プレイステーション2レビュー

※コメント、点数は管理者の独断と偏見よって書かれています。また 点数やコメントは定期的に変更される可能性があります。 (と言いますか、文才に自信がないのでよくコメントを修正しています。)

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ゲーム名 : かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄
メーカー : チュンソフト
ジャンル : サウンドノベル
10点満点中 : 4点 (★★★★☆☆☆☆☆☆)

〜コメント〜

ついにチュンソフトまでもがシリーズの安売りをするようになった大問題作。
前作は雪山のペンションで閉ざされた中での連続殺人を推理する、現実的にありそうな舞台設定とリアルな 心理描写が売りで、そこに絶妙のBGMと効果音が加わり、選択肢に寄ってストーリーが幾つも分岐するなど、 サウンドノベルの完成形と言っても過言ではない完成度でした。
そのかまいたちの夜の続編となれば、しかもプロ作家や作曲家等を起用し、大々的にプロモーションし、大 金をつぎ込んで開発したとなれば否が応でも期待が高まります。

…しかし、いざ蓋を開けてみれば予想を裏切る大どんでん返し。
今作の舞台は架空の離島にある物々しい館が舞台。かなり非現実的です。まぁ推理物にはこんな舞台も必 要かなと納得できる、些細な問題です。そんな問題などちっぽけに思える衝撃をゲーム序盤聞かされる事 になりますから。なんと前作はシュプールの泊り客を起用しただけのゲームの中の話、つまり劇中劇だったと、い きなり前作のファンを突き落としてくれる手痛い歓迎。
ゲームが売れたのでお礼にとゲーム登場人物のモデルとなった主人公達を監獄島に招待(これは目的の為の口 実でしたが)。…この時点で今作に対する評価が最低ランクになりました。しかし、しかしですよ。これすら も実は序の口に過ぎず、まだまだやってくれました。
お約束通り館内で殺人事件が次々と起きます。前作では選択肢の結果により殺人を回避できるルートが存 在しましたが今作は完全一直線ルート。間違った選択肢を選ぶと電波掛かったバッドルートに移るだけ。選択肢によっ てストーリーが変わるのが売りじゃなかったのか。何のための選択肢ですか?

…それでもまだ本編ルートがしっかりしていたものなら納得しますよ。肝心の推理物としても無茶苦茶。特 に酷いのが、この島に稀に起こる現象で館の2階か3階まで海水につかる時期があり、それを利用して泳いで 他人の部屋に忍び込んだ、と言う場面。架空だからといってご都合主義ですか?非現実にも程があるぞ。
そんなふざけた推理でいよいよ犯人が突き止められていきます。前作同様犯人を指名するシーンが出てき、 とりえず怪しい人物を選びます。どうやら間違えたようです。…あれ、バッドエンドにならないの?またも 犯人選択画面が出てきます。どうも犯人を当てるまで何度でも選択できるようです。総当りすれば誰 でも犯人突き止められるなんて推理でも何でもないではありませんか。それなら選択場面など用意せんでも いいでしょうに。
何故、「かまいたちの夜」をここまでぶち壊す事ができたのか。続編として、推理として最低最悪の本編で した。

さて、チュンソフト製のゲームはことオマケに力が入っており、ゲーム本編以上のボリュームがあります。 今作も同様で、おまけのシナリオ数は前作以上。しかし前作とは違い大半が奇怪で猟奇的 な生理的嫌悪感を感じるものばかり。ゾンビだ虫だ牛の首だ、トチ狂って殺し合い、怨霊に呪い 殺されるは、等など普通の人ならまず引きます。何故ここまでグロティクスに徹する必要があったのか?製 作者は精神が病んでいるのではないかと思えるぐらいでした。
むしろこの傾向は同社のサウンドノベル「弟切草」に近いですし、いっそ「弟切草2」とすればよかったので は?

ものの見事に全てを裏切ってくれた、前作のファンにとっては最低な作品ですが、グラフィックが綺麗な点 と前作脚本の我孫子氏担当のわらび唄編が面白かったのが救いかな。またシステム面での完成度は高いだけ に余計に口惜しく感じます。

軽い推理物が好きな人やグロティクスな表現が大丈夫な人には楽しめる作品だと思います。が、前作のファ ンにはおすすめ出来ません。思い出は綺麗なままの方が良いでしょうから。


ゲーム名 : かまいたちの夜X3 〜三日月島事件の真相〜
メーカー : チュンソフト
ジャンル : サウンドノベル
10点満点中 : 5点 (★★★★★☆☆☆☆☆)

〜コメント〜

「まさかあの前作より酷い事は無いだろう。」

そう言い聞かせ、前作の汚名を晴らしてくれているはずだと期待し購入しましたが…

本編であるミステリー編(真相編)は、確かに2に比べると良く出来ています。ですが初代や2の様なお手軽さも、シナリオ展開の豊富 さもなく、終盤は悪ノリするはで微妙な出来。
基本的に香山、透、俊夫、啓子、とりわけ後者3名をザッピングして進めていきますが、選択肢・ザッピングによる シナリオの変化が乏しく視点が違うだけで同じ話を何度も見るはめに。また各選択肢に飛べるのフローチャートも無いので、推理 シーン探しの為の穴埋め作業となりがちな中盤以降はほんと面倒でかったるく段々と嫌気がさしてきます。
肝心の推理シーンでは、物語中二箇所しかなく、しかも後半の推理シーンは前半の為のフラグでどう足掻いてもバッドエンドに一直 線。事件を解決さる為の推理シーンは前半の場面のみで、初代の様な複数の「完」エンドはありません。
そして前半の推理後は、シリーズの主役だった透を差し置き俊夫の独壇場だったり、2同様館に招待されたメンバー以外の人が犯人 だったりと初代ファンとしてはイマイチ納得出来ないオチだったな………と思いきや、序盤で死亡したと思われた香山さんが突然復活。 以後ギャグを交えたオカルトな展開となり、事件の真相は呪いのせいだったというオチに。 …こいうのはオマケシナリオでやったほうが良いんじゃないでしょうか…。

そんな本編をクリア後、恒例のおまけシナリオが出現すると思いきやいきなりピンクの栞とそのシナリオの番外編が出現。
お色気は二次元萌えな展開ですが個人的にどんとこい!だし(笑)、相変わらずの馬鹿げたノリでギャグとしては面白い。しかし 肝心のエロさが残念ながら全然足りなかった。(まぁ、これは良くも悪くも初代のノリですね。)

ピンクの栞をクリア後今後は紺の栞が出現。エンディングリストから79番の電波女啓子の本編のバッドルートにあたる短編シナリオ を見つけプレイしましましたが、どうやらこれが紺の栞のシナリオらしく、長編シナリオは真相編とピンクの栞の番外編の2つだけで、 あとはバッドエンドを全部埋めると金の栞となりエピローグが追加されるだけと知って唖然。まさかたった2日で殆ど終えてしまうと は思いもよりませんでした。

 

上記に挙げた所まで終え、一応は2の汚名は返上出来たかもしれませんが名誉の挽回には程遠い内容だった、と云うのが正直な感想で す。
駄目駄目な2の設定を引き継ぎ使い回してではこんな結果になってしまってもしょうがないと言えばしょうがないのですが、 せめてこのボリュームの少なさは何とかならなかったのでしょうかね。正直本作に5800円の価値はありません。

しかしこれで「かまいたちの夜」が最後だと思うと泣けてきます。あぁ、2を無かった事にして必要最低限のキャラを出し、 現実味のある舞台設定の続編を遊びたかったなぁ。


ゲーム名 : 機動戦士ガンダム ガンダムVS.Zガンダム
メーカー : バンダイ
ジャンル : 対戦アクション
10点満点中 : 7点 (★★★★★★★☆☆☆)

〜コメント〜

名前こそ違えどアーケード版「機動戦士Zガンダム エゥーゴVS.ティターンズDX」の移植+α。
DXで追加されたキャラと機体に加え、今回新たにZZガンダムとキュベレイMK2、ジュドー、プル、プルツー、 ZZ仕様ハマーンがゲスト参戦。また一年戦争時のMAも使用可能になっています。
前作(ここで言う前作は家庭用版エゥーゴVS.ティターンズの事を指します)の単調すぎて不評だったミッショ ンモードも今回では「宇宙世紀モード」となり改善。不必要な長さをばっさりカットし、ミッション中パイ ロットの生死の結果により歴史が変わる、ちょっとした「if」の世界を体験できるようになりました。
他ゲーム中に獲得できるポイントを交換してBGMや機体、キャラ、出撃シーン、ムービーを鑑賞できる等、 可能な限りオマケを付け足してあります。
そして家庭用の前作同様ネット対戦可。

これだけ揃うと一見凄く豪華なのですが、DXで追加された機体のバランスの不備がまるで改善されておらず、 ゲスト参戦のZZも中途半端な性能でガッカリ感が否めない。ZZは家庭用のオマケ機体なのだから、どうせな ら400ぐらいのコストにして圧倒的高性能な機体にしてもよかったのでは。
宇宙世紀モードは確かに良くなってます。しかしifと言ってもゲーム中のキャラ同士のやり取りが微妙に変 わったり、ルートエンドでifの結末が文章で出てくるぐらいです。本音を言えば前作より幾分マシになった 程度で暇つぶしにはなるもののメインとして遊ぶには厳しい。結局は対戦ゲームなのだから、素直に対戦し た方が面白い。
BGMにファーストの哀・戦士やビギニング、シャアが来る、ZZの前後期のオープニングテーマがあるのは涙が 出るほど嬉しいのですが、何故かZの歌が入っていない。どんな事情があるかは知らないけどZメインのゲー ムで、しかも前作にはしっかりと収録されていたのに今作には無いというのはZファンには大きなマイナスポ イントです。

ネット対戦については、原作のキャラクターが使用可能になったり、右アナログキーの上下左右の4つに自分 で作成したコメントを登録し対戦中使用できるなど細部での配慮がなされているのですが、ネットワークに 接続するまでの手順が改善されておらず相変わらず面倒。また対戦後にポイント獲得とそれに伴うセーブの 有無が発生するのはかなりテンポが悪い。
そして今作は前作から実戦なれした猛者達がそのまま流れて来るので初心者や下手な人にはやや敷居が高く 気軽に遊び難い雰囲気になっています。一応このレビューを書いている時期ではダカールで部屋名に「初心 者」「下手」などを強調していれば同じレベルの人が来てくれるので、恐らく発売日から一ヶ月ぐらいは持 つとは思いますが。

連邦VSジオンから一貫して同じシステムのゲームを遊び通してきただけに、自分には早々に飽きがきました。
ですが、原作が好きで、このシリーズが好きで今も楽しんでいる人、前作やアーケード版を少しかじった程 度で興味がある人、そして対人、ネットワーク環境が揃うならこの点数から+1〜2点。十分楽しめる内容に なっている思いますよ。

※今作に限らず、発売日から遠ざかるほど人数が減っていきますので通信対戦に興味がある人は出来るだけ 早めに参戦しましょう。


ゲーム名 : 機動戦士Zガンダム エゥーゴVS.ティターンズ
メーカー : バンダイ
ジャンル : 対戦アクション
10点満点中 : 9点 (★★★★★★★★★☆)

〜コメント〜

ゲームセンターで稼動している同タイトルの移植作。モビルスーツの追加やミッションモード、通信対戦な どが加わり大幅にバージョンアップしています。

ゲーム自体は前作の連邦VSジオンとほとんど同じ感覚で遊べます。マンネリといえば聞こえが悪いですが前 作のシステムが優秀だっただけの話。
システムで追加、変更されたものと言えば、一定時間自機と僚機の性能がパワーアップするハイパーコンビ ネーションと、あとはZのMSの特徴としてほとんどのMSがホバー移動なのと可変機の変形ぐらいかな。ガン ダムファンにはこれでけでも十分新鮮味があると思うので特に不満は無いです。
次回作があるとするなら、さすがにこのままだと飽きてしまいそうなので、思い切った変更(例えば3対3の小 隊戦など)をしてほしいですね。

PS2版連邦VSジオンのミッションモードは遊んだ事が無いのでPS2版とは比較できませんが、今作のミッショ ンモードは毎回長時間ただひたすら敵を倒し続けるものばかりで原作のイベントはたまにある程度。毎回ワ ンパターンな単調作業をだらだらと繰り返すだけなので全然面白く無い。しかも無駄にミッション数が多い のが困りもの。
一つのミッションに掛かる時間を縮め、ミッション数を半分ぐらいにし、原作と絡めたり原作のイメージを 壊さない程度に原作に登場したキャラとのイベントがあれば面白くなると思うのですが。

まぁ、元々が対戦ゲームなのでミッションモードはあくまでおまけ程度の位置付けと考えるべきでしょう。 そう、このゲームのメインは対戦です。連邦VSジオンが楽しめた人やZが好きな方で、友人ら人との対戦環 境が揃う方は文句無しにお勧め。

そして上記の条件+ブロードバンド環境が揃っている人は買い決定です。
今までカプコンの通信対戦はKDDI回線を使用した1分13円のマルチマッチングサービスでしたが、今 作はADSL、CATV、FTTHなどのブロードバンド環境の人向け用のサービス、マルチマッチングBBに加入すれば 月額900円だけでOK。もう通信費に泣かされることもありません。料金気にせず思う存分遊びまくれ! (詳しくはマルチマッチングBBのサイトへ。)
ちなみに通信対戦でのラグは多少有りますが気にならないレベル。
接続人数は12月中旬でピーク時300人程度と思ったよりかなり少なく、今後徐々に接続人数が減っていくかと 思うと一抹の不安を感じ得ないのですが、まぁ100人以上いれば対戦に不自由はしない…でしょう。たぶん
それよりも気になるのが初心者狩りが横行しているとの噂や、モビルスールの組合せが固定されてしまって いる事。もちろんコストの組合せを考えるのは重要ですが、それを押し付け過ぎるのも遊び心が無く、どう かと思うのですが。
あと勝ちに執着しすぎる人。おもいっきりウザイです。そんなに下手な人を狩って楽しいですか?
そんな人らに遭遇してしまうと特に初心者の方は嫌気が差してすぐにネット対戦止めてしまいかねません。 ネット対戦を活気づかす為にも、もっと広い心を持って対戦していただきたいと思う次第であります。


ゲーム名 : グラディウス5
メーカー : コナミ
ジャンル : シューティング
10点満点中 : 8点 (★★★★★★★★☆☆)

〜コメント〜

歴代グラディウスに似て異なる意欲作。
まず最初に目に付いたのがグラフィック。全3Dで自機や敵機はもちろん、背景も立体感や奥行きが感じられ、 しかも超綺麗。これだけでも非常に新鮮に感じます。
続いて驚いたのが武器のレーザーの使用方法。今までレーザーは一直線に伸びるだけでしたが、今作では最 初に用意されている4つのオプションパターンの選択によりレーザーの使い方が変わるのが面白い。例えば自 機固定でオプションからのレーザーを360℃回転させたりもできます。一周目ではレーザーしか選択できませ んがこのシステムのおかげでレーザーだけでも多彩な戦術が取れるので全然問題なし。ちなみに二週目から はレーザー以外の武器も選択が可能となります。

他にシリーズと違う点は今作にはステージの間にイベントが用意され、ドラマチックに演出されています。S F洋画を体験しているみたいでこれも個人的には好感触。

シューティングにとって一番問題の難易度については、過去のシリーズ以上の弾幕が待ち構えていますが自 機の当り判定が思いのほか小さいのと、意外と分りやすく弾幕の中に逃げ道が用意されているので、自分の ような素人シューターでも何度かコンテニューすれば先に進められる程よい歯ごたえの難易度となっていま す。
序盤の難所な2面のボスオンパレードも随分苦戦しましたが越せましたし。やればできるもんだ。

過去のシリーズにこだわりを持っている人には今作の変化に賛否両論ですが、今の時代に何の変化も無いま まのグラディウスを出されるよりよっぽどいいと思います。時代にあった見事な進化とシリーズの伝統をい くつか残してくれた、古典シリーズ物の最新作として今作は成功例と言えるのではないでしょうか。


ゲーム名 : 木漏れ日の並木道 〜移り変わる季節の中で〜(ベスト版)
メーカー : グッドナビゲイト
ジャンル : 恋愛アドベンチャー
10点満点中 : 6点 (★★★★★★☆☆☆☆)

〜コメント〜

主人公は大学医学部在籍で頭脳明晰の好青年。既婚者であり娘もいるが妻に先立たれているという珍しい設定のギャルゲー。 しかも主人公声付き(音声offは可能)
亡き妻を思う気持ちと新しい恋への葛藤が存分に繰り広げられると思いきや、基本的にヒロインを含む主人公の住むアパートの住民たちと のほのぼのとした交流、温かみのある話で進んでいきます。登場キャラの多数が20歳以上なので未成年メインのギャルゲーと違い落ち着い たノリで新鮮味がありますね。

しかし、肝心の攻略対象キャラがたった3人しかいないのはいくらなんでも寂しすぎる。クリア後のおまけは豊富ですが、おまけに 力を入れるよりアパート管理人の伊吹さんや紅葉、医学部の女性くらいは攻略対象キャラに入れて欲しかった。
またヒロインたちとの成就も事故はあっても修羅場のようなものは無く、普段は平穏な展開でそれはそれで癒されるものがあります が、既婚・子持ちという点でもう少し苦労する話も欲しかったかな。
あと主人公の娘のさくらは年齢にしてはちょっとませ過ぎていてるかなぁ。

このジャンルが好きで本作の設定に興味が持てたならそこそこ楽しめるかも。(無論ベスト版での話ですが。)


ゲーム名 : 3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!
メーカー : チュンソフト
ジャンル : ロールプレイドラマ
10点満点中 : 5点 (★★★★★☆☆☆☆☆)

〜コメント〜

同名のドラマを題材としたアドベンチャーゲーム。金八先生が入院した為代理教師として3年B組の担任にな り生徒たちの悩みや問題を解決させていくのが目的。

ゲーム化に当り実写ではなくアニメ絵を起用していますが、ジブリアニメ「猫の恩返し」の製作スタッフが 関ったアニメ絵なので、普段アニメや漫画と距離を置いている人にも馴染み易い絵柄ですし、ドラマの雰囲 気を壊していないので、この試みは成功していると言えるでしょう。
また、単にアニメ絵だけではなく、ゲーム中にはアニメーションがよく流れます。PSで発売された「やるド ラ」シリーズに類似していると言えば分りやすいかな。

しかし、やるドラやサウンドノベルのような選択肢によってストーリーが分岐すると言う方式ではなく、一 本道のストーリーの途中に発生する問題から一つしかない正解の選択を導き出すだけの、ただ単に展開を 眺めているだけのゲームと呼べるかどうか微妙な内容なのが実態。MAP画面で話に関係ある人物を選べば よいだけで、関係ない人物に話し掛けるのはストーリー進行上まったくの無駄な行為。ゲーム中に入手した 問題解決カードも正解は一つしかなく、間違えるとバッドエンドに一直線。結果効率重視の単調な作業ゲー ムと化してしまっています。
そのくせシステム面が不親切で、一日の最初しかセーブできないし、ゲーム中やり直そうにもロードもソフ トリセットもありません。一々バッドエンディングを見た後タイトル画面まで待たなければならなく非常に 面倒です。

ところで上記に「眺めているだけ」と書きましたが、今作の主人公、存在意義が非常に薄く無個性過 ぎて返って感情移入しくい。その為話を第三者的立場で見ている錯覚を感じてしまいます。それどころか副 担任のはずのりん子先生の方がよっぽど担任らしい、と言うか、りん子先生が主人公に見えます。3年B組担 任として、そして主人公として、もう少しばかり自己主張をしてほしかった。

そうとなるとストーリーの面白さで引っ張っていくしかないのですがそのストーリーも今一つ。
テレビドラマの金八先生は昔のシリーズしか見ていないので余りどうこう言える立場ではないのですが、確 か金八先生は大げさな演出より日常的なリアリティを重視して作っていると聞いたことがあります。また同 様の作品として「中学生日記」のような何処にでも有り触れた少年少女の悩み、葛藤などの問題を描いたド ラマがありますが、上記の通り今作のストーリーには前者のリアリティや後者の中学生独特の若さ(青臭さ) が活かされていない。またそれ以前に学校生活を送っているのに授業風景や学校行事が全然出てこない。

第一話と第二話の不登校問題は学園モノの出だしとして無難でしたが、第三話の沖縄修学旅行では高峰の教 師としあるまじき言動と、主人公何処かで聞いたのまるで重みの無い説得に簡単に意見をひっくり返す呆気 なさに呆れ(意地を張っていただけで助けに行く口実を探していただけなのかもしれませんが、事態が事態だ けに意地張ってる場合じゃないでしょうに)、
第四話ではアイドル中学生などと普通の学校では見られない特殊事例を持ち出すは、第五話に至っては教 師と中学生3人だけでNASAもビックリな高性能ロケットを短期間で作り上げ、宇宙まで飛ばしてしまうリアル もクソもへったくれもない超非現実な展開が繰り広げられるなど、疑問に思う登場人物や話ばかり。
第6話の転校生の話で盛り返したと思ったら第七話の体育祭の話はパロディー一直線。面白いと言えば面白い のですが、他の話に比べ明らかに浮いてます。
第八話は思春期の感情の暴走を上手く表現いてましたが、塩見のりん子先生に対する態度が体育祭の時と全 然違い矛盾している。
本作最大の見せ場の第九話と第十話は学園モノからサスペンスに大変貌。推理モノを見ているような錯覚を 憶えグイグイと話に引きつけられて面白かったのですが、はたしてこれが金八なのかと思うと「そりゃ違う だろ」と言わざるを得ません。

打って変わって2週目、3週目で出現する、鉄ちゃんの恋、連弾、僕と犬の楽園、キネマ狂想曲などは、相変 わらず学園ドラマから脱線しかけているものの、この年頃の感情を上手く表現していて正に青春っぽく微笑まし い話で良かった(勝手にしやがれは微妙)。1周目の卒業式では感情をこみ上げてくるものは特になかったので すが、2週目3週目の卒業式には流石にじ〜んと来るものがありました。

正直、最初は一週目の途中(5話ぐらい)で既にやる気なし状態でした。話はつまらないし面倒だし、飽きた。 先走って感情任せにレビューを書き殴り、今作を売ろうと思っていました。しかし、せめて一度はクリアし ないとな、と考え直し、プレイし直した結果1週目中盤以降から徐々に話が面白くなっていき、最終的に銀の しおりまで行きました。
ですが今作を見直そうとは思っていません。システム面での不備もそうですが、上記の通りこのゲームのメ インとなるストーリーを誉める事ができない。2週目以降のサービス精神旺盛さは結構なのですが、肝心の一 週目に非現実的なトンデモ話が多すぎる他、各話の繋がりに矛盾が目立ちます。これがどうしても納得いき ません。オリジナルの学園モノならここまで不満をぶちまけたりはしませんし、まだ納得もいきますが、は たして今作に「金八先生」を名乗る必要性がはたしてあったのでしょうか?
そして決定的なのが、今作は「ゲーム」である必要性が無い事です。同社のサウンドノベルは一見文字を読 んで行くだけのゲーム性の薄い内容と思われがちですが、選択肢によってまるで違うストーリーに分岐して いくのは「ゲーム」だからこそ出来た訳です。(選択肢を間違うとバットエンド一直線になる「街」も、 バットエンドルート用にシナリオと演出が用意されていますし、またザッピング機能が物語全体を大きく影響するなど、 「ゲームというメディアでしか表現できない作品」でした。)
では今作はどうでしょう?問題解決カードは数あれど行き着 く先はたった一つの結末しかありません。終始物語を見ているだけなのです。これならテレビアニメとして 視聴した方が純粋に楽しめるのではないでしょうか。自分は「ゲーム」を遊びたかった訳で「擬似アニメ」 を見たい訳ではなかったのです。

既存のジャンルに囚われないようとするチュンソフトの実験作として見れば評価はできますが、不満な点が 多く、総合的に考えればこの点数が妥当だと思います。

同視するのもどうかと思いますが、言ってしまえばギャルゲー同様、話とキャラに魅力を感じるか否かで評 価が大きく変わってきます。選択肢が無い分やや劣ってしまう部分もあるかもしれません。
万人にお勧めできるかと言われれば、否。遊ぶ人を選ぶゲームだと思いますよ。


ゲーム名 : SIMPLE2000シリーズ Vol.31 THE地球防衛軍
メーカー : 3Dパブリッシャー
ジャンル : ガンアクション
10点満点中 : 6点 (★★★★★★☆☆☆☆)

〜コメント〜

極めてシンプルなガンアクション。
処理落ちは相当酷いですが2000円としては良く出来たグラフィックで、60〜70年代のSF映画や特撮を彷彿させるUFOやロボット、 巨大な蟻が画面を埋め尽くすが如くワラワラ沸き襲い掛かってくるは、ゴ○ラにそっくりな巨大怪獣が街を破壊しまくる、 この迫力はまさに圧巻。
やつらに主義主張は通用しない。殺るか殺れるか。100種類以上ある重火器を駆使し撃って撃って撃ちまくるのみ。

自動ロックオンとやや複雑に操作できる2種類の操作が用意されていますが、どちらもやや扱い辛く感じるも、それでも 自キャラを動かし敵を撃つ、この単純極まりない行為が面白く感じる辺りゲームとしてよく出来ているんだなと思わせます。

ちなみに1人用以外で2人同時プレイと対戦が出来ます。縦に分割され見難いのが難点。

派手なストーリーもムービーも演出もなく敵の種類も少ない。色々と粗も目立ちますが、これで2000円だと考えると納得で きますし十分楽しめます。また、そのシンプルシリーズとは思えぬ出来から世間では過剰気味な評価までされています。
個人的には面白いも、暇つぶしにもってこい程度のゲームだなというのが正直な所。逆に2000円クラスに留めて置くのは勿 体無いのでもうちょいグレードアップした(4800円ぐらい)のを遊んでみたいかな。


ゲーム名 : SIMPLE2000シリーズ Vol.32 THE戦車
メーカー : 3Dパブリッシャー
ジャンル : 本格派シミュレーター
10点満点中 : 4点 (★★★★☆☆☆☆☆☆)

〜コメント〜

登場する戦車の種類とモデリングがそこそこ見れる位しか取り柄のないゲーム。
戦車を操作している時の動きがまるで子供向けの玩具ラジコンのようで、戦車の重量感がまるで感じられな い。主砲で砲撃したらしたで、やたらのっぺりした弾が低速で飛んで行く姿に目も当てられません。折角見 た目はリアル志向なのにそれらがぶち壊してしまっています。
ミッションモード等で敵機との戦闘は作戦など考えずに弾の乱射であっけなく終了。それの繰り返し。

シミュレーターとしても、リアル志向としても、疑問だらけのゲームでした。戦車が好きで好きでたまらな い余程の戦車フェチでない限りとても楽しめる内容だとは思えません。
安ければいいってもんじゃない典型例です。


ゲーム名 : スーパーロボット大戦MX
メーカー : バンプレスト
ジャンル : シミュレーションRPG
10点満点中 : 5点 (★★★★★☆☆☆☆☆)

〜コメント〜

PS2用スーパーロボット大戦第三弾。αやインパクトとは関係ない単作です。
もちろんシリーズのファンである自分は発売前から結構期待していました…が、第二次スーパーロボット大 戦α以上に期待外れに終わりました。と言う訳で、今回も不満ダラダラ書き殴っていますがどうかご容赦願 います。

さてさて、まず一番最初に気になるのが戦闘シーン。第二次スーパーロボット大戦α同様ド派手に動きまく ります。
しかし、相変わらずPS2とは思えぬ粗さと滲みが目に付きます。必要以上に凝り過ぎたアニメーションは蛇足 がちな演出が目立つ為一度見ると次に見る気になれないものが非常に多い。
第二次αのレビューでも書きましたが、戦闘シーンの演出は外伝程度で十分。そろそろ一つを無駄に凝るの は止め、一つの武器にいくつかの戦闘シーンを用意してほしいですね。そうすれば飽きにくく何度か見る気 になれるのではないでしょうか。

次に参戦作品の扱い方について。ガンダムはUC系だとZ、ZZ、逆襲のシャアの三つで平成系はGのみ。し かもZ、ZZ、Gは劇中の話が終わった状態で逆襲のシャアはアムロとνガンダム、ブライトのみの居るだ け参戦。さらに酷な事にUC系の敵勢力の人物やMSは全く出てきません。いくらなんでもこりゃ酷すぎますよ。 Gガンダムがまだ他の作品とのクロスオーバーが目立っていたのが救いです。
マジンガーはグレンダイダー中心。博識な兜甲児など今までに無いパターンが多いので見ごたえが有りまし たが、残念ながらグレートは控え目。
ゲッターはテレビアニメ版のGのみ。敵勢力がどれもこれも複雑な問題を抱えている中、単純に世界征服目 的で「百鬼ブラァーイ!」と叫ばれた時には、ある種の癒しを感じられる貴重な存在。ですがストーリーに 余り絡んでこないし、お馴染みの真ゲッターも出てこないとなると流石に物足りなく感じます。
他の参戦作品は、ドラグナー、ダイモス、マシンロボ、電童、劇場版ナデシコ、ゼオライマー、ラーゼフォ ン、ライディーン、エヴァンゲリオン等。
ストーリーに深くかかわってくるのがグレンダイザー、ドラグナー、マシンロボ、電童、劇場版ナデシコ、 ゼオライマー、ラーゼフォン、エヴァンゲリオンですが、特にメインとなるラーゼフォンとエヴァンゲリオ ンは宗教と人の心をテーマにしており、内容は暗い傾向にありドロドロとした人間関係が主で、そういった 暗い話が苦手な自分には今作の話の展開は生理的に受け付けにくく、またガンダム系の扱いの悪さも伴って 良い印象は持てませんでした。
ゼオライマーは原作を重視し過ぎた為か敵勢力がイベントでことごとく散っていきましたが、もっと他の作 品と絡ませてもよかったのでは。

参戦作品の戦闘シーンの選曲にも不満大有り。作品によっての優遇不遇ははっきりしていて、不遇対応の作 品(と言うかぶっちゃけUC系ガンダム)は一曲のみで特殊武器使用時も曲が変わらないと悲惨な扱い。

システム面についてですが、インパクトのシステムをそのまま流用している様で、特に嫌だったのがストー リーをいくつかある中から選択させるやり方。好きな作品が出ているストーリーならいいとして、そうでな いストーリーだとやる前から気力が下がってしまいます。
キャラクターの特殊技能が多過ぎるのもどうかと思います。特に支援攻撃は不必要に思えます。援護攻撃が あれば十分でしょう。
PPによる能力補正や特殊能力の追加については、行き着く先は皆同じ特殊技能で各キャラクターの個性が失 われているよううに思えます。
また、パイロットの能力値で常々疑問に思っているのですが、射撃と格闘って何なのでしょうね。例えばガ ンダム系のパイロットは総じて格闘より射撃が高いのですが、アムロを始めとするパイロット達は劇中何度 も巧みな接近戦を披露しています。逆にスーパーロボット系は射撃より格闘が高めですが、マジンガーのロ ケットパンチやグレートブースターは冷静に考えると射撃武器ですよね。おかしいじゃないですか。
さらに実際にゲーム中理不尽に思う場面があります。リアル系主人公の機体は序盤射撃よりなのに後半乗り 換えた機体はバリバリ格闘用。Zガンダムはメインパイロットとなるカミーユ共に射撃寄りの戦術になるの に追加武装が格闘だったりします。PPで能力値を補正すればいいじゃないかと言われるかもしれませんが、 そう言う訳にはいきませんよ。いい加減、射撃と格闘と言うデタラメな能力値は廃止した方が良いのでは。

スーパーロボット大戦シリーズはPS2辺りからシステムがゴテコテしてきて、面倒臭くなったように思えま す。今作もそうで、中盤以降はほとんど惰性で遊んでいたような感じでしたし。
インパクトや第二次αが問題なく楽しめた人には今作は普通に楽しめると思いますが、逆の人には今作も不 向きかもしれません。


ゲーム名 : 絶体絶命都市
メーカー : アイレム
ジャンル : サバイバル・アクションアドベンチャー
10点満点中 : 5点 (★★★★★☆☆☆☆☆)

〜コメント〜

地震による大規模な災害をテーマとし、その絶望的な状況から生還を目的とするサバイバルミッションという形にした、 その着眼点は非常に良いと思います。…が、ゲーム全般あらゆる点で粗が目立ち、折角のテーマを殺してしまっています。

例えば、グラフィックはPS2の平均レベルを大きく下回るショボさで、その上常に処理落ちし視点も見辛いなど酷い有様です。

システム面では、叫びコマンドに必要性を感じなかったり、イベント以外に不必要のアイテムを捨ててよいか判断しにくかったり、 水分が無くなると移動速度が落ち体力が減少するというアイデアも、難易度ノーマルまでだと至る所に水飲み場がある為活かされて なかったり(ついでに言うなら水だけなんて中途半端にせず食料も欲しかった。)、等など詰めが甘い。
また、ゲーム中に何度か地震が発生しますが決まった場所でしか発生しないイベント的なもので、そこから前振りも無い理不尽な 一発死が待っている場合が多い。死んだ直前からリトライは可能ですが作業感を否めません。ちなみにイベントシーンはカット出来 ないというオマケ付き。

ストーリーや演出面では、街の惨状とは裏腹に被災地に生存者も使者も極端に少なく、たまに速遇する生存者はあっけらかんとして いて悲壮感や緊迫感が感じられません。足に瓦礫が突き刺さっている老夫婦は死を悟っている訳でもないのにやけに落ち着いている は、新聞社の編集長は何事も無かったかのように仕事しているは、お前等もうちょっとは慌てろ!
そして本作最大の失態はゲーム後半に発覚する、地震は故意に起こされた人的災害だったと言う事で、その真相を知ってしまった 為に某特殊工作員の蛇さんもビックリのステルスミッションに変貌してしまうB級映画真っ青な展開でしょう。 ライフルやらグレネードランチャーを武装した傭兵に追われるは、グレネードランチャーの効果音が「ボンッ」て気の抜けたよ うな花火みたいだはと、もうこんな事されたら呆れを通り越して苦笑いですよ。

あぁ、発想は良かったのになぁ。実に勿体無い作品でした。


ゲーム名 : SOCOM2 U.S.NAVY SEALS
メーカー : SCE
ジャンル : アクション・シューティング
10点満点中 : 8点 (★★★★★★★★☆☆)

〜コメント〜

PCでよくあるガンアクションタイプのゲーム(非FPSタイプ)。米国特殊部隊「SEALS」の隊員となってテロリ ストの野望を阻むオフラインモードと、SEALSとテロリストに分かれ最大8対8で対戦できるオンラインモード があります。
まだ2面しか進めていませんがオフラインも緊張感が合ってそこそこ面白い。ですが自分はあくまでオンライ ン目的で購入しましたのでオンラインメインでレビューします。

オンラインに必要な機材はブロードバンド環境とプロバイダ、PS2のネットワークアダプタとLANケーブルの み。オンライン時による月々の費用は無料と太っ腹。

オンラインでのゲームの説明は簡単に言えばドロケンやサバイバルゲームを遊んでいる感覚で、大抵の人、 取り分け男は直感的に楽しいと感じると思われます。そして多人数で遊べば楽しさは倍増!
マップは敵の壊滅、爆弾を敵陣営に設置する、人質の救出、人質を目的地まで護衛・排除、敵陣を突破、と 大きく5つの目的に分かれます。マップの地形によって同じ目的でも戦術、戦略が変化し、しかもマップの総 数は結構な数があり。
マップの種類に合わせて行動する人も居れば、個人のスタイルを突き通し突撃する人、スナイパーな人、援 護に徹する人、ネタに走る人、等など行動は千差万別。そんな中で無意識に連携行動が取れればテンション 上がってアドレナリンの分泌が止まりません。やはり人間同士で遊ぶのは無条件で楽しいです。

しかし、面白いと言って全てを目をつむって誉める訳にいかない部分も本作にはあります。
まずグラフィックがショボイ。PS2の平均レベルをやや下回る出来。キャラの動き自体がガクガクで最初これ はラグなのかと疑問に思うほどで、その影響でよけいグラフィックが汚く見えてしまいます。
ゲーム起動時のロードの長さ、操作時における説明の不足(特に爆弾の設置)、操作性の難解さ、文字の見難 さなども挙げられます。
ですがこれは遊んでいくうちに気にならなくなるので良しとしましょう。
問題なのは、オンライン時で敵の体に銃弾が命中してもどう言う訳か倒れない場合が非常に多い点。慣れて くるとどう命中させればよいかカンで解ってきますが、最初の数回は敵を一人も倒せないまま終わってしま います。相手が熟練者なら尚更でまったく倒せず死にまくり。ムカついて嫌になる可能性大。この不条理な 当り判定は多少慣れた今でも納得できません。
他では、どんな環境の人でもちょくちょく落ちるの場合があるようで、ゲーム中突然切断され一々繋ぎ直さな いといけないのは、無料とは言え文句の一つも言いたくなります。
ゲーム中チャットが出来ないのでボイスチャットが出来ないとゲーム中の意思疎通が取り辛いのも難点です ね。

総合的に見てまだ改良の余地があるゲームですが、基本部分は地味ながら良く出来ています。 ブロードバンド環境が揃っていて興味のある人はおすすめ。
ただ、高スペックのPCをお持ちならわざわざPS2で遊ばなくてもド派手で面白いガンアクション・シューティ ングがPCには沢山ありますので無理して買う必要は無いかも。

※2005年2月6日にネットワークモードのサービスは終了しました。最低半年は運営すると公言してはいました が、まさかその最低期間で終了するなんて…。確かに嘘は言ってませんが、需要があるのに打ち切るの早すぎ やしませんか?


ゲーム名 : 第二次スーパーロボット大戦α
メーカー : バンプレスト
ジャンル : シミュレーションRPG
10点満点中 : 6点 (★★★★★★☆☆☆☆)

〜コメント〜

αシリーズ第三弾。
今作から新たに機動戦士クロスボーンガンダム、ブレンパワード、勇者王ガオガイガー、鋼鉄ジーク、ゴー ショーグン、闘将ダイモスが参戦。
Vガンダム、ガンダムX、∀ガンダム、ザブングル、ライディーン、ダンクーガ、マクロス、マクロスプラス、 ブライガー、魔装機神、バンプレストオリジナルが離脱。ブライガーを除く外伝登場作品はストーリー上消 えても仕方がありませんが、他の作品が消えるのは納得がいかない。
同じ宇宙世紀シリーズの0083、ZZもVガンダム同様主なエピソードが出尽くしているのに何故Vガンダムだけ 外されるのか?α、外伝と同行してきたライディーン、ムゲ帝国が出てきていないダンクーガ、αで初参戦 となり話題になったマクロス勢、外伝作品唯一未来世界の住人でないブライガー、ネオグランゾンを倒した とは言えオリジナル系の顔の魔装機神、ユーザーから不評だったとは言え話が未完結のままのSRX。登場作品 が多すぎて整理するのは致し方ないでしょうが、あえて削らなくてもよかったのではと思います。
新規参入作品の クロスボーンガンダム、ブレンパワード、ガオガイガー、ダイモスはストーリー の重要部分を占めていますが、個々の作品の主張が激しくαシリーズとは上手く組み合わさっていませんし、 αシリーズに深く関わってきた作品の離脱と新規作品のアクの強さのお陰でαシリーズの続編と言う意識が 薄れてしまい、話のスケールもちじこまり、外伝まで盛り上がった興奮も一気に冷めてしまいました。

また今作のオリジナルの扱い方等にも不満。
各主人公キャラは相変わらず個性が強すぎます。これならわざわざ主人公にするより魔装機神やSRXみたいに 参戦作品の一つという位置付けにした方が上手くまとまったのではないでしょうか。
キーパーソンの地球の守護者の女の子は扱い方も微妙。外伝と同じく地球内部の関係者であって、宇宙から地 球を隔離する理由も悪意ではなく正論なのでボスキャラとしては迫力がありません。
ところで、オリジナルキャラ全般に言いえる事ですが絵柄がやや女性向けなのは勘弁してほしい。ロボット大 戦には新旧様々な作品が登場しているます。ならばもっとファンの年齢層を考慮し、せめて主人公ぐらいはFの ように硬派系のデザインも選択できるようにするべきです。

さてさていきなり不満爆発で始まりましたが、どうも今作は不満点が目に付きまくるんですよ。戦闘につい ても大いに不満ありです。
まず、今作から追加された小隊システムについて。小隊攻撃は決められた武器でしか攻撃できず、しかもど のキャラどの機体でも攻撃力にさほど変化が無い。これじゃぁ面白味がないでしょう。また小隊攻撃時、小隊 全員が一斉に攻撃すると思いきや、一々各機体一機ずつチメチメ攻撃する為時間がかかって面倒で仕方がない。 戦闘アニメを見るのが嫌になってきます。
小隊の機体が撃墜されたり、強制出撃のため小隊から外されたりした後、自動的に元いた小隊に復帰せず次 回また小隊編成しないといけない。これも面倒。
使用されずに倉庫行きになってしまう機体もこのシステムのおかげで戦闘に参加できるようになった点は良 いかもしれないが、とにかくテンポが悪い。これならだったら援護システムだけで良い。

戦闘シーンは前作までは「PSでこれだけできるのか」、と感動しましたが、今作はPS2なのにPSと同レベルの 画質だったので必要以上に粗く見えました。でもアニメーションは確かに前以上に良く動くので正直凄い。 しかし動きまくる分戦闘に時間がかかってしまい、面倒になって何度も見る気が無くなります。
またアニメーションが凝り過ぎていて前作より迫力が落ちたような気もします。νガンダムのフィンファン ネルを挙げると、より原作に近い動きを再現し滑らかに動いていますが、気のせいかどうも迫力に欠ける気 がします。前作の方がスピーディーで簡潔にまとまっていて良かったような。
また一部のアニメーションは進化するどころか退化し地味になったのがあります。これまたνガンダムを例 に挙げますが、ビームライフルだと前作の連射して撃つアニメーションが普通に一発撃つだけになってしま いました。おそらく小隊攻撃用に書き直されたものでしょうけど、凝るなら凝るで単体で撃つ時ぐらい前の アニメーションにして欲しかったです。
あと戦闘画面がブレまくるのは何とかならなかったのか。あれはひょっとして演出なんでしょうか。

キャラクターの各能力値や特殊技能について、敵機を撃墜するとボーナスでポイントが貰えこのポイントで 能力値や地形対応を上げたり、特殊技能を見につけることが出来る一種のボーナスのようなものですが、こ れも例のごとくめんどい。特にキャラクターの選択時のレスポンスの悪さを何とかして欲しかった。

結局、粗い、長い、めんどうで、折角ロード時間が短縮されたのに結局前作以上に戦闘シーンを飛ばしまく りです。一から書き直してもこれでは意味無いじゃないですか。
ユーザーの為にと思っていろいろ詰め込んだようですが、本来ロボット大戦はもっと肩を緩めて遊ぶゲーム のはず。こんなに複雑にしてはマニアしかついて行かなくなりますよ。

と、まぁ色々とぶちまけましたが、じゃぁ駄作かと言われるとそうでもないです。PS2でどんな進化を遂げる のか期待し過ぎていただけの話。上記の不満は確かですが、それを差し引いてもそこそこ楽しめました。
シリーズのファンの人はお勧めです。

※ファンの方には申し訳ありませんがクロスボーンガンダムは自分には受け入れにくかった。どうもあのコロ コロコミックのような子供向け風の絵でF91後の話を描かれても違和感があり、宇宙世紀シリーズとは思えぬ 世界観も駄目。木星帝国なんてガンダムに似合わない敵対勢力だしMSのデザインも最悪。敵の幹部3トリオは USガンダムのノリではない。それでもガンダムシリーズの外伝的な位置付けの漫画だから「こんなのもあるん だ」と納得してましたが、それをわざわざ参戦させなくてもよいのでは…。


ゲーム名 : 第三次スーパーロボット大戦α
メーカー : バンプレスト
ジャンル : シミュレーションRPG
10点満点中 : 5点 (★★★★★☆☆☆☆☆)

〜コメント〜

αシリーズ完結作。過去最大級の参戦数となる本作ですが、あのイデオンと筆者の大好きなバーチャロンが参戦し、 二次αではまるで語られなかったバルマー帝国や宇宙怪獣が再び登場するとなっては、それはもう壮大でスケールのデカイ 話になるのでは、と否が応でも期待が高まりました。
しかし蓋を開けてみればそんな妄想も何所へやら。ストーリー、音楽、システム、あらゆる点で不満が目立つ大空振りの期待外れな 内容で唖然。

ストーリーでは参戦作品の多くが既に原作を消化しており居るだけ参戦と化し、会話にちょこちょこ絡む程度。
その上新規参戦作品の扱い方が悪く、ガンダムSEEDの場合今になって突然コーディネーターの住むコロニーが明るみになるは、 前作二次αで人類同士の争いに終止符がうたれたというのにまた蒸し返すは、銀河のピンチな一大事にすら空気を読まず連邦と 大戦争をおっぱじめるは、不自然だらけな設定であからさまに浮いてました。今旬のアニメ作品なので話題集めにと参戦させたの でしょうが無理やりねじ込んでまで参戦させた結果がコレ。酷いものです。SEEDは携帯機のJのみに絞った方が良かったのでは?
期待のゲーム参戦であるバーチャロンはテムジン、ハッター、フェイのたった三機のみで居るだけどころか空気扱い。 話にまるで絡んでこず、初登場時とその後数回場の空気をまったく読まず漫才始めるだけ。ボスクラスの敵との戦闘時各作品の キャラクターはその敵との会話があるのにバーチャロン勢は何も喋りません。能力はかなり優れていますし戦闘アニメも凝ってま すが、こんな扱いではこれっぽっちも嬉しくない。ユーゼスが夢見ていた因果律制御装置のタングラムなんて今回うってつけだし、 機体もせめてライデン、サイファー、エンジェラ、ジグラット、ヤガランテ辺りは出して欲しかった…。
逆にオリジナルキャラ、イデオン、ガオガイガーは超優遇のまるで主役扱い。個人的にイデオンの話は結構好きですが、アクが強い 話が最後まで続くのでイデオンに興味の無い人にはキツイかも。もうちょい控えて他の作品に花を持たせてほしかったかな。
ガオガイガーについてはピンチになれば勇気勇気で万事解決、ご都合主義万歳なノリがひたすら続きます。SEEDとは別の意味 で浮いてる存在です。これは好き嫌い以前の問題で、戦争話のロボット大戦には合わな過ぎるかと。
オリジナルキャラについてはもう散々言い尽くしてきているので多くは語りません。あえて言うなら、主役は参戦作品であり、オリ ジナルはあくまで参戦作品同士の接着剤役だというのを自覚して頂きたい。それだけです。

全体的なストーリー演出もイマイチで、二次αまでは太陽系内の話だったのに対し、今作は実にあっさりと銀河の彼方に何度も ワープするのでαで感じた壮大さが今作では微塵も感じられない。
またαであれだけの力を見せつけたバルマー帝国が実は数ある一艦隊に過ぎないという驚くべき設定だったのに、今作では同クラス の艦隊が簡単に壊滅していく。イデオンのバッフ=クラン勢も銀河を取り囲む程の大部隊という設定も、ゼントラーディ軍を震撼さ せたプロトデビルンもその強大さを描写しきれてはいなかった。最終話の敵も取ってつけたような出方をする霊的な存在と陳腐さ。
大風呂敷に広げすぎた話をまとめる事が出来ず、αシリーズの終りとしては余にしょぼい幕引きに興醒めしました。

話だけでも不満てんこもりですが、音楽もそれに引けを取らない駄目さ加減。二次αからの使いまわしの曲は全て劣化しているし、 他の曲も過去のシリーズより劣る再現度です。

システム面では二次α同様小隊システムが扱い辛くて不満ですね。例えば、
・ミッション画面での編成が面倒。自動編成以外は変化が無く、強制出動時や部隊を分けた後一々編成をやり直さないといけない。 また強化パーツも強制的に外される為(以下略。
・オール武器前提の戦闘となりそれ以外の武器は使用しなくなる。折角のアニメーションも泣いてます。オール武器を持っていない 機体は即二軍行き。
・小隊隊長は基本的に能力値の高いキャラだが小隊員は能力値の低い加速等の精神コマンド要員なので戦闘で足を引っ張ってしまう。 その為、毎回戦闘時に集中、ひらめき、直感などを使用しなければならず、これもテンポを崩す要因となる。
などなど、デメリットばかりが目立ちます。
確かに倉庫行きになるキャラを使えるという点では良いのですが、それ以外のメリットがまるで無く面倒なだけ。 今後は小隊システムは入れないで欲しいです。

他MXのレビューでも書いてますが、キャラクター能力値の射撃、格闘といういい加減な能力値とPPポイントの見直しもして欲しい ところ。

話は駄目、システム面も二次αから全然改善されず、何故かグレードダウンした音楽。いくらア二メーションが凝ってようとも、これでは 到底納得出来る代物ではありません。
イデオンとガオガイガーファン以外は中古待ちでも全然OK。バーチャロンファンとSEEDファンは扱いがアレなので作品目当てで買うと怒 り狂う恐れ有り。注意されたし。


ゲーム名 : トゥルーラブストーリー3
メーカー : エンターブレイン
ジャンル : 恋愛シミュレーション
10点満点中 : 5点 (★★★★★☆☆☆☆☆)

〜コメント〜

同シリーズの「Summer Days, and yet...」が満足のいく内容だったので、安さ(新品で980円)と共に釣られ て買いましたが、値段分楽しめたかどうかも微妙でした。
毎日の行動がワンパターンすぎて完全な作業ゲームと化してしまってます。人との会話は同じ内容ばかりで 特定イベントも全然発生しませんし、シリーズのウリである下校時の会話も選択できる種類が多い割に話す 事は胆略したものばかり。
これを一年間繰り返すのは余りに苦痛です。夏休みに入っても行動に変化が見られず、結局夏休みが終わる 前に飽きて売っぱらいました。

舞台設定が中学生と、全体的に初々しさや健全さがあって良かったんだけどなぁ。キャラクターは双子の姉 と胸のでかい子以外はどうもイマイチだし。とても人気のあるシリーズの内容とは思えないのですが。


ゲーム名 : True Love Story -Summer Days, and yet...
メーカー : エンターブレイン
ジャンル : 恋愛シミュレーション
10点満点中 : 7点 (★★★★★★★☆☆☆)

〜コメント〜

ときメモと肩を並べる人気シリーズ。
以前にPSの初代トゥルーラブストーリーを遊んだ事がありましたが、女の子の場所を探し回る作業と下校時の会話に馴染めず 一日で売っぱらった過去があります。
では何故今作の購入に踏み切ったかと言いますと、今作から変更されたキャラクターデザインが好みだった と言うなんとも単純な理由からです。(笑)
最近流行りのロリ系と正反対のムチムチで肉質感のあるスタイル、オタク向けに媚びていない程よい童顔な 顔、見事ツボを突かれましたとさ。あべし!

肝心のゲーム内容ですが、初代と比較してそんなに変化は見られないようですが、女の子を捜す時に今日の 目標と言うヒント機能があるおかげでストーカー紛いの行動(笑)もそこまで苦痛に感じませんでしたし、下 校時の会話も女の子の好みそうな話題を前もって教えてくれるので結構上手くこなせました。これらの親切 機能のおかげで初代で苦労した毎日の行動が楽しめたのもポイント高し。
音楽についてはコミカル調で爽やかなのが多く、自然とゲームに溶け込んでいて良かったですね。
あと、この手のジャンル恒例の隠しキャラももちろんいますが、あまりに普通すぎる女の子でビックリ。何 せ名字(佐藤さんとごくありふれた名字)も性格も、顔も声もスタイルもごくごく平凡で普通。とりわけ目立 つ所なし。このジャンルに登場する女の子は大抵どこか特徴のある個性的な子ばかりなので、それだけに普 通すぎるのが返って珍しい。見事に意表を突かれました。

全体的に丁寧に作られた良作だと思いますが、残念ながら不満点もあります。
毎日の女の子との会話がややマンネリ気味なのと、イベントの物足りなさ、高校を舞台としているにもかか わらず学校の行事や催し物が余り無い為高校生活を疑似体験させるだけの魅力が薄い点、題名の通り「夏」 を題材としているにもかかわらずそれほど夏を意識させるイベントが多くなかった点、主人公は家事全般が 得意な設定なのにその話題に女の子が触れても主人公が全然その事に触れない点、などです。折角良い素材 があるのだからそれらを活かしてほしかったですね。もっと化けられる可能性があった作品だけに惜しい!

余談ですが最後に一言。
>主人公へ。おまえメールに顔文字使いすぎ!


ゲーム名 : 電脳戦機バーチャロンマーズ
メーカー : セガ
ジャンル : 3Dシューティング
10点満点中 : 2点 (★★☆☆☆☆☆☆☆☆)

〜コメント〜

初代、オラタンと同視すると限りなくクソなゲームです。 正直ここまで期待外れになるとは思ってもみなかった。
どうやら今作マーズはゲームセンターで稼動しているバーチャロンフォースに似ている所があるそうですが、 自分はフォースをプレイした事が無いので、ここまでオラタンと違うゲーム性に一種のカルチャーショック を受けました。あまりにゲーム性が違うのでショックの為しばし呆けていましたが、プレイしていく度にふ つふつと怒りが込み上げてきたものです。

さて、プレイしていてまず気になった点が、本来バーチャロンのゲーム性自体がマーズに合っていない事で す。元々業務用向けの対戦ゲームなのに、そのゲーム性をそのまま持って来てどうするのか。
バーチャロンは本来業務用向けであり、ツインスティックで遊ぶ事を前提としたゲームなのですが、家庭用 のコントローラーに合わせた操作でもオラタンまでは問題なく遊べました。(家庭用向けのツインスティツク があるに越した事はないのです。)
しかしマーズはと言うと、アーケード向けの対戦重視な従来型とは違い、メインはストーリーに沿ってミッ ションをこなしていくモードと言う、完全家庭用向けなゲームです。ストーリーモードでは一対複数、二対 複数と言う理不尽極まりない乱戦が主体です。しかし操作性はと言いますとほとんど従来型のまま。この時 点で既にバランスは崩壊してしまっています。接近すると有無を言わさず攻撃パターンが格闘になるは、多 数の敵相手にロックオンは役に立たないは、ほんと合っていないにも程があります。

続いてフォース以降のバーチャロイド(VR)のデザイン。オラタンまでは特徴のある少数の機体で印象深く、 デザイン的にもかっこいいのが多かったんですけど、マーズの機体は、テムジン系やバイパー系はごてごて しすぎてくどかったり、ベルグドルやライデン、アファームド(ハッター機を除く)系はあっさりしすぎて全 然印象に残らない。また一部の機体が酷すぎます。フェイエンはまるでファミレスのウエイトレスの制服を 着ているの様なデザインだし、ヤガランテ系の機体は幼稚園児風の幼女。泣けてきます。こりゃ、いくらな んでもやりすぎだ。

他、気になる点ですが、ストーリーが非常に分り辛い。初代やオラタンを普通に遊んでいると詳細なストー リーなどまったく分りません。バックストーリー、サイドストーリーはあるらしいのですが知らなくても全 然問題なく遊べました。しかし今作はストーリーモードがメイン。当然ストーリーに重点がおかれる訳です が、初代やオラタンの続きで話が進行している段階で、マーズと言う組織が治安維持部隊と言う事以外補足 が無く、ミッション画面で専門用語を説明されてもチンプンカンプン。
ついでに言うと、ミッション前に表示される題名の演出はエヴァ系を狙っているつもりでしょうが、寒いぐ らいに外しています。

音楽については、ゲーム中初代やオラタンの曲が流れても、なんと言うか無機質感が強く印象に残らない。 そのせいか名曲のはずなのに感動もへったくれもありませんでした。

そしてロードが頻繁にあるのは致命的。戦闘以外のモード等の選択時に5秒近くのロードが毎回毎回あるのは うんざりします。テンポが悪いゲームは例え中身が良くてもそれだけでクソゲーと化してしまう恐れがある のは周知の事実。何故、ヒットメーカーともあろうものがこんなミスを犯してしまったのだろうか。

こうやって、改めてこのマーズと言うゲームを見直すと、欠点ばかりしか出て来ないように見えてしまう。 こだわり無い人にはそこそこ面白さを持ったゲームなんでしょうけど、初代、オラタンファンには厳しすぎま す。あまりにゲームが違うのです。
正直、自分にはこの点数の価値も無いゲームでした。

こんな調子で今後新作が出るようならそんなバーチャロンはもう要らない。初代、オラタンで定額でネット 対戦できるのを出してくれる方が100倍マシ。と言うか、それ出して。ヒットメーカー様、 お願いします。


ゲーム名 : ドラゴンクエスト8 空と海と大地と呪われし姫君
メーカー : スクウェアエニックス
ジャンル : RPG
10点満点中 : 9点 (★★★★★★★★★☆)

〜コメント〜

ご存知国民的ゲームのドラクエが今回大変貌を遂げました。これまでのドラクエのキャラクター表示はディ フォーメーションされた2等身絵でしたが、8では鳥山絵を見事再現。
フィールドや街、ダンジョンなどドラクエワールドを完全3Dで表示。
戦闘画面は従来通りの形式に、主人公側のパーティーアニメーションを追加。
6、7で問題だった呪文と特技の相容れぬ関係を「スキル」システムの導入で共存可能に。
他のRPGだとそれぐらいの変化では大騒ぎする程のものではありませんが、マイナーチェンジがお約束化され たドラクエでは革命と言っても過言ではありません。ファミコンで確立されたブランドの名の元、進化を拒ま れ、6で迷走、7で袋小路に迷い込んでしまった中から良くぞここまで思い切った変化をしてくれました。

FFみたいだとか、こんなのドラクエじゃないなんて声も聞きますが、3D再現されただけなのに何故FFになる?
戦闘シーンは従来通りに主人公たちのアニメーションが付いただけで何も変わっちゃいません。アニメーショ ンも最低限の時間で可能な限りの演出をし、ドラクエテンポを崩していない。
ストーリーはドラマ性が強調されていますがプレイヤーの想像力を壊す程ではない。第一、4以降はどれもが8と 同じ密度でしょう。

あえて不満点を挙げるなら、まず中盤までの移動の面倒さ。フィールドの広さ自体には問題はありませんが、 移動速度が走ってでも遅く感じ探索したいという気が薄れてしまいます。
次に錬金システム。錬金はその時点では不必要になった物も重要な錬金材料になる場合があるので、 お金に困ったり買い替えたい時にも装備や道具を売るに売れないもどかしさがありました。

 

見た目は恐ろしく変わったが、8は紛れもなくドラクエである。
はがねのつるぎを買うためのゴールド貯めをしている、レベル上げ中にメタル系と遭遇する、船を取り何処へ行こ うか迷うあのワクワク感。根本は何も変わっちゃいない。ドラクエ好きなら見た目に拘らず遊ぶべし!特に3好きの 人。最後に「おっ」とする展開がありますぞ。


◇「な行〜わ行」のレビューはこちら

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