今年は手足口病、ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱(プ−ル熱)、などが例年よりかなり多く流行しています。 今回は咽頭結膜熱(プ−ル熱)についてお知らせします。 |
◎咽頭結膜熱(プ−ル熱) 主として夏季に幼児に流行し、咽頭扁桃炎(のど)、結膜炎(眼)、発熱を三大症状とするアデノウイルス感染症です。 プールを介して感染(接触感染)することがありますので、プール熱と言われたりしますが、多くが飛沫感染です。アデノウイルス3型、4型による場合がほとんどです。現在は迅速診断キットで確定診断されますが、迅速診断キットの感度や、検査手技にもよりますので、キットによる診断確立は50%位です。迅速診断キットに依らなくても咽頭所見、結膜所見が特徴的ですから臨床診断は比較的容易です。 |
・治療 アデノウイルスに対する抗ウイルス剤は有りませんので対症療法となります。咽頭痛が強いですから、刺激の少ない食物(ミルクセーキ、アイスクリーム、プリン、冷ましたおじや等)を与え、冷ましたお茶などで水分補給をしっかりとします。高熱(4〜5日続くことがよく有ります)が続いても水分摂取が出来ておれば心配ないのですが、脱水でなどでぐったりすれば入院治療が必要となります。 |