戦闘以外に他のRPGと違う点で、アイテムや武防具は"お店で買う"ではなく、ヴァルキリーが持っているポイ ントで新たな武防具を作り出せるのや、その他だとゲーム中一定の期間ごとにある神界情勢を表すシミュ レーションっぽいモードがあったりと、色々と楽しませてくれます。

ストーリーについてですが、神話についての知識が乏しい為説得力に欠けますが、かなり本格派っぽいです。 真面目も真面目なちょっと重いストーリーに、ぐいぐい引き込まれていきました。非常に面白かったです。
ですが、オーディーンの言う事をそのままこなしていくと謎を残したまま終わってしまう通常のエンディン グなってしまうので一度目のプレイでは何がなんだか訳が解りませんでした。登場人物、特に神界へ転送を 拒否されるエインフェリアやヴァルキリーとなんらかの接点を持つ人物、またヴァルキリーとヴァルキリー そっくりさんの人間の女性との関係を中心に進めていかないといけないのですが、それらイベント発生の為 のヒントが少なくやや不親切に思えました。

このゲームの良い所は、独特のシステムがゲームの世界観をより上手く演出させている所とだと思います。 パッと見て昔風のRPGの匂いを残しつつ、独自の要素を取り入れ、なかなかありそうでなかった本格派の神話 をモチーフにしたゲームで、さらに完成度も高い。
だけどクセが強いと言いますか、ゲームに慣れるのに結構時間がかかったりするので注意。自分は買った初 日、ほとんどシステムなどを理解できなくて、「なんだこのゲーム、訳が解らん！」と投げ出し翌日売りに いこうとしてました。結局、せっかく新品で買ったんだからも少しゲームを進めてから売ろう、と踏みとど まり、内容をやっとこさ理解しはまっていきました。
面白さを理解するためのハードルが高く、また結構重苦しいストーリーなので人を選ぶゲームかもしれませ ん。ゲーム自体の完成度はかなり良いのでRPG好きの人はやってみる価値があると思います。

登場作品もどうもパッとしないし、オリジナルキャラクターもあまり魅力がありません。
一応、ガンダム、マジンガーZ、ゲッターロボのスパロボ御三家は出てくるけど、ガンダムはνとV、あと宇 宙世紀以外でGとWだけとなってます。ゲッターはオリジナルの設定だしGガンダムはドモン以外のシャッフル 同盟すら出て来ないしWガンダムはほんのちょい役程度で出てくるだけ。またGガンダムは 師匠が宇宙人と言うとんでも設定。
他の登場作品はガイキング、トライダーG7、ボルテスV、ダンクーガ、ライディーン、レイズナーなどなんか 地味。
不満だらけの中、唯一の救いはシリーズでは珍しくシャアが敵として出てくることかな。

登場作品によほど好きなのがない限り買わないほうがいいでしょう。まぁ、今なら価格も安くなっているの で試しに遊んでみるものいいかも。

システム、ストーリー共にマンネリから見事脱却したαですが、Fから原作ごとの再現度が高くなり、αでも その傾向が強かったのは残念でした。例えばガンダム系のキャラは原作の機体に執着しすぎて面白味に欠け ます。第○次シリーズみたいにみんなαアジールに乗ってた方がスパロボっぽくて良いと思うのですが。(笑)
また各TV作品よりオリジナルのストーリーが重視されているのが少々不満です。個人的にはこのオリジナル のストーリーは余り好きではありません。各作品はどちらかと言えばオマケで引き立て役っぽく、オリジナ ルは比較的優遇されてます。ですがこれだけの登場作品をまとめるためには仕方が無いのかもしれません。 しかし、シリーズを通してやたら優遇されすぎているグランゾンとシュウ＝シラカワの「グランゾンの力 をもってすれば造作でもないことです。」の台詞は流石にどうかと思いました。グランゾン一機があれ ばどうとでもなる、そんなムチャな設定で原作を踏みにじる行為はいくらなんでもやり過ぎ。コロニー落と しをあっけなく阻止され、この台詞を吐かれたガトー面々はさぞ悔しい思いをした事でしょう。

他、敵フェイズ時の動きが遅い事や、リセットからコンテニューにかかる時間が長い事、ロボット大戦に合 わない作品の存在などの不満も残りました。大抵の作品は違和感無く他の作品と競演していますが、エヴァ は違和感がありました。はっきり言って浮いてます。あとジャイアントロボも無理があるのでは。

ストーリーは未来に行く事で新規登場作品の世界観を損なわせなくしていて、また前作の登場作品たちも上 手い具合にストーリーに絡ませていて非常に良かった。今までのロボットのパターンと随分違うので毎話毎 話ワクワクしながら遊べました。ただ前作と比べ一回のプレイ時間がやや短めとなっています。少々残念な 気もしましたが、分岐も多いですし、何度か遊ぶにはちょうど良い長さかもしれません。
戦闘アニメーションは前作以上に凝っていて感激もの！動く動く。ロードの長さも我慢できる範囲ですし、 アニメーションはなるべく飛ばさず見ていました。いや〜、このアニメーション作成したドッターさん偉い！
音楽も前作同様頑張ってます。特にザブングルなどは気合入りまくりですな。α以前の音楽のへぼさが嘘の ようです。
また、敵フェイズ時のユニットのカーソル移動速度が早くなっているなど、前作の不満点の改良など細かい 気配りもなされています。

ただ、一部気になるのが、シリーズ通して皆勤賞で主役機の内の一つと言っても過言ではないνガンダムの 大幅な弱体化や、バンプレストオリジナルロボ(特に魔装機神系)の異様なまでの優遇さ(戦闘アニメーション はやたら動くし武器の威力も全体的に強く使い勝手がよい)、リアル系のキャラがスーパー系なみに機体名や 武器の名前を戦闘中に叫ぶことなど不満が残りました。
νガンダムが泣けてくるほど使えないのは勘弁して欲しいです、バンプレストさん。

今作は「幼年期」（8歳時）という期間があって、幼年期のときRPG風の町のマップでさまざまな所で幼馴染 で大の仲良しのヒロインの「陽ノ下 光」と一緒に遊んだり、みんなと遊んで想いでづくりをしていきますが 都合により主人公は転校することになります。そして高校生になる前に、再び「ひびきの市」に戻ってきて 「ひびきの高校」に入学。クラス発表されているとこでヒロインとぶつかって再会する･･･といった感じで始 まります。
主人公やヒロインたちの入学する「ひびきの高校」には伝説があり卒業式に好きな女の子から告白された時 に「伝説の祝福の鐘」がなるとその恋人と永遠に幸せになれる、と言う伝説があり、すなわちこの伝説通り に好きな女の子から告白されることが目的になっています。
ヒロインの光はもちろん光以外にも多くの女の子が出てきますのでお気に入りの女の子から告白されるよう デートをかさね、また3年間自分を磨いていくのです。
ゲーム進行の基本は前作と同じで、パラメータを上げ、デートを重ねていき、イベントを発生させていきます。 パラメータ上げは絶妙なバランスで納得がいくし、ストレスもたまりません。デート時の会話は今となって は少々物足りなく感じてしまうかもしれませんが、あっさりとしていて良いと思います。イベントは前作よ り豊富。もちろんミニゲームも健在です。

2の注目すべき主人公の名前を呼んでくれるシステムですが、マニアックだと思いきや意外と違和感がありま せん。（でも恥ずかしい事に変わりないんですけどね。）
「○○ちゃん」、と、ヒロインに自分の名前を呼ばれるともうノックアウト！また別の使用法として、硬派 な友達になんらかの罰ゲームとしても使えます。（笑）

と、2はかなりパワーアップしているように思えますが、もちろんマイナス点もあります。まず前作と比べ、 全般的にアニメっぽくなったこと。
個性的だが少し個性的過ぎてどうかと思うキャラクターがいること。髪の毛ぶっ飛びすぎなキャラがいるん ですよ。これはちょっとマイナスでしょう。
CD-ROM5枚組みにしてはイベントが少ない事(音声データのせいだとはおもいますが)。イベント数はほとんど 前作と変わらないと思います。
明らかに女性ユーザー(いるのか？)を意識したと思われる主人公の友人。前作の良雄はおもしろい親友って 感じなのに今回はなんか「こんなやつら友達にしたくねー！」と思いました。
あと1週間のスケジュール中のキャラの表示がポリゴンになっていること、などなど。
う〜ん、なんか全体的に少し媚びた感じがしますね。ですがゲームとして見てもそこそこな内容なので、普 段やらなくともこういったジャンルに少々興味があるならお薦めできる作品だと思います。

ここからはまったくの余談ですが、「ときめきメモリアル」(初代と2の時点で)はそこらへんの｢ギャルゲー｣ なるゲームに定番の『ストーリーがいい』とか『キャタクターがいい』だけの｢ゲーム｣と呼べるか微妙なモノ とは違い、ある程度ゲームとして成り立っていると思います。
高校生活を疑似体験しているという感覚が強く、極論ですがドラクエの主人公を疑似体験している感覚と同 じで、ゲームの世界に入っていけますし、あくまで内容もゲームとして割り切っているので男女を問わず、 ある程度だれでも楽しめる内容になっていると自分は思います。
今ではキャラやストーリーに頼りがちで、ゲームとしてはどうかと思える、俗に言うギャルゲーが多く、恋 愛シミュレーションが偏見の目で見られても仕方がない状態となっています。（もともと特殊なジャンルな ので今も昔も一般受けが悪いんですけど。）
まだギャルゲーと言う言葉が浸透していない時期に出ていた、ゲームとして成り立っていた恋愛シミュレー ションをメーカーはもう一度振り返ってみてほしいと個人的に思う次第であります。

･･･何故こんな切り口で言い出したかといいますと、正直、ドラクエ大好きっ子の自分があまりはまれなかったから。 と言うか実は6ですでにそう感じていたのですが…。
ではなにが不満か。それはドラクエ6同様の転職システムです。MPを必要としない上絶大な効果がある使い勝 手のよすぎる特技の存在により、呪文や通常攻撃、装備品に意味が感じられなくなってしまいます。ゲーム を進めていけばわかりますが、最終的にはみんな同じ職業になり、同じ特技ばかり使いことになり、各キャラ クターから個性と言うものを取ってしまっているように思えるのです。
またレベル上げとは別に熟練度も上げていかねばならない点も。熟練度上げはもう苦痛の領域に達してしまっ てますよ。
いくらマンネリ化してきたといってもこんなドラクエらしからぬシステムをつけないでくれ！

第二の不満としてポリゴン。はっきり言ってドラクエには合わない。町の中など見にくいだけだし、下手を すればSFC版より汚く見えてします。ドラクエはSFCやGBAなど2Dで出たほうがその面白さを発揮できるのかも しれません。

そして第3の不満は、異常に長く時間がかかると言う事です。普通に遊んでいたら50時間は軽く超えると思い ます。長くても面白ければ言いのですが、石版集めは冒険心や探究心が感じられず、なんだか作業的で疲れて しまいます。長ければいいってものではないぞ。

不満ばかりで、「あんたほんとにドラクエ好きか？」言われそうですのでここらで良いところの紹介。
まずキャラクターの絵。昔の鳥山さんっぽい絵でかっこよくはないのですが個性的で温かみのある絵になっ ていて好感が持てました。
音楽は流石すぎやまこういち氏、きっちりとドラクエな音楽を醸し出してます。
長さは別として、一見単純で分りやすい勧善懲悪モノに見えるもさりげに人間の醜いエゴを垣間見れるドラク エらしいストーリーも良かったかな。(例・某村長が真実のかかれた石版を身勝手な都合の為ハンマーで破壊 するイベント。)