“先天性風疹症候群(CRS)”
 CRSの予防のために是非風疹ワクチンを受けましょう。
 昭和54年4月1日〜昭和62年10月1日生まれの人は経過措置として今年9月30日までは無料で接種出来ます。
 経過措置期間はあと1ケ月少しです。かならず風疹ワクチンを受けて下さい。
8月19日のNHKの朝のニュース番組「おはよう日本」(AM7:45〜8:15)で先天性風疹症候群(CRS)の特集をしていました。
CRSは風疹の免疫のない妊婦さんが妊娠12週まで(特に4週まで)に風疹ウイルスに感染しますと50%以上の確立で生まれてくる子どもに先天異常を生じます。
その三徴は、感音性難聴、先天性白内障、心臓奇形の動脈管開存症です。その他、低出生体重児、知能障害、小頭症、緑内障、心室中隔欠損症、などもきたします。
医学的に50%以上の確立と言うことは大変な意味をもっています。100%の意味合い程のことです。
小児科MLに8月19日のNHKの朝のニュースで話しておられましたCRSで亡くなられました方の主治医をされていた先生のコメントが出ていました。
「亡くなった可児さんは、4歳で出会いましたが、動脈管開存症,肺高血圧の診断がついておらず、強心剤だけ内服してました。心カテの結果、なんとか肺高血圧が改善する期待がもてたので、結紮術をしましたが、最終的には10年ほどして肺高血圧が進行してしまいました。当時、不妊治療の末、やっとできたお子さんだったようです。」
そのニュースで亡くなった可児さんの お母さまが「一本の予防接種で、子どもの命が救われる、障害を避ける こともできる。」と切実に訴えておられました。
上記の経過措置に概当されている年齢の方は今年16才から24才の人達です。風疹ワクチンは過去に風疹に罹っていても接種された方がいいです。男女関係なく風疹ワクチンを受けて下さい。