プレイステーション2レビュー

※コメント、点数は管理者の独断と偏見よって書かれています。また 点数やコメントは定期的に変更される可能性があります。 (と言いますか、文才に自信がないのでよくコメントを修正しています。)

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ゲーム名 : NAMCO X CAPCOM
メーカー : ナムコ
ジャンル : シミュレーションRPG
10点満点中 : 7点 (★★★★★★★☆☆☆)

〜コメント〜

ナムコとカプコンの新旧様々なキャラが一同に集結し各作品&オリジナルの敵と戦うシミュレーションRPG。

ロボット大戦のゲームキャラバージョンみたいなものですが、戦闘システムが独特で○ボタンと十字キーの 上下左右に攻撃が割り振られており、それぞれを組み合わせて連続でヒット出来るなど、アクション性の強い 戦闘となっています。(感覚的にヴァルキリープロファイルに近いかな。)
さて、アクション要素を取り入れ独自性を図った本作ですが、敵の戦闘も同様にしたのは問題あり。敵からの 攻撃時、APが入るキー入力の防御、多少のダメージを喰らう戦闘カット、カウンターやノーダメージにする特 殊技等がありますが、このゲームはターン制でなくAPによって敵味方の行動順が決まるのでの必然的に防御一 択になります。そして防御では敵からの攻撃ガード時に上下左右のボタンをタイミングよく押さないとAPが入っ てこないので一々敵のアニメーションを見ながらキーを押すのは退屈かつ面倒。しかもゲーム中盤になると毎回 敵増援が2度3度と出現し、1MAPをクリアするのに時間が掛かり過ぎ、正直うっとおしくなります。

シナリオとキャラクターについては、選抜作品とキャラに多少の疑問不満は残りましたが(個人的にガイルは出 て欲しかった)、各ゲームキャラのコラボレーションが巧に混ざっていて、会話の一つ一つが面白い。ほとんど の登場作品を知っているだけにニヤニヤしっぱなしでした。
しかし話全体の流がマンネリ気味で、敵増援x2〜3→ボス撤退→別世界に移動、この繰り返しでウンザリ。キャラ 久ターの会話のおかげで中盤以降のだれ気味な展開もなんとか我慢して続けられましたが、話の展開にもう一ひ ねりぐらいは欲しかった。

他に気になった点は、コンビユニットの場合強制的に固定でコンビを組まされるのと、コンビの片方のキャラの 音楽が聞けないのが残念。折角各ゲームの名曲を取り揃えているのにもったいないです。

今作のようなお祭ゲームに求められるのは話とキャラであり、他は話とキャラをいかに盛上げるかの引き立て役 にすぎません。もし次回作が出るなら戦闘シーンカット機能を付ける、もしくは他のシミュレーションのように 味方フェイズ敵フェイズに分け、反撃可能にするなりサクサク進めるようにして欲しいですね。

まとめ
登場作品を半数以上知っていて、時間のかかるシミュレーションゲームでも楽しめる人は買い。後は中盤以降の ダルさを克服できるかどうかが評価の分かれ目になると思いマスヨ。


ゲーム名 : バイオハザード アウトブレイク
メーカー : カプコン
ジャンル : サバイバルホラー
10点満点中 : 8点 (★★★★★★★★☆☆)

〜コメント〜

今作を遊ぶに当って、PS2用ハードディスクドライブ(HDD)とネットワークアダプタ、ブロードバンド環境が 揃っている、つまりオンラインモードで遊べる状態であることが大前提となっています。そう、今作の売り は1にも2にもネットワークモードなのです。

一応オフラインでも遊べますがオフラインのみだとぶっちゃけクソゲーです。
第一の理由として、HDDが無いと部屋の移動の間に入るロード時間がなんと15秒近くも掛かります。 そもそも一般の方はHDDなんて持っていないでしょうし、この時点で遊ぶ気になれません。HDDがあればロー ド時間が4秒程度になりますが、HDDがあったとしてもオフラインしか遊べない人は買わないほうが無難で しょう。
今作はこれまでのシリーズと違い、使用キャラが8人、ショートストーリーが計5つありますが、各ストー リーに掛かるプレイ時間は短めで、キャラを変更してもストーリーの変化はほとんど見られませ。またゲー ム中、ファイルやイベントで一連のシリーズに絡む話は余り無いのでストーリーに期待すると思いっきり 期待外れに終わると思います。

第二に、オフラインでは各ストーリーで自分が選択したキャラ以外にコンピュータが操る仲間(残りの7人の いずれか)がいて、一応こちらから指示は出せますがかなりのお馬鹿でアイテムを勝手に取っては勝手に何 処かに置いてきてしまうなど、役立たずでプレイヤーの足を引っ張りまくります。その為自分の腕だけでは フォローしきれない場面が出てきてしまうなど、理不尽な思いにさらされてしまいます。

他に今作は今までのシリーズとは違い、倒しても倒してもゾンビが次から次へと沸いてきます。また厄介な 事にアイテム画面の状態でも時間が進んでしまい、アイテム使用中にゾンビに攻撃されてしまいます。落ち 着いて遊べたもんじゃありません。

と、これらの理由からオフラインのみだとすぐ飽きるか、またそれ以前の問題で、失望と怒りのあまり今後 バイオハザードシリーズを買う気がなくなってしまいかねない恐れがあります。

しかし文頭に挙げた環境がそろったオンラインモードで遊ぶとあら不思議、たちまち良作へと早代わり。
理由として色々と例を挙げたい所ですが、実際に同じ人間が動かしている仲間と一緒に行動する面白さ、 やはりこれにつきます。
同じシナリオで遊ぶとしてもオンラインだと個々のプレイスタイルによって様々なドラマが生まれます。オ フだと所詮はコンピュータのアルゴリズムに沿った動きしかしません。
まぁ、ぐだぐだと説明してもオンラインプレイの面白さは実際に体験してみないと解らないものです。プレ イ時間の短いシナリオが5つしかないので、熱しやすく冷めやすいものですが、HDDとネットワークアダプタ (両方同梱しているBBUnitも)を購入するだけの価値がこのゲームにあるかないか、バイオシリーズを遊んで きた人には「あり」だと自分は思います。ブロードバンド環境があるバイオファンの方、マンネリを打破し た新しい可能性を秘めたバイオを体験してみてはいかがでしょうか。

(※ブロードバンド環境の方はネットワークアダプタのみでもオンラインで遊べますが、HDDが無いと先に 述べたとおり各ロードで15秒ほどかかりますのでHDDを購入されることを強くお勧めします。ちなみに自分も 最初はHDDが無い状態で、あまりのロードの長さに我慢できなくなりHDDを購入しました。後悔などびた一つ していません。)

ただしここで注意して欲しい点があります。現在発売日から一ヶ月以上経っており、大勢の人が攻略方法を 熟知しているのが現状です。その為遊ぶ人によっては初心者の方に合わせず勝手に進めて、最悪何もしない ままあっという間にクリア、と言う事になってしまう可能性があります。今からオンラインで遊ぼうとされ ている方はチャットなどで「自分は初心者で勝手に進まないで欲しい」などと先に説明しておきましょう。 大抵の人は初心者に合わせて行動してくれるはずです。

最後に各環境ごとのおおよその点数(最高10点満点で採点)を参考程度に書いておきます。
・オフラインのみでHDDがない場合は3点以下
・オフラインのみでHDDがある場合は3〜6点
・オンラインでHDDがない場合は1〜7点。(ロードが我慢できるかどうか)
・オンラインでHDDがある場合は7〜9点

課金システムはカプコン公式サイト、または KDDIのマルチマッチングBBを参考に して下さい。


ゲーム名 : バイオハザード アウトブレイク ファイル2
メーカー : カプコン
ジャンル : サバイバルホラー
10点満点中 : 7点 (★★★★★★★☆☆☆)

〜コメント〜

前作のネットワークモードを遊べた人への追加ファイル的存在。
一応オフラインでも遊べますが、同シリーズはオン専用ゲームと考えてください。ブロードバンド環境が 無い人は買うこと自体が間違い。あとHDDも推奨。前作でそれが分っているはずなのに、それにもかかわ らず、もしくはそうとも知らずか巷では相変わらずオフのみでクソゲーの烙印を押されている不憫な作品。

オンオフ以外で問題だったハードディスクが無いとロードが10秒以上掛かるのが改善されていない点で批評 されるのは仕方がないと思いますが、オンライン向けゲームにオフのみで批判するのは筋違いでしょう。
あえて言いますが、オン向けとは知らなかった人は事前に下調べをしないあなたが悪い。バイオブランドな のに何故オン向けにしたのかと思う人、アウトブレイクシリーズは外伝的扱いですし、そもそも最初はオン 専用として開発されていたのです。どうしても従来通りのバイオを遊びたい人はゲームキューブを買って遊 びましょう。
売上のためとは言え中途半端にオフモードを付けた為、その結果バイオブランドを失墜させ、本家シリーズ にまで影響する可能性まで出てきます。アウトブレイクシリーズはもう一作ぐらい出そうな予感がしますが、 もし出るならもうオン専用にするべきでしょう。言い方は悪いのですが、隔離してしまえば本家シリーズに 影響はしなくなりますから。
オン専用だと売上が落ちるのでKDDIとは別に課金し、課金に対する不満は定期的い新しいステージをHDDにダ ウンロードできるようにするなどして対応すれば良いんじゃないでしょうか。

さて、オンオフ問題はこれ位にしてそろそろ本題に移ります。
今作は前作同様時間軸はバイオ2前後のラクーンシティ内での出来事。ステージは動物園、地下鉄、廃病院、 2の序盤の舞台となったラクーン市警、アンブレラ施設の計5つ。
しかし各ステージ共前作より工夫が目立たなく面白味に欠けているように感じました。例えば最初のシナリ オ「咆哮」は動物園が舞台。前作の最初のシナリオ「発生」は物語の導入時にピッタリの内容で、ルートが 分りやすかったのに対し、「咆哮」はいきなりマップが広い上あちこち行き来しないといけない。また序盤 に少々ゾンビが出てきますが、後の敵はウイルスに汚染された動物達だけ。高難易度で、さらに内容が単な るパニック系洋画と化し、導入部のシナリオとしても、そしてバイオハザードとしても不自然すぎます。
「死守」では2のラクーン市警が舞台ですが、警察署内は2では行けた部屋も「死守」では行けない場所が多 く、ガッカリ感が強くて不満でした。もう少しサービスしてくれてもよいのでは。
そして最終シナリオについてですが、前作の「決意」のはルートが巧に設定されていて、各個人が分散して 行動するも合流して複数で進むも、どちらでも楽しめた自由度の高さに対し、今作の「突破」は最初施設内 を行き来するも、基本は先へ先へと進み、前には戻れない。ちょっとした程度はあるものの大きな分岐路が 少なく、あったとしても後半に集中している。その為かこのシナリオでは団体行動になりがちで、自由が利 きにくく、ちょっとした冒険がしにくい。
ちなみにオマケでボスとの連戦モードなどがありますが、個人的にはそんなオマケよりステージの数を増や して欲しかった。

総合的に難易度が前作より難しくなっているので最初は長持ちするかなと思っていましたが、操作性をはじ め、やってる事は前作と同じなので正直すぐ解けるようになります。ハードモード以降で遊べばシビアな難 易度なのでそれなりに楽しめますが、純粋に楽しめる期間は発売日から一週間以内、飽きるまではもって1ヵ 月といった所でしょうか。

前作と比べ不満点が目立った今作ですが、キャラのバランスが改善されたのは良かったです。特にジョージ は錠剤を離れた場所から味方に当てることができるカプセルシューター持参の為、サポート役としての役割 を果たせるようになり、お荷物キャラと言う汚名を返上できたと思います。
他良かったなと思う点では、前作同様音楽の音色がゲームの雰囲気と合っている名曲が多い事かな。

前作と比べるとやや見劣りしがちですが、前作のネットワークモードを楽しめた人には満足のいく出来です。 賞味期限が短いゲームですので、迷っている人はネットワークモードの接続人数が多い内に買って遊んだほ うが良いと思いますよ。


ゲーム名 : 半熟英雄 対3D
メーカー : スクウェアエニックス
ジャンル : シミュレーションRPG
10点満点中 : 4点 (★★★★☆☆☆☆☆☆)

〜コメント〜

オープニングを始めとした各アニメーション、エッグモンスター、鉄拳大公しか見所が無いゲーム。SFC版に はまりまくった人には正直辛い。

前作の主人公は馬鹿っぽいけどどこか憎めないのに対し、今作の主人公は本当にただの馬鹿。それ以上でも それ以下でもない。各将軍は無個性で味気ない。敵キャラも印象に残るのは実写キャラの鉄拳大公のみ。

メッセージの随所随所で目立つ、コロコロコミックや小学生が好む下品で下らん寒いギャグ。前作までの自 然な笑いに比べ、強引過ぎて笑う気になれないものばかりです。まるでセンスが無い。

必要性が感じられない敵対勢力の3D軍団、そしてこじ付けがましいストーリー。前作なら半熟軍対完熟軍と パッと見ても自然と対立関係に納得のいくものでしたが、今作はあ・た・しの口車に乗せられ異世界に無理 やり巻き込まれ、嫌々戦っている印象を受けました。何でもありなギャグストーリーでもこんなんではやる 気がそがれます。
そもそもSFC版ではザブキャラの位置付けだから良かったものの、拍車をかけて不細工になった、と言うより 怪物面といったほうが似合うあ・た・しがヒロインのごとく毎話に出しゃばるのはウザすぎ。ギャグを通り 越していますよ、あの顔は。毎話見るこっちの身にもなってください。

月一イベントは毎回ほとんど同じ内容の繰り返し。SFC版の方がイベントも多いし面白かった。たまにある特 殊イベントも、半熟レベルが上がると出てくる染五郎兄弟の無駄に長いイベントと、あ・た・しの強制イベ ント。くどいようですがまったくもってウザイのみ。全然面白くありません。そもそも死者を冒涜するな!

戦闘は前作は敵も卵を使ってきましたが、3D軍団は卵など持ってはいません。よってザコ戦は楽勝。卵の召 還の応酬が面白いのに・・・・・。

全編に渡って流れるチープな音楽。FC版ベースだそうですのでFC版のファンの方には嬉しい演出でしょう。 が、そういうのはFC版のリメイクが出たときにやってほしい。全く繋がりがないんだから新曲にしても良い でしょうが。

そして我等がヒーローのエッグマンがゲーム中全く出てこない点。今回エッグマンは存在感まるで無し。

何ですかこれは?これが満を持して発売されたかの名作、半熟英雄シリーズの最新作なのでしょうか。
スタッフは前作までのテイストを全く理解していない。似て異なるまがい物ですな。SFC版のファンの方は もちろんのこと、そうでない方にもまったくおすすめ出来ない駄作です。
ちなみに本作は兄弟ともに前作が気にいっていたので経費節約を込めて共同出費で購入しました。もし全額 で買っていたら間違いなく3点以下を付けたでしょう。


ゲーム名 : ファイナルファンタジー11 オールインワンパック
メーカー : スクウェアエニックス
ジャンル : ネットワーク専用RPG
10点満点中 : 4点 (★★★★☆☆☆☆☆☆)

〜コメント〜

家庭用初のMMORPGでありFFシリーズ初のネットワーク用ゲームの本作。
5年もの間(※このレビューは2007年9月に書かれています)多くのユーザーに遊ばれているそうで、 PS2用のHDDとネットワーク環境が揃っているので折角だから遊んでみるかと、拡張パック3本が同梱された本作を購入し、 ワクワクしながら始めてみましたが…

MMORPGは殆ど遊んだ事がないので遊び始めた頃は何もかもが新鮮でした。ですがレベル20に到達した辺りで急速に熱が冷めてしまい ました。
その理由ですが、何をするにしても時間が掛かり過ぎるのと、全体的にバランスがマゾい点。
移動だとマップが広過ぎて経験値稼ぎやイベントなどの目的地に到着するだけで数十分はザラ。 チョコボに乗れるようになっても焼け石に水でめんどくささは変わりません。 さらにチョコボは免許を取得した段階では特定の場所でしか乗る事が出来ないと不親切。
経験値稼ぎの目的地にやっと到着しても倒せるレベルの敵はあまり多くの経験値を持っていない上、レベルが上がるにつれて パーティー必須のバランスになり、パーティーを組み出発するまでに下手をすれば30分〜1時間以上かかる場合があります。 そしてようやく戦闘に移行できるのですが、オートバトルなのでMORPGのようなアクション性は皆無。スリルもへったくれもありませ ん。
他のジョブに変わるごとにレベル一からやり直しで上記の行為をまたしないといけない…。サポートジョブのレベル上げも途中で嫌 気がさしました。
やる事なすこと時間がかかり作業感が慨なめません。MORPGのPSUが「短期的な単純作業の繰り返し」なら、MMORPGのFF11は 「長期的な単純作業の繰り返し」といったところでしょうか。

次にオンラインゲームにおいて重要視される接続人数やプレイヤーについて。
もう5年も経っているので人数が減少傾向にあり活気が失われつつあるようです。上記で述べたように人数が減少しているせいか、 パーティーを組むのにも一苦労。
既存のプレイヤーは皆成熟しており、リンクシェルやパーティーに誘って頂いても多くの場合内輪意識が強く一見さんな初心者が安 易に踏み込めない空気が漂っており、疎外感を感じずにはいられませんでした。また既存のプレイヤー殆どの人が「超効率優先主 義」で、ジョブや装備、レベル差、アイテム等など「こうでなくてはならないという決まり事」があり、それに雁字搦めにされ、実 質自由度なんてありませんでした。
それに嫌気が差して外国人の皆さんと組む訳ですが、必然的に会話がTabの形式的になったり無言になったりするので英語ができない とやはり面白くありません。

他の不満点は、説明書に必要最低限の説明すら書かれておらず、ゲーム内で分らない事が続出する点、 お金がなかなか貯まらず競売でクリスタルや素材を売ってちまちまお金を稼いでも装備一つ二つで貯めたお金が吹っ飛んでしまう点、 倉庫の容量が少なすぎる点、等など…。

 

全体的に非常に時間のかかる面倒なゲームであり、初心者には何かとハードルが高いので、今からこのゲームを始める事はおすすめ 出来ません。このゲームはもう以前からやり込んできた人の為のゲームです。素直にもっと敷居の低いオンラインRPGを探しましょう。 自分もそうします。(結局1ヶ月で引退しました。)


ゲーム名 : ファンタシースターユニバース
メーカー : SEGA
ジャンル : ネットワーク対応RPG
10点満点中 : 4点 (★★★★☆☆☆☆☆☆)

〜コメント〜

家庭用初の本格派ネットワーク対応RPGファンタシースターオンライン (以下PSO) の続編として相当期待していましたが…
PSOの手軽さ気軽さやパーティープレイの面白さ、レアアイテムをドロップするワクワク感など良いところを全て改悪。 そこにMMORPGの駄目な廃人・マゾ向けの要素を組み込み、さらに不具合続きの客を舐めきった運営を続けるなど 見事期待を裏切られました。

発売初日から接続障害・不具合が続き、収拾がつかなくなり発売数日で一旦運営を破棄してオンユーザー全員をβテスター化させ、 その後もトラブル続きでろく接続出来ないは、メンテナンス情報の掲載が遅いは、ゲーム内容を故意に制限しオフで普通に遊べる内容 をあたかもVerUPに見せて小出しするセコい延命処置を取り続けるは、ユーザー誰もが望まないデータの変更 (状態異常、アイテム合成・武器強化、メセタドロップ等確率の低下)を決行するは、運営はもう最悪の一言。

暇潰しに遊んでみたオフのストーリーモードもつまらないし、9月15日に再びオンラインモードの正式運営を開始し、9月下旬過ぎ辺りに やっと繋がり易くなったものの、遊んでいく内にゲーム内容の底の浅さ・不満点が下記のように明るみに。

・オンオフのデータの繋がりが無い、
・オンオフの切り替えで一々再起動しなければならない、
・オフの主人公がプロローグでチンピラ丸出しの行動を取り続け非常に感情移入しにくい、
  ・前方左右不注意かつスピードの出し過ぎで車にぶつかりかけたのに逆切れ、
    ・ぶつかりかけた相手が巫女様だと知って態度急変する超お調子者、
    ・前もって何故ガーディアンズが嫌いか説明されず、ガーディアンズにことごとく噛み付く、
    ・あげくガーディアンズの指示を無視した為妹を危険な目に遭わせ、ガーディアンズに泣き付く、
    ・ガーディアンズのおかげで妹を助け出せまたまた態度急変、ガーディアンズに入隊、
・(7章までしか進めていませんが) オフのストーリーが面白くない、
  ・列車の護衛で重要な積荷を強奪されても「俺たちなりに頑張った」と子供の言い訳をする、
    ・こんなバカタレなのに主人公補正で巫女様から気に入られる (ヒューガがかわいそうでした)、
・オフを先に遊ぶ=ネタバレとなり、オンで遊ぶと新鮮味が無い、

・各ミッションでクリアしないと先のミッションが遊べないので希望のミッションを遊ぶにも一々時間がかかる、
・各ミッションのマップはPSOにあった協力してトラップの解除や通路の分岐程度も無く敵を倒し進むだけ、
・敵の思考ルーチンが前進・後退・攻撃のワンパターン、
・敵の種類がボス雑魚共少ない上、使い回しが激しい、
・ミッション時の攻撃方法はPSOと違い通常攻撃とPAしか無い、
・敵の耐久値がPA攻撃前提の体力でハンター・レンジャー共ひたすらPA連打の単調作業、
・ミッションは最大6人パーティーまで可能だが6人だとバランスが破局し只のタコ殴りゲームになる、
・また最大6人だと読込みやラグが酷い、
  例 ・アイテム、SUVを使用したはずなのに効果が発動されない、
      ・装備を変更したら5〜10秒間攻撃できない、
・一度攻撃しないと経験値が入ってこないので全力で戦えなく非常にもどかしい、
・ミッション毎にドロップ出来るメセタアイテムが1人プレイでも複数でも同じで、多人数で遊ぶほど不利益、
 (上記の通り運営側が何を思ったのかメセタドロップ率を引き下げる暴挙を実行)
・ミッションで得られる報酬が偏っていて一部のミッションにしか人が集まらない、
・ミッション中に死ぬと理不尽にもパーティー全員の評価が下がり報酬が減ってしまう、
・NPCをパーティーに加える事が可能だが、思考ルーチンが馬鹿過ぎて役に立たない、
・上級職に転職しても能力値は軒並み低下、ジョブレベルも非常に上がり難いなど恩恵無し、
・A〜Sクラスの装備品の価格が狂っている。高すぎ。値段分の価値無し、

・メセタに価値を持たせたのは良いが、メセタ至上主義になるなど極端になり過ぎ、
・PSOと違い街や星など行動範囲が広まったが移動が面倒なだけ、
・PSOのようにミッション中に武器防具を拾う事がほぼ無い、
・PSOにようにスペシャルウェポンを拾える事はまず無い、
・中級以降のレアや属性付き装備は合成、もしくは個人ショップでしか取得出来ない、
・合成に必要な基板・素材の価格が高く要求数が多い上成功確率が低い、
・個人ショップの検索機能が使えなさ過ぎて希望する物を売る店に辿り着き難い、
・やっと武器の合成が出来ても性能がイマイチで強化必須、
・強化は超星運&グラインダー+7以上でも成功率が低く、失敗すると武器そのものが消滅するマゾさ、
・星7以上の武器の性能が値段や苦労にまるで見合わない、
・名前検索が無い、
・シンボルチャット、ワードセレクトが無い、
・一人で遊びたくても自動検索から常に見られているような気がする、
・PSU内で使われる単語が一発変換できない、
・オプションや購入、合成時などで頻繁にクリックを要求される、
・キャストを除きどの服装も只の街人っぽく「ガーディアンズ」風には見えない、
・最初に選べる髪型がMHの髪型と被って見える(…老舗ともあろう側がパクリですか?)、
この内容で月額1200円を取ろうとする、etc…。

はっきり言って最低の出来ですよ、これ!

延々と眠気と戦いながらの単調作業を繰り返し、せっせと集めた素材で合成しても失敗し、メセタで買い取っても強化して消滅し、 また何の面白味も無い単調作業に戻る日々。PSOには単調作業の中にもスペシャルウェポンというご褒美があったからこそモチベーション が続いたのにそれも無い。やる事なすことマゾいはダルイはつまらなくて眠いは、 オフのストーリーもどうでもいいは、一ヶ月も経たないうちに飽きてしまいました。

本作の良かったと思える点は、拭き出しやカットイン、効果音に色やサイズの変更のできるチャット機能と、 女キャラの尻が妙にエロい点ぐらいしかありませんでしたよ…。 これが見吉氏の言う「6年間のノウハウ」とやらなのでしょうかね?

ほんとあの田中仕様のMH2を超えるマゾさクソさになるとは流石に想定外。もうやらないだろうとGC本体とPSO EP1&2、 キーボードコントローラを売った私は間違いなく負け組み。


ゲーム名 : ファンタシースターユニバース イルミナスの野望
メーカー : SEGA
ジャンル : ネットワーク対応RPG
10点満点中 : 5点 (★★★★★☆☆☆☆☆)

〜コメント〜

前作をあれほど酷評したのにもかかわらず、思わず購入してしまいました。(※レビューはONメインで書いています)

・武器強化に失敗しても強化限度が減るだけになり武器は手元に残る
・一度訪れたことのある中継ロビーに以後メセタを払えば移動できる
・ミッション中死んでも生き返してもらえれば評価は下がらない
・ショップの検索機能がかなり使いやすくなった
・経験値やメセタのバランス調整された
・レア素材や基盤、現物が出易く調整された
・ジャストアタックというタイミングよくボタンを押せばダメージが上がるシステムが導入されボタン連打ゲーではなくなった
・前作で解放された要素があるので前作無料期間内に比べればボリュームは増えている
 (特に着せ替え様の衣装やパーツが増えてきたのでアバター感覚のチャットツールとしては優秀)

など前作の不満点が幾つか改善されました…が、逆に言えば上記の改善点以外は殆ど前作と同じ仕様でお世辞にも良くなったとは言えない。 イルミナス専用のミッション、武防具、服なども追加されましたが相変わらずの小出し運営でイルミナスの追加要素もチマチマと配信され るクソ運営っぷり。
今作最大の売りであるPSO要素もパッケージ裏に標記されいかにも最初から遊べそうに見えますが、12月に入るまで約3ヶ月間出し惜しみさ れるなど詐欺同様で、いざ解放されてみたら似て異なるラグオルもどき。ダークファルスが出ると言われて見てみれば、イルミナス初期 ミッションのボスのデロルもどきの使い回し、と、どこまでもユーザーを小馬鹿にしてくれています。

また、パッと思い付く欠点・不満点に目が向いていましたが、この数ヶ月イルミナスを遊びある重大な問題に気が付きました。 それはレアアイテムへの執着心の薄さ。PSOと同様にPSUもレアアイテム、ことレア武器を発掘・作成し所有することがゲームを遊ぶ 上での核となるはずなのに、PSOとは比べものにならない程魅力を感じない。
原因は、小出し運営の影響でレアの数が少ない、レア武器のグラフィックの個性が薄い上使い回しが目立つ、レアが市場に溢れかえってい るのでレアの価値が暴落し所有していても優越感を味わえない、攻撃力も使い勝手も全てPAに依存しているため「PA>レア武器」となりレ ア武器の価値を殺してしまっている、という所でしょうか。
レア探しまで面白くなくなって、このゲーム、いよいよチャットツールとしてしか利用できなくなってきましたよ。

確かに前作と比較すると遥かに遊べる内容になってはいますが、所詮PSUはPSUでしかない。
新規加入者も絶望的だし、知り合いがこのゲームに居ないならこれから始めるのはあまりお勧め出来ません。右も左も高レベルばかりです。 OFFオンリーは買う価値無し。
自分もPSO時代からの仲間がいるのでまだ続けていますが、正直辞めようかなと思うこともしばしば。


ゲーム名 : メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ(コナミ殿堂セクション)
メーカー : コナミ
ジャンル : アクション
10点満点中 : 6点 (★★★★★★☆☆☆☆)

〜コメント〜

今さらながら(2007年夏に)購入。

前作から引き続きスネークが主役の前編と、2で初登場となる雷電が主役の後編という2部構成になっていますが、スネーク編は前座であり、 実質雷電編が本編となっています。その本編ともいえる雷電編ですが、基本的に一定のステージを行き来する事になるのですが敵の位置や 隠れるタイミングがパターン化しており隠密行動が主体のはずなのに緊迫感が感じられません。
中ボス戦や爆弾の冷却やオタコンの妹救助のためにに水に潜るなど適度にイベントを用意してありますが、淡白といいますか、どうも盛り 上がりに欠けますね。

ストーリーは雷電編の途中から二転三転と急展開・複雑化。 雷電の記憶操作や、大佐・オペレーターが実在しなかったり(後でオペレーターは実在すると判明しますが自分にはどこからどこまでが偽 物かの区切りがつき難かった)、プラントの占拠事件もソリダス達の思惑も愛国者達の手の平に踊らされていた、などなど一気にたたみに 来るので混乱必須。
演出も派手、と言うか過剰で狙い過ぎ。中ボスのナイフ使いが水面を走り回り、女ソルジャーは銃弾が全て逸れるという能力持ち(実は撃 つ側が銃弾をわざと逸れるようにしていたが最期の際に本当に能力を実践しちゃう)などサイコマンティスも鼻で笑える超人っぷりを披露 したり、これまでは通常のステージをそのままボス戦に使用していたのにゲーム終盤に大量のメタルギアレイと戦闘する場面だと何所にこ んなだだっ広い場あったんだ?と思わず突っ込みを入れたくなるステージが出現したり、 ゲームラストに市街地でスネークが雷電に熱弁してますが、一般人が行き交う中あの二人は変質者か不審者にしか見えません。警官に捕ま るぞ。(笑

壮大な裏設定があるのは構いませんが普通にプレイしていては説明不足で理解し辛い。リアリティをちらつかせながらも「ゲームだから」 と世界観を平気でぶち壊す。そんなのは開発者側の自己満足に過ぎません。もうちょっとユーザー視点で考えて欲しい。

一アクションゲームとして考えれば良作なのは間違いないのですが、シリーズとして考えると低価格版とは言え不満が残る作品です。


ゲーム名 : メタルギアソリッド3 サブシスタンス
メーカー : コナミ
ジャンル : アクション
10点満点中 : 7点 (★★★★★★★☆☆☆)

〜コメント〜

ネットワーク対戦目的で購入。
まずネットワーク対戦をやってみて驚いたのが、回線の安定具合にもよりますがキャラ動作は滑らか、アクション豊富だという点。 同系統のSOCOM2とは雲泥の差です。(まぁ、対戦人数が少ないからでしょうが。)
対戦人数は最大4対4の計8人と少なさに不安・不満が当初ありましたが、マップの広さが8人だと程よい広さ。チーム対戦・ケロタン 争奪戦では人数の少なさという不満点をリスボーンが良い方向に埋め、1キルアウトのガーゴ争奪戦、スネーキングも無難に纏まって います。

不満点は、マップの種類が少ない上、狭すぎてあっという間に撃ち合い合戦になるマップが2〜3もある点、マップ構成に公平性がか けている部分が多く見られる点(研究所の1階陣営に玄関前に集結されたら苦戦必至)、マシンガンの射程距離が長く万能すぎる点、 ヘッドショットが簡単に出来る点。
しかし、それら不満点を踏まえても月額使用料無料と考えれば満足のいく内容でした。ちょっとした暇潰しには持って来いといった 所なので人数の多いうちに遊んでおきましょう。
(※2006年12月25日にオンラインサービスは終了しました。)

ちなみに本編はゴブラ部隊2人目(ステルスの人)の所でやる気なくして止めました。
PSのメタルギアソリッドにもサイコマンティスなんてESP能力持ちの色物キャラが居ましたが、まだ納得できる範囲でした。 しかし今回のは、蜂を自由自在に操るバタリアンもどきや、時代的に有り得ないステルス迷彩持ち&人間離れの跳躍力の超人、普段 は寝たっきりの老人などなど。またザ・ボスはド派手な白い衣装で白馬に乗るは、大佐は電気操るは、…等などぶっ飛びまくりなイ ロモノキャラのオンパレード。その余の酷さに呆れ果た次第であります。 あぁ、そうそう、個性的な面子に呆気に取られていましたが、リボルバーオセロットも性格違いすぎてビックリ。
…メタルギアってリアル路線じゃなかったの?


ゲーム名 : メタルサーガ 砂塵の鎖
メーカー : サクセス
ジャンル : RPG
10点満点中 : 6点 (★★★★★★☆☆☆☆)

〜コメント〜

他のRPGとは一線を画する独特の世界観で有名な名作RPG、メタルマックスが10年の歳月を掛けて復活。

個人的にマザーと並びメタルマックスはかなり思い入れのあるゲームですので、DCのワイルドアイズがお しゃかになり、某社に2が改悪移植されその後音沙汰無くなり、メタルマックスはもう出ないのかと半場諦 めかけていた時に颯爽と本作が発表された時はそりゃもう喜びました。
…しかし手放しに喜べるかというと、そうではありませんでした。最初画面写真を見て、キャラクターがど こぞの少女漫画orガンガン等ディープマニア指向の雑誌に出てきそうな軟派で貧弱な絵であるのに一瞬我が 目を疑いました。無論、メタルマックスシリーズならゲーム中その絵も意識する必要は無いはずなので過度に 毛嫌いするのはどうかと思ったのですが、正直ショックは大きく拭いきれませんでした。
他、紹介写真を見ると当然と言いますかグラフィックが2Dから3Dになっていて、これまで2Dだったメタルマッ クスとのギャップにやはり戸惑いました。
その後、クレアテックのサイトやゲーム誌等で、大人の事情で色々あり、今作はサクセス主導で開発が行わ れていること、本家開発元のクレアテックやメタルマックススタッフはほとんど関りがないことを知り一瞬 不安になるも、サクセス開発陣のほとんどがメタルマックスにこだわりを持っていると書いてあったので その言葉を信じ、不安を押さえ込み発売を楽しみにしていましたが…。

そして実際に遊んだ感想はと言いますと、戦車を駆ってモンスターや賞金首を狩りまくるもよし、家業引継 ぎや結婚して早々に引退するもよし、確かに表面上本作はメタルマックスです。
しかし、違和感のあるキャラ絵、各バランスが無茶苦茶、世界観やシナリオ、台詞にメタルマックス「らしさ」が決定 的に欠けている、HDDが無いと一々ロードが長い、改悪されたアレンジ音楽 (メタルマックスシリーズを手掛け た人が作曲されているそうですが酷い出来でした)。などファン故にシリーズの些細な違いから改悪部分、 製作者側の勘違いなど不満点が随所に目に付き、メタルマックスとして評価は出来ず、悲しいかな所詮は好きな人間が作った 二次創作的な作品と言わざるをえません。中身は似て異なる紛い物でした。
あまりにも不満点が多すぎたので一度上記のように大まかにまとめましたが、イマイチ伝わり難いので 具体的に特に気になった点をいくつか挙げてみます。

 

・文中に幾度か述べたキャラクターデザイン。

・グラフィックがPS2としてはイマイチ。下手をしたらDC、もしくはPS並に見えてしまう場面も(列車出発時等)。

・HDDが無いと街とマップの出入り、戦闘開始と終了後等のロードが長く掛かってしまう。またゲーム開始時に ある戦車ペイントデータの読み込みは一台毎にロードがあり非常に時間が掛かる。

・美人な母、可愛くロリッ気な妹、幼なじみの気が強い酒場の看板娘、仲間にもなる眼鏡ッ子メカニック、 旅先で知り合う大富豪の娘、和服巫女、女科学者、果ては少年にまで水着にウエイトレス、メイド服、 巫女衣装を始めとした貢ぎ物を送り着さす事の出来る、あからさまに狙ったとしか言い様の無い萌えの存在。 2に愛人(?)のマリリンに貢げはしましたが、ここまで露骨ではなかった。越えてはいけない線というものが ある。それをスタッフは理解できないのでしょうか。

・レッドウルフの二番煎じ的なレッドフォックスの存在。赤い悪魔と言えばレッドウルフを指す筈なのでは。 それを、よりによってあんなイカれた電波女に「レッド」を名乗らすとは…。旧ファンに対する挑戦状ですか?

・戦車の装甲タイルがザコ敵の攻撃数発ですぐ0になり即破損、大破しまくる。戦車なのにまるで紙屑です。逆に 生身や犬はやたら丈夫で強く戦車に乗った安心感や圧倒的な強さ、生身で行動時の不安さがまるで感じられな い。

・装甲タイルに存在意義がない。1枚1Gで1000枚貼るなら=1000Gな異常設定で序盤の金食い虫。また重量によって 行動順番が決まり、装甲タイル0状態だと先制攻撃になるのでむしろ装甲タイルが邪魔になる。

・ステータスが簡略化されており、特に命中率や攻撃力などがすべて運転能力一つに纏められ、運転能力の上が るCユニットの性能一つでガラリと変わってしまう。

・ハンター、メカニック、ソルジャーの能力差、特に運転能力の差が大して変わらない。ハンターとソルジャー が同じ武装の戦車で攻撃しても殆ど同ダメージって、ハンターの意味が無いではないですか。

・戦闘時おたずねものを含め敵のHPが表示され緊張感が無い。

・戦闘から必ず逃げれる。なんらかのリスクは欲しい所。

・西部以降、敵がお金と経験値を持ち過ぎていてバカスカお金が溜まりレベルが上がってしまう。

・戦車や人間装備の種類が少なく街ごとに段違いの性能。その割に売値が安すぎ簡単に入手出来てしまう。

・ゲーム中、シリーズ独特の荒廃した世界感というものが感じられない。伝説の大破壊後の世界にしてはやたら綺 麗な町並みだし、特にベルディアなど、とてもメタルマックスの世界の街とは思えない。

・RPGでは会話は楽しみの一つでもあるのに街の住民、トレーダー、列車の乗客の台詞に使いまわしが目立つ上、 独特の台詞を吐く従来のシリーズと比べるとキレが無い。また中には某大手掲示板のネタを普通に使うなど企業側 の常識を疑うものまで存在する。

・良い無駄(装飾品等)は減りどうでもいい無駄が増えた点。うさぎマンは寒いだけだし、今回まったく意味の無い ドラム缶押し。2で人気があったからといってRでドラム缶押しが追加されましたか?

・おたずねもの数は多い割に印象に残るのが少ない。またヤマタノオロチやメカドラゴンは登場作品を間違えている。

・音楽はシリーズのアレンジが多いのですがどれもイマイチ。おたずねものとの戦いもテンションが全く上がらず。

 

埋もれてしまったメタルマックスというゲームをサルベージしてくれた点は大いに感謝しています。また、自分が古参ユーザー の為、現在の演出に力を入れるRPGに比べ遥かに楽しめました。しかし、メタルマックスとして見た場合、従来のシリーズとの 落差に目をつぶる訳には行きません。
次回作が出るなら、出来ればクレアテック主導で制作して頂きたいのですが、サクセス主導で再び制作される場合、 もう一度メタルマックスと言うゲームを見直して頂きたい。変えてはいけない根底を、ユーザー側と製作者側の違い を理解し、今作の何が駄目かを見直し改善し、二次創作ではない、メタルマックスの血(オイル)を受け継ぐ作品を 作って下さい。お願いします。


ゲーム名 : モンスターハンター
メーカー : カプコン
ジャンル : アクション
10点満点中 : 8点 (★★★★★★★★☆☆)

〜コメント〜

発売前は大して期待していませんでしたが、いざ遊んでみると予想を裏切る良作で見事大ハマり。ネット対 応のアクションゲームですが、どちらかと言うとアクションRPGに近い感覚から個人的に飽きてしまったPSO の後釜に見事ピッタリなゲームでした。
(※当然の事ながらオンラインプレイ前提でレビューしています。また上記の通りPSOの後釜として遊んでい るのでジャンルが違えどPSOと比較している部分があります。)

ゲーム内容については、ドラゴンや恐竜タイプのモンスターが蔓延る古代ヨーロッパ+原始的な雰囲気の漂う 世界観。ファンタジー特有の魔法のたぐいは一切無く、あくまで武器のみで強大な原始生物と戦うと言う硬 派な設定がイカス。ちなみにストーリー性は皆無。
グラフィックは非常に綺麗で街やフィールドの随所で原始的なイメージを上手く表現できていますし、民族 音楽的なサウンドはこの世界観に上手く溶け込んでおり雰囲気を醸し出してくれています。他、ちょっとし た事ですが、肉焼きやドラゴンから逃げる時、酒場内でのアクションなど、細かな動作一つ一つまで丁寧に 作りこまれてるのがツボでした。

具体的な内容はと言いますと、プレイヤーは森丘、ジャングル、沼地、砂漠、火山地帯の計5つのフィールド からハンティングとフィールドのアイテムを採取する「狩り」と、狩りで手に入れた素材で様々な武防具や アイテムを作る「生産」、この2点で遊ぶ事になります。
「狩り」は小剣、大剣、ランス、ハンマー、ライトボウガン、ヘビィボウガンの計6種類の武器を駆使してドラ ゴンやモンスターと戦うのですが、当然武器によってアクションは異なり、また操作性も変わります。各武器 のバランスは偏りがありますが、どれも操作して面白いし、遊ぶ人によって使い方はまちまちなので同じクエ ストでも遊び方が全然違ってくるのはオンラインならではの楽しさ。

「生産」については、ドラゴンやモンスターから剥ぎ取った素材やフィールドで集めた素材を元に装備品(上記 の6種類の武器と兜、胴、腕、腰、足の5種類の防具)とアイテムを作る訳ですが、ここで注目したいのは装備品 には固有のグラフィックがある事。固有グラフィックのおかげで一種のオシャレ感覚で楽しめ装備集めに熱が 入りますし、「集める」と言う過程があまり苦痛には感じないのが個人的にポイント高し。
ちなみに採取する各素材にはレア度があり、レア度が高い程出にくかったりしますが、少なくともPSOのよう に下手をすれば何百時間かけても出ない、なんて運任せのような酷いバランスではありません。何度か(数時 間から数十時間)挑戦すればレア度の高い素材も入手する事が出来るのは良いですね。
(ぶっちゃけて言うとこのゲーム、収集系に近いものがありますので逆にそう言った傾向のゲームが嫌いな人 には向いていないのかもしれません。)

シリーズ物でもない完全新作でここまで完成度が高く、オンラインゲームとは言え百時間以上のめり込む程 の中毒性を持ったゲームは久々なのですが、残念ながら新作故に粗も多く、不満な点もいくつかありました。

まず、オンラインで遊ぶのが売りのはずなのに、オンライン環境の劣悪さが最初に目に付きます。
Zやバイオでも常々思っていたのですが、ログインまでにやたらボタンを押す操作があるのはかなり面倒。
街の収容人数がたったの8人で街の数は固定。夜間はどこも慢性的な街不足でエリアチャットしかする事無し。 対策処置でサーバー、エリアを増やしたもののこれまた問題だらけ。サーバーは大きく二つのグループに分 かれ、別のグループのサーバーに移動するなら一度ログアウトしないといけないは、エリアはエリアでAエ リアとKエリアに分かれ、最初AかKかを選択出来なく、自動的にどちらかに飛ばされると言うクソ設定。 街に入らないと相手の姿や詳細な情報が見れないので、この時点でネットゲームとして致命的です。
今は改善されていますが、最初はサーバーが違うと検索すら出来ない仕様でした。改善されたと言っても、 検索相手がクエスト中だとメールが送れない駄目っぷり。
画面の半分近くを覆い非常に画面を見にくくしてくれるチャット。特に肉を焼く時なんか邪魔で仕方が無い。
ネットに関わるシステムの多くが数年前に出たオンラインゲームよりもはるかに水準が下回っていますよ、 これ。

次に、クエストについてですが、☆1から3までのクエストにはこれといって不満はないのですが、☆4以 降が☆1〜3までの焼き直しなのは頂けない。敵の能力が上がったり、一部のクエストで竜の数を増やした だけなんて、手抜きとしか言い様がありません。それに☆4クラスになると流石に☆1〜3の各クエストの 攻略法が分りはじめて来ているので、やることが一緒だと効率優先の作業的なスタイルになりがちになって しまいます。また☆4以降そのランク内のクエストを全てクリアしてもHRが1も上がらないような数値設定で さらにやる気を削がしてくれます。
☆4以降はオンラインでも上位ランクの武防具のための素材集めでなんとか持っているようなもの。と言っ ても、上位ランクの防具でG装備は見た目が変わらないのですが…。装備の変更もちょっとしたファッショ ン感覚で見ていて楽しい。このゲームの重要な部分なだけにこれは痛い。
こうなると一気にテンションが下がり飽きてきます。

素材のレア度によって交換出来ないのは強力な武防具の横行を防ぐ為のもので良い方向に働いてはいますが、 期間限定イベントで採取できる素材のみ何らかの条件付で交換できるようにして欲しかった。期間限定クエ ストを逃すと次に限定素材を入手するのに下手をすれば何週間も待たされる羽目になるのはいくらなんでも 不親切です。

また上記で挙げた武器のバランスの悪さについてですが、まず大剣。ログインしている60%以上が大剣。一 部の大剣の攻撃力と属性が異常なほど高性能な為、大多数の人が大剣ばかり使ってます。他の武器も使いよ うによっては十分戦力になるのですが、どうしても大剣の優遇さが目に付いてしまいます。大剣ばっかりで つまらんぞ。
ボウガンは弾の種類によって活躍できますが、拡散弾を乱射できるライトに見せ場を持っていかれ、へビィ の存在価値が危ぶまれます。ライトとヘビィの攻撃力の差をもっと広げたり、ライトにはもう少し高レベル の弾の制限などを加えるべきでしょう。また先に挙げた拡散弾の威力とコストパフォーマンスが優れ、他の 弾の存在価値を消してしまっているのも問題。
小剣は小回りが利き属性攻撃もあり、ランスは動きに精細さを欠けるも突進が使え、地味ながらも使える武 器です。この二種類はバランスが取れていますね。
ハンマーは…存在自体がネタ装備と化しています。連続攻撃が決まって初めて威力を発揮するのに動作一つ 一つに隙が多く、思い通りに連続攻撃が決まりません。折角の攻撃力もまったく活かせずじまいです。また 鈍器なのに何故か切れ味ゲージがあって砥石を必要とするは、接近戦武器なのにガードが使えないはでデメ リットばかり目立ちすぎです。はっきり言って使い辛い。

キャラクターついて、動作自体は良いのですが性別が違っても基本動作が同じな点、キャラクターメイク時 の各メイクの種類が少なさ、体型が変えられないのが残念。折角だからもっと個性を活かせる設定にして欲 しかったですね。

最後に、毎度の事ですがオンラインゲームの宿命、マナーについて。
データ改造などの不正行為、あからさまな公序良俗に反する発言は論外として、チャットの乱れ様はなんと かならないのでしょうか。顔が見えないからといって初対面の人にタメ口言うは、文中所構わず顔文字やwを 付けるは、マニアックな用語を使うはと、目を覆いたくなるような奇天烈な文字がしょっちゅう飛び交って ます。
キーボードが無い人は略語等は仕方が無いとして、キーボード持ってるなら初対面や不特定多数が相手な場 合、少しは時間が掛かってもいいからまともな文章を打って頂きたい。ごく普通の人がこのゲーム始めたら チャットの酷さにショックうけるぞ。

なんだかんだでゲーム自体の完成度は非常に高いし、多人数で遊ぶ方と面白いので発売から1ヵ月経った今で もログインして楽しんでいますが、やはりオンライン環境の悪さと☆4以降の焼き直しなど不満点が残念で なりません。
バイオハザードアウトブレイクも次回作が決定したので、恐らく売上もオンラインの接続人数も好調なモン スターハンターも次回作が出ることでしょう。次回作では今作の不満点が改善されていることを願っており ます。


ゲーム名 : モンスターハンターG
メーカー : カプコン
ジャンル : アクション
10点満点中 : 6点 (★★★★★★☆☆☆☆)

〜コメント〜

前作モンスターハンターのバージョンアップ、と言うよりはマイナーチェンジ版。カプコンお得意の商法です。
前作のまでのHRランク最高値が20から今作では30に引き上げられ、新クエスト、装備が追加されました…が、 追加されたHR21以上のG級クエストは残念ながら使い回しで基本はHR20以下までのと一緒。違うのは 敵の攻撃力や体力などのステータスが上昇し、より小回りに動き回るようになったのと、色違いの亜種がいるぐ らい。敵の理不尽な攻撃力の御蔭でバランスが崩壊しネタ装備なんてとてもじゃないが持ち込めません。
悲しいことにその上装備も使い回しが激しく、武器は新種が多数ありますが追加防具のほとんどが色違い。
いくらなんでもこりゃ酷いです。もう少し時間をかけて、新マップ、敵、装備を追加してほしかった…。

装備のバランスも一見改善したかには見えますが、今度は大剣ではなくランスが異常強化され効率優先が蔓延る 結果ランス至上主義に。ハンマーと大剣、ボウガンは適度にバランスが取れていますが、小剣とGから追加された双剣は 風当たりが悪く、特に小剣はG級クエストだとはっきり言って役に立たない扱いとなってしまってます。

またスキル機能も強化されましたが、特定の使えるスキルばかりに目が行き、結局前作以上に同じ装備ばかりと なってしまいました。一部スキルには言いがかりまでつけられる始末。
ネットワーク環境も少々テコ入れされていますが、こちらは変え様が無いのか使い辛さは相変わらず。せめて、 エリア数を増やすより各エリアに200人入れるようにして下さいよ…。

良かったといえる点は前作のシステム面で不満だった部分 (道具や装備の最大所持数が増加、ソート機能の追加、 調合は一度に連続調合可能等) がちょこっと改善されている事ぐらいかな。

今作は簡単に言ってしまえばPSOがPSO Ver.2になったようなもの。前作にすぐ飽きた人は今作も絶対すぐ飽きます。 逆にちょこちょこ楽しんでいる方には安いし暇つぶしになると思うのでどうぞってところでしょうか。


ゲーム名 : モンスターハンター2
メーカー : カプコン
ジャンル : アクション
10点満点中 : 5点 (★★★★★☆☆☆☆☆)

〜コメント〜

正直ブチ切れた!!!

折角モンスターハンター(MH)という佳作が出て来ても、カプコンお得意のマイナーチェンジ商法により潰されて往く運命なのか!?
本作は「2」と言っても初代・Gからの使い回しばかりで、結局の所初代の延長線上のゲームに過ぎませんでした。その上不満点がま るで改善されておらず、一層改悪されているは、2からの新要素はろくでもないはで酷いったりゃありゃしない出来です。

その余にも不満点が多すぎるので個別に採り上げてみました。

 

・冒頭でも述べましたがモンスターや人物、武防具などゲーム内容の殆どが初代から使い回されている。いくら面白いといっても 同じ作業を3作連続で繰り返すと流石に飽きてきます。

・相変わらず男女モーションが同じで萎える。男女別のモーション位追加してくれても良かったのでは…。

・相変わらずザコ敵の同期が取れていない。

・前作以上にロード回数が多く、若干長くなっている。

・2の音楽は全体的に耳に残らない印象の薄い曲が多い。

・武器のバランスがG同様極端に変わり過ぎ。最強だったランスも2では弾かれまくりで一気に弱体化し、今度は小剣(&双剣の超 絶)が異常優等扱い。武器の特性から使い勝手の差はあるとしても、全体的に使える武器と使えない武器といった差はつけないでほ しい。

・新武器全ての性能が微妙。特に笛とガンランスなど発売日間近には良く使われていたのに今では殆ど見かけません。

・防具強化に異様に出難いレア素材ばかりを要求される場合が多い。また上位以降は一部防具が優遇され、他多くの防具が強化して も程役に立ち難い。ある程度強化すれば、どの防具でもそれなりにやっていけるバランスであれば強化というシステムも良かったの ですが。

・G以上にスキルに縛られる。あったらあったで便利だけど、無くても別に良い程度に留めて欲しい。初代の様にもっとオシャレ感覚で 自由に装備させて欲しいのに。

・時間と季節の概念が追加されましたが、夜は大抵地形効果が不利になり、季節の流れが遅いオンでは倒したいモンスターが出て来 ない日が続くなど、面倒になっただけ。

・マップが一新されましたが、密林はクックが出てきて蜂蜜を採取、沼地はゲリョスと灰水晶運び、砂漠はドスガレオスとディアブ ロス、火山はグラビモスとバサルモスと鉱石採掘、とパターンが前作までと全く一緒で新鮮味の欠片も無い。またマップ構成もお粗 末。森岡が一番楽しいぞ。

・ザコ敵のがウザさがグレードアップ。ランゴ、ガレオス、ランポス系はG以上に好戦的かつ的確に邪魔してくるし、 新顔のザザミとコンガは、硬いは攻撃力高いはホーミング追跡するはで雑魚とは思えぬ高性能さ。これら雑魚(?)と飛竜等の 大型モンスターと鉢合わせると、もう手におえない。

・大型モンスターがクエストによっては一切出てこなく、またHRにそった大型モンスターしか出てこないので緊張感に欠ける。

・大型モンスターが逃げ過ぎ。討伐、捕獲時間より探し追いかける時間の方が長いって…。

・初代の大型モンスターは爬虫類や両生類等を連想する生々しさがあるのに対し、2の、特に古竜系は西洋ファンタジーRPGに 出てきそうな幻想的なモンスターでMHの世界観から逸脱している。

・オンのHRアップの公式試験制度は、現行クエストと同じ内容で剥ぎ取り不可、しかも立て続けに4つもこなさなければならなく、 また受注者しかクリア扱いにならない為誰も協力したがらない。何故前作までの緊急クエストを廃止し、こんな仕様にしたのでしょ うか?て言うか、この仕様を考えた奴と採用した奴、お前等アホだろ?

・オンの上位クエストはこれまでと同様下位の使い回しが殆ど。大型モンスターの能力値をアホのように上昇させるだけに留まらず、 下位でも充分厄介だった雑魚が「これでもかっ!」という位に嫌らしいほど強化され、さらにはガブラスや大雷光虫、チャチャブー も大量追加されウザさにストレスが倍増。(ところでチャチャブーって確かアイルーボツ案だったような…。雑魚モンスターすら新し く考えるのが面倒なんですかね。)

・オンの街は予め決まった題名と人数の部屋を用意するのではなく、プレイヤーが任意で題名、人数を選べ部屋を作成できるように してほしかった。求人区では物足りない。

・初代以上にオンはマナーの欠如した人が多い。語尾にwは標準装備、略語タメ口当り前。装備指定にシンボルカラー指定等など、 あまりの惨状に目を覆い頭を押さえたくなります。

・オフクエストはもう少し難易度修正をして欲しかった。敵のステータス値を下げるだけではなく、ザコ敵無限沸きやボス逃げ等も 改善し遊び易くしても良いのでは。

・狩人道場で魚竜・ギルドコインが出なさ過ぎ。教官のミッションか村の発展を一定以上遂げると高ポイントでいいので交換できる ようにしてほしかった。

・オフジャンボ村の武防具作成時のアニメーションは余計。テンポ悪過ぎ。

他諸々…。

 

逆に2で良かったと思う点は、オンでの射的や腕相撲等のミニゲーム、オフの村の発展、報酬素材をその場で売却可能、店で購入で きる弾の種類が増えた、あと非常に個人的にですがプライベート装備の頭がフリフリに、足がニーソックスになった点(笑)、 等些細な事ばかり。

初代MHは荒削りながらも適度な難しさとそれを乗り越える楽しさ・達成感、他には見られない独自の魅力が溢れていましたが、 2では使い回しによる倦怠感に、改悪点よりバランスの崩壊・理不尽な高難易度によるストレスばかりを感じます。 (それでいて、今楽しめているは初代からの仕様とオンの仲間達のお陰であり、決して2の仕様が面白い訳ではありま せん。)
他人の栄光に縋り難易度というものを履き違えている2制作チームは、去っていった初代MH制作スタッフの爪の垢を煎じて飲んで 反省せい!


ゲーム名 : 龍が如く
メーカー : セガ
ジャンル : アクションアドベンチャー
10点満点中 : 6点 (★★★★★★☆☆☆☆)

〜コメント〜

ゲームとしては非常に珍しい極道の世界を描いた作品。
普段この手の話は興味を示さないので言えた立場では有りませんが、権力抗争や裏社会の表現は良く出来ていると思いますし、 そんなテーマとは一見反した主人公側のヒロイズム的な立場と展開も逸脱する事無く上手くまとまっています。
個人的には後半の政界絡みの大風呂敷な展開とベタな恋愛感情の縺れ、肥大する背景に対して「100億」という額が釣り合わな いのでは、といった点がやや引っ掛かりましたが。

さて、本作は一つの街並みを箱庭空間として再現しており、一見すると「シェンムー」のような細部が無駄に凝っている ゲームをつい期待してしまいがちですが、街の住民との会話や建物への出入りは限られた特定のものとしか出来ませんし、 動作パターンやリアクションも簡略的です。(例えば飲食店で席に座る事も無ければ食事を取るアニメーションもありません。)
そういったものを過度に期待すると肩透かしを喰らうかも。

戦闘は基本的に街中を移動中ヤクザや不良に因縁をつけられ接触すると開始されるのとイベントのとの二通りありますが、 後者はともかく前者は事あるごとに発生するので正直うっとおしい。先が気になるイベント進行中お使いに走り回らされる時は 心底そう思います。主人公は街で名が通っている訳ですし、イベント達成率やレベル、もしくはアイテムによって雑魚敵が 近付き辛くなるようにして欲しかった。
戦闘自体もイマイチで一言で云うと「スパイクアウト」の劣化版で、単調なコンボの繰り返しで今一つ面白味に欠けます。
あと銃の威力はもう少し大きくしてもいいのでは。この世界観で何発も銃で撃たれて平然としている主人公や敵キャラってのは凄く 不自然なような…。

システム面ではロードが頻繁にあるのがネック。他は可も無く不可でも無し。

上記で色々不満点を挙げましたが、本作はストーリーが第一であり、他はそれを盛上げる要素の一つにしか過ぎません。 世界観、舞台・人物設定に惹かれ、かつストーリーの為ならお使いアドベンチャーも何のその、そんな人なら不満点も飲み込め きっと楽しめます。逆にそうでない人は…微妙な評価となると思われます。
人を選びそうな作品なので注意。


◇「あ行〜た行」のレビューはこちら

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