◎インフルエンザ・ワクチンQ & A

インフルエンザ・ワクチンのシーズンです。今回はワクチンのQ & Aをお送りします。

Q1 ワクチン接種について、効果的な接種時期はいつでしょうか。

*A インフルエンザは通常12月から翌年3月頃流行します。ワクチン接種して1〜2週後に抗体が上昇し始め、2回の接種1ケ月後までにピークに達し、3〜4ケ月後には除々に低下してきます。ワクチンの予防効果が期待できるのは接種後2週から3〜6ケ月までと考えられています。
 従って、早く流行する年もありますので11月初旬から12月中旬頃までにはワクチン接種をして下さい。


Q2 インフルエンザ・ワクチンを2回接種する場合の接種間隔は、4週間がもっともよいとされています。その理由を教えてください。

*A  原則的には、接種間隔は1〜4週間です。ワクチン効果を早く出すために1週間の間隔で接種できるようになっていますが、より効果を高めるためには、3〜4週の間隔で接種することが最適です。


Q3 13歳以上は何回接種すればよいでしょうか。

*A 13歳以上65歳未満の人については、近年インフルエンザに確実に罹患していたり、昨年予防接種を受けている人は、1回接種でも追加免疫の効果が得られると考えられますが、流行しているウイルスが変異株でしたら2回接種が必要です。接種回数が1回か2回かの判断は、その人のワクチン歴、罹患歴をみながら決めますが、一般的には1回の接種で十分であるとされています。ただし、受験生は2回接種が望ましいです!。
  65歳以上の高齢者は過去の罹患歴を考慮して1回接種でよいとされています。


Q4 インフルエンザ・ワクチンを毎年接種しなければならないのなぜですか。

*A インフルエンザ・ワクチンは毎年そのシーズンの流行にあわせものが生産されます。インフルエンザ・ワクチンの予防効果は1年は持続しませんので、毎年その年に流行予測されて作られたワクチンを接種するようになっています。


Q5 卵アレルギーの子どもにインフルエンザ・ワクチンを接種してもよいでしょうか。

*A ワクチンは発育鶏卵の尿膜腔で増殖したインフルエンザウイルスを原材料として製造されています。現在のワクチンは高度に精製されていますがごく微量の鶏卵由来成分が残存し、ごく稀れにこれによるアレルギー症状が起こることがあります。卵で明らかなアナフィラキシーショックを経験した人は要注意ですが、ケーキやカステラなど食べても何ともない程度の人は大丈夫です。

 インフルエンザは家族皆んなで予防することが大切です。家族揃ってワクチンを受けて下さい。
 ワクチンの予防効果は60%位です。仮に罹患しても肺炎とか中耳炎などの重篤合併症はなりにくいです。
 集団生活をする環境にある人はすすんで受けて下さい。