方はどうなるのか――